『蝋燭』と『ガリ版』
子供達の交流会は情報交換の場でもある。樹蜜について話してる時に小太郎(大西頼武)くんが、
「鬼ぐるみの蜜も美味しいんだって」
へ〜、そうなんだ!って思ってると
「鬼くるみも炒って食べると美味しいし」
そうなの? よし、じゃあ、試してみよう。って感じで『次』の体験学習につながっていく。
ここのところガラス製品の需要が増えてきたので、父、海雲さんに、、籾殻の中にもガラスの素材が入ってるって教えると、なんと、父、やってくれた。
籾殻燃やして、灰の中からシリカを取り出して、ガラス作ってしまった。
おそらく気が遠くなるほどの作業だったろう、関与した大人たち、すごい。
米には捨てるところがない。というのは令和では浸透しつつある考え方だった。
精米をした後出てくる『米糠』。ここから『油』が取れるなんて発想は千熊丸の時代ではなかった。
そこから糠ロウも取れて『蝋燭』の原料にもなる。『ワックス』にもなる。
それらはどこかで見たニュースや動画の記憶をたぐったものだから、正確な手法というのもうろ覚えだった。
米糠から米油を抽出した後、脱脂ぬかも肥料にも使えるし、食用にもできると言ったら驚かれたけど。
今では米油も和紙で濾過した後、濾紙に残ったものを蝋燭の材料にしたり、ワックスがわりに使ってる。
海雲さん達は、千熊丸がアイデアを出したら、すぐ動く。めちゃ腰が軽い。
まあ、命のやり取りして生き抜く判断ができる人だからなのかもしれない。
こうやって彼らの動きを見てると思うことだけれど、戦国時代に散っていった武将たちって、平和な時代だったら、色々活躍できたんだろうなって思うよ、ほんと。
子供達の『体験学習』には蜂蜜や米糠、大豆、菜種を使った蝋燭作りも予定している。
『和蝋燭』、この時代にはまだ『ハゼの木』は本州にはきていないので、『蝋燭』は高価なものなのだけれど、植物油を作っていく時に副産物として作れるなら安価にできるよね。と、軽い感覚ですることにした。
そうそう、この『ロウ』って防水にも使える。
そしてそれは、ガリ版に使う『ロウ原紙』が作れるということなのだ。
懐かしい『ガリ版』。まだコピー機が普及していなかった頃、小学校のプリントとかでみたことがあった。
旦那がこういうの好きで、子供達に『ガリ版』キット買ってたっけ。
まあ、この時代でできる範囲でしか、できないだろうけど。そう思いながら、絵巻物にも道具の絵を描いて、それに近いものも作ってもらった。
インクをつけるローラー。木製だけど、職人さんが作ってくれた。
謄写器の木枠に貼るシルクスクリーン。このシルク(絹)の目の荒さも調節するのが結構難しかったけれど、なんとかできた。
原稿を書くのに必要な鉄筆に木目の細かいやすり板。インクを置くガラス板。
作ってくれた阿波の職人さんに感謝。とりあえずは令和のA4くらいまで印刷できそうな感じ。
インクに関しては墨を溶いたものになっちゃうな。もっとカラフルにしたいんだけど。
まあ、色々検討してみよう。でも基本的なことを知るには十分だろう。
これも『体験学習』でそろそろ試そうかな。




