講義5
「今日は戦争が終結してからのインタリー王国の動きを解説していきます」
今日は近代魔法史の二回目の講義である。前回と同じ教室で前回と同じ眼鏡の講師が講義をしている。
生徒達は入学の熱が冷めて落ち着いた様子で講義を受けていた。
「魔道具が戦場において非常に強力と認知され、軍部は実験的に魔道具を導入しました。初めて導入された部隊を今では先鋭部隊と名高い王室直属魔道部隊の先駆けとなりました」
王室直属魔道部隊、その名の通り軍部とは独立してインタリー王国の王家に仕える部隊である。
魔法の才能を有し厳しい訓練の末に選び抜かれた精鋭部隊であり、主に王室の護衛を任されているがその活動は諜報、暗殺等も含まれていると噂され謎に包まれているとかいないとか。
装備は一般兵が使えないような最新かつ高性能な魔道具であり、インタリー王国の魔道具研究の粋を集めた最高装備で固めてある。
制服、外套、手袋、軍靴に至るまでありとあらゆる装備の魔道具にしており、軍人のみならず魔法使いを志す者ならその装備を使用してみたく一度は憧れる花形部隊でもあった。
「と言っても今の魔道部隊と違い装備は魔道杖を使うだけの単純なものでした。そうなると今なら全ての兵士が魔道部隊になってしまいますね」
講師の軽口に生徒の中からクスクスと小さな笑い声が聞こえてくる。
軽口を言った後講師は再び真剣な表情になり講義を進め始めた。
「しかし、ここで重要なのは貴族だけが使用してきた魔法でしたが、国が正式に平民の魔法の使用を認めた事です。これは国内を揺るがす大きな転機となります」




