ボッコボコじゃん
ボッコボコじゃん
それから試合は進んでいった。成美はレイアップでショートを決めたりミドルシュートを決めていた。奈那は持ち前の身長とジャンプ力を生かしてリバウンドを取ったり、ゴール前でパスをもらいショートを決めていた。光美は素早く移動し、パスを貰ってからまるで手にボールが着いてるかのようなドリブルでディフェンスを抜いていく。身長が小さいから余計に見えにくいしボール取りにくい。……これ本人に言ったらキレそう。そして美春はこの3人の個性が生きるように立ち回り、皆に指示を出してパスをする。普通に妹のこと改めて凄いと思った。え? 俺はって? 聞いて驚くなよ、俺はスリーポイントを1本とレイアップ2本を決めたぜ……
得点
13対58
チームGの勝利
……58点中7点でイキるのはダサいな。てか俺オフェンス参加しなくてよくね?
「お疲れ」
「ありがと」
試合の終わった後に竹田が俺の水筒を渡してきた。見れば竹田の手にはまだ2本の水筒が残っている。そして咲も2本の水筒を持って成美と奈那に配っていた。
竹田が美春と光美に水筒を配るとこっちによってきて俺らにしか聞こえないボリュームで話しかけてきた。
「(運動着姿ってエッ、だな)」
「(おい、俺の妹によこしまな感情抱くな)」
「(ロリのな)」
「(あーー)」
竹田連れてきたの、間違えだったかもしんねえ。
「翔流~~、凄いじゃ~~ん」
「私はゆめですけど」
「……」
「……」
当たりを見回し、誰も聞いてないのを確認するとホッと息を付く。おい奈那、バレたら俺の人生終わるんだけど、社会的に死ぬんだけど。
「……おいかけ……ゆめ」
「おい竹田、間違えんな」
「お前いつから呼び捨てで呼ばれるようになったんだ?」
「……さぁ」
「『さぁ』じゃねえよ!」
確かにいつの間にか呼び捨てで呼ばれてる。他の皆もそうだ、前の特訓の時だって始めは「お兄さん」だったのに最近じゃ「翔流」と呼び捨てにしている。
「……まあいっか」
少し考えた結果、どうでも良くなった。大体、妹の友達を異性として見ねえし。
「……いいなあ」
「おい本音出てるぞ」
「そうだぞ竹田、呼び捨てで、呼ばれたいなら努力しろよ」
「……いつの間にいたの咲」
「おう、竹田がゆめの事言い間違えたときから」
「初めからじゃん」
いつの間にいた咲に驚きつつ、次の試合の準備をする。準備といっても、ベンチの場所変わるので、タオルとかを移動するだけだが。
次の対戦相手はチームB、3年生4人と2年生1人のチームだ。もう1つの3年生チームのチームCは、2開戦でチームBに負けていた。まあいい、だってこのチームBには、美春に嫌がらせをしたやつがいるからな。




