広くなった部屋②
晩ご飯も食べたところで、本格的にすることがなくなった。
「課題、なんかあったっけ?」
そんなときは私たち大学生の暇つぶしの味方、課題レポート。本当はやりたくないけど、何もやることがなくなったとき、やることがあるってのは、無駄なことを考えずに済むからありがたい。
ちょうど、いい感じの分量のレポートが出ていたのでそれをやることにした。インスタントのコーヒーを淹れてキーボードを叩く。参考資料とかは教科書を使えばいいやつだからまだ楽な方のやつだ。そういうのを自分で探さないといけなかったり、配られるやつだけでは不十分だったりするのはウエイトが重いからね。うん。理系に多い。
でも、レポートはレポート。そこそこは時間がかかる。
「ふわぁ~、さすがに眠なってきた。」
時間も気づけば1時前。眠気も来ているけど、それよりも楽しくなってきている。
夜更かししているとたまにあることだけど、眠気を通り越して楽しくなってくることがある。私がそういうのを感じるのは、レポートの時もそうだけど、部誌の締め切りギリギリの時もそう。だいたい1時で第1弾が来て、3時で第2弾が来るのが私のパターンだ。
「久志も同じようにレポート出てないかな?」
GWを挟んで課題を出してくる教授はそう少なくない。このレポートを出してきた教授もそうだ。久志は理系だから実験レポートがあるかもだし……でも、明日バイトかな?じゃあ寝てるかも。
「確認だけ。確認だけだから。」
久志とのトーク画面を開いて、『まだ起きてる?』と送る。すると、『起きてる』と返ってきた。
「何やってんの?」
Q『実験レポート』
『資料探さなあかんからクソめんどい』
私の予想通り、実験レポートの資料探しからしないといけない課題があるみたいだ。文字からもめんどくさいんだろうなぁって感じが伝わってくる。
「通話する?」
Q『いや、このままメッセでいいや』
『話し始めたらそっち集中しそうやから』
「分かった」
「生存確認だけするね」
たぶんこの感じは終わるまで寝れま10をしてる感じだから、早く終わらせてもらおう。私の方がきっと先に終わるし。
そんな感じでたまにメッセージを送りながらレポートを書いていく。私はあとちょっとで終わりそうだけど、久志はまだまだっぽい。何せ、必要なデータがそのまんまではネットに転がってないとか。これは本当に長丁場になりそうだ。
「なんか私たち、離れて暮らしててもやってること変わらんね」
Q『確かにそうかもな』




