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第一章幕間 ローリェの過去

 私は魔法が使えた、それ自体はそんなに凄いことだとは思わなかった周りはすごいと言ってくれたけど、自分では分からない。だけどその魔法のおかげで力の無い私生き残ることが出来た


「ローちゃん村長は居るかい?」


 そう言ってきたのは向かいベンおじさんだ


「居るよベンおじちゃん、呼んでこようか? それと……もうローちゃんなんて呼ばないでちゃんとローリェって呼んでよ」


 ふてくされながら言っては見るがいつも道理の反応が帰って来るだろう


「そうだなローちゃんももうこんなにデカくなったもんなちゃんと名前で呼んだらなあかんかな?」


 そんなこと言いながらいつも道理ローちゃん呼びのままだ、やっぱり向かいに住んでるだけあって付き合いが長いだから、ローリェと呼んでもらえないだろうと諦めているがいつもの決まり文句となってるこれはついつい出てしまう


「じゃ呼んでくるねちょっと待ってて」


「頼んだよローちゃん」


 そう言い残して中に入ってお父さんを呼びに行く


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「お父さんベンおじちゃんが呼んでるよー」


 そう言ってお父さんが何時も使ってる部屋に入ると


「ああ……ちょっと待ってくれこれが思う少しで終わる」


 さっきのやり取りは聞こえていただろうがもう初めて居たしい、こうなってしまうと終わるまでは動かない。


「ならおじちゃんにもうちょっとかかるって言ってくるね」


「そうしてくれ。悪いな、とも言っておいてくれ」


「了解で有ります村長殿」


 敬礼をしてからかい交じりに言ってると


「時期村長はお前になるんだぞローリェ、いつ交代しても」


「じゃ行ってくるね」


 お父さんを村長と呼ぶといつもそう言ってくる、まだまだお父さんは元気なのに何であんな話ばっかり。


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「おじちゃんゴメンお父さんまたやってたみたいだから時間かかると思うもうちょっと待ってて」


「村長またか、あれは日中やるなって言ってるのに、こうやって来客があると客を待たせることになるのにな」


 そうお父さんはいつもあれをやりだすと終わるまで止めようとしない、あれとは


「頭の体操だろ? あんなの何が楽しんだろうな?」


 そう頭の体操である、あれをしだすと終わるまで止めない。


「今回は数独みたいだからそんなに時間かからないと思うけど……」


 あんなの何でするか分からないそれには同感だあんなの何が楽しいか分からない、村長になると頭が固くならないようにするのかもしれないが、私は村長になってもあんなのしない、それに私より村長に向いてる人なんていっぱいいる


「ローちゃんもやってるのかい?」


「私はしないよ、あんなのしてるくらいなら山に行って山菜でも取って来るよ」


 笑いながらそんなことを言う私に、おじちゃんは苦笑しながら


「ローちゃんも次期村長だお父さんのマネはしなくていいが良いとこは吸収してもいいと思うんだけどな」


 そんなこと言ってくる「またそれ」と小声で言って

「なんでみんな私を次期村長って言うの? 私よりシヴァ兄やジュル姉他にも村長にふさわしい人なんていっぱいいるじゃん……なのに何で? お父さんだってまだ元気なのに何でみんなそんなこと言うの?」


「ローちゃん別に皆急かしてる訳じゃ無いだがいつ何が起こるか分からないこんなちっさな村だと尚更だだから次期村長は成人する前から皆に期待されちまうんだ、今はお父さんがちゃんとしてるから村も困る事なくやっていけてるが、頭をなくしたらどうなるか分からないだから」


「そんなの私には関係ない、私よりすぐれてる人はいっぱいいるのに何で!?」


「おっちゃんも出来るならローちゃんにっは女の子として幸せになって欲しいが、ローちゃん以上に次期村長の器を持つものがいないのも事実だ」


 そうそうなのだ魔法が使えるから皆次期村長にと推してくる、でも実際使えるのは捜索や隠密なんかのあまり有名じゃない奴だ、それなのに魔法には違いないと皆が推してくる。


「そんなに魔法が使えるのがいいことなの?たとえそれが有名じゃ無くても?」


 実際他の魔法使いに会ったことはないが交流の有る行商人の人が言うには、隠密や捜索何かはあまり気かない魔法らしい


「魔法が使えるのは確かにすごいことだだかそれだけじゃない、ローちゃんは皆を笑顔にしてくれる頭の回転も悪くない磨けば光る、それはこの村に居るみんなが分かってることだ、シヴァだってジュルだって」


「そんな話聞きたくない!」


 おじちゃんを押しのけて走って家を後にする


「わるいな兄貴」


「……」


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 で走って出てきたのはいいけど、この後どうしようおじちゃんはお向かいさんだし帰っても気まずい、お父さんと話してるからすぐ帰っても家に居るだろうし、このまま森に出も言って山菜でも取ってから時間を潰して帰ろうかなぁ、そんな風に思いながら森に足を向けて歩き出す


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「悪いいな兄貴俺が要らん事言っちまったばかりに」


「気にするなあれももう自覚を持つべき歳だ、今まで言い聞かせてこなかった私にも責任がある、で話って何だ?」


 そう向かいのベンはローグの実の弟だ


「ああそれなんだが行商人の話だと近いうちに嵐が来るかもしれないんだとそれもかなりデカいらしい」


「それは信用できるのか?」


「ああいつものとこからの情報だ信頼してもいいと思うぜ」


「そうか」


 近いうちか……日数と規模によっては村を捨てた方が良いかもしれない、がそうなると今いる全員が無事に生き延びたら今度クラス場所と食料が困る


「ここに残って嵐対策をするか……」


「兄貴村捨てた方が確実じゃないか?」


「それは思ったんだが皆生き残ったら住む場所と食料が困る、なら嵐対策をしてここにいる方が今後の事を考えるといい、因みに予想だとどのくらいの日数何だ?」


「そこまでは分からないが2.3日の間には来るんじゃないかって言ってた」


「なら三分の一の家は捨てた方が良いな全部の家に嵐対策は出来ん」


「そうだな、仕方ないここに残るならそうするしかないだろう家はまた建て直したらいいしな」


 家は建て直せるが人は直せないなら家を捨てる、一番いいのは村を捨てるだがそうなると暮らしていけるか不安がぬぐえない


「皆集めてくれ」


「おう了解だ」


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「皆集まってもらって悪いなまずは最初に嵐が近づいてるらしいこれは信用できる筋からの情報だ、それに対して村にこもることにする、それでして貰いたいことだが家の補強大きい家から重点的その中になるべく人を詰め込む、それに応じた水と食料の運搬も同時に頼む」


「おう村長の言う事だ俺らはどこまでもお供するぜ」「今まで村長に付いてきたんだそれにこの村捨てるなんてできねえ」「そうと決まればさっさと取り掛かっぞ」などと声が飛び交う


「すまない皆苦労を掛ける」


「そんなことねぇです」「こんなんで謝らんでください」「苦労だなんていつもの畑仕事とあんま変わらんです」「そうだぜ兄貴全部しょい込むこたぁねえ俺たちみんな家族だ」

「ああそうだなじゃあみんな頼んだ」「おおー」


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「おじちゃん何の話だったんだろう……私には関係、ない」


 お父さんに話があるのは大体村の事世間話何かがメインだならどちらにしても私は関係ない、そう関係なのだ


「皆私を次期村長だなんて言ってるけど私にはそのつもりはないのに、どうしてみんな私の事考えてくれないの?」


 そんな皆には言えない内心を森に入って誰も居無いとこでつい零してしまう、そうよみんなが言ってるだけで私は認めてないだから関係ない


「なんだか村の方が騒がしいけど」


 流石に飛び出してすぐに帰るなんて恥ずかしくて出来ないなら、でももし私を探してたら。


「知らない知らない、私には関係ない」


 自分の殻にこもって見たくない聞きたくないものに背を向けてれば楽だ、だから森に行って山菜取りをして時間を潰そう、私は隠密の魔法が使えるから危険少ないだろう


「そうと決まれば魔法をかけてさっさと森に行こう」


 そう言って森に走って行った


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 森に入ってどのくらい時間が立っただろう雲行きも怪しく今にも雨が降りそうな天気だ、


「なんだか嫌な気がする速く村に戻ってお父さんに言わなきゃ」


 そう思って急いでいると、幸か不幸か足を滑挫く


「急がなきゃいけないのにどうして」


 雨も降りだしこの足だと走れば、足を滑らせたりアクシデントに巻き込まれるかもしれないなら歩くしか道がいない


「どうしてどうして私は治癒や移動の魔法が使えないの? 使えれば今頃村に戻れてるのに」


 今は無い物ねだりをしても仕方が無いだがしてしまうそれほど余裕がないのだ、何がとは言えないが何か嫌な予感がしてしょうがない


「雨足も強くなってるし」


 先ほど降り出したはずの雨は僅かな時間で豪雨になってる


「もうすぐで森を抜ける、抜けさえすれば村はもうすぐ」


 足を痛めてるのに帰りの方が早いのは運がいいのか悪いのかか。もうじき森を抜け村が見えてくる

「な……にあれ」そう言ってすぐさま近くの民家に隠れる。


 それは見たこともない動物、に見えた。頭は蝙蝠、翼は天使と悪魔、体は何か分からないトラやライオンにも見える、尻尾も生えた動物、否化物。


「きゃッ」


 化物に目を取られてて気づかなかったが中には人がいたそれも顔見知りの


「ローちゃん静かに」


 そう言って口を塞いできたのはベンおじちゃんだった


「おじちゃ……ん?」


 初め暗くて誰か分からなかったが呼び方でおじちゃんだと中りをつける


「お……おじちゃんお父さんは? お父さんはどこ?」


「兄貴なら他の場所だここには俺しかいない同じように村の連中もどこかに隠れてるはずだ」


 お父さんは他の場所、今は恐らく大丈夫だと思うけど時間が立てばどうなるか


「助けに行かなきゃ」そう言い立ち上がるローリェ


「ダメだ今行くのは危険だしあいつがこのまま離れてくれるかもしれない」


 そうだが、もしそうならなかったら村は終わりだだからこそ自分が立ち上がらなければ


「おじちゃんいつも言ってたよね、お父さんがいついなくなるか分からないから次期村長って私を呼ぶって」


「あ、ああ」


「なら次期村長としてすべきことは村人を助けること、その上でお父さんを生き延びらせること。私はそう思う」


 そうこれは今まで目をそらしてたことに向き合うチャンスなのだそう自分を奮い立たせてると


「ローちゃん、いやローリェ。俺はこうも言ってたはずだ女としての幸せも上げたいと」

 どうして、どうして今さらいつもと違う呼び方なんて


「お、おじちゃん?」


「ローリェ君は逃げなさい君一人なら魔法を使えば逃げ切れるだろうだから逃げて幸せになりなさい。村人を残して逃げたなんて罪悪感は持たなくていいそんなもの捨てちまえ、誰も君を恨みはしないもし罪悪感に潰れそうになったら私に言われたと仕方なく逃げたと胸を張って言いなさい、実際これは事実だ君は皆を助けようと動こうとしてるのを儂が邪魔して逃がそうとしてる」


「そんな私ものこ」


「ローリェおじちゃんの頼み聞いてくれんか? お前は若いまだ幸せになるチャンスなんかいくらでもあるだから幸せになりなさい、おじちゃんが時間を少しでも稼ぐあいつの気を引くことくらいは出来るだろうだから魔法を使って逃げなさい。おじちゃんからローリェ君にお願いだ」


 卑怯だよおじちゃん最後の最後でちゃんと名前で呼ぶなんて


「おじちゃん卑怯だ、あれだけ呼んでって言っても呼んでくれなかったのに。私じゃ力になれない?」


「君は足手まといだ若者を逃がすのが年寄りの役目分かってくれるかい?」


「分からない分かりたくないけど、おじちゃんを困らせるとお父さんにも怒られるもんね、それにこの足だと本当に邪魔にしかならないかもしれないものね。」


 そう足をくじいて無ければもしかしたら


「ああ分かってくれたならもうお話はおしまいだ元気でな」そう言い残し飛び出していくおじちゃん、魔法をかけ直して私は反対方向え


「ローちゃんごめんなもしかしたら君の魔法で何人か救えるかもしれないがそれを言ったら、君は残ろと言って聞かないだろうだからきっと生き延びて幸せに」という言葉はもちろんローリェには聞こえない


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 私はどんな道を通りどうやって逃げ延びたのか分からないが、皆を置いて私は生き延びた

「これからどうしよう取りあえずお金作らなきゃ」

 持ってきているのは山で取ってた山菜だけこれを売って資金を作ろうそれから、職を探すか

「商いでもいいかもしれない」

 それほど知識がある訳じゃない、でも旅をしたらあいつと会うことがあるかもしれないそうすれば敵も討てる

「良しなら商いをしようまずはこれを売ってお金にしてそれからね」

 こうして商いに手を出すもあまりいい成果わ得られず結局採取クエストなんかもすることに。

 が商いをしてることによって雄也と会い敵討ちを果たせることになる。


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「これが私の過去それが理由で戦いの前はちょっと変になってたの、ごめんなさいね」

 と過去語りが終わり話を打ち切ったローリェ


「僕の知ってる情報は生存者だね、これはあまり期待しないで欲しいが君以外にも生き残りがいると言う噂が流れていた真実は不明だが」

「!?」


 ローリェの驚きはすさまじい自分しか生き残って無かったと思ったのが他にも生存者がいるかもしれないのだ、それは嬉しいだろう


「この情報だけでもキャメロに同席してもらった甲斐はあったな」


「ええそうね、今回の戦い私は何も出来なかったけどこれでみんなの敵を討てたのね」


「それは違う」


 そう何も出!来なかったなんてことはない、ローリェは十分活躍で来た


「隠密の魔法が無ければもっと音波で位置を知られる前に目視されていた、尻尾の規則性に気づいたのだって君じゃないか」


「実際戦えてないだから」


「それは違うと僕は思う。実際戦うのだけが戦闘じゃない、今回は時間の関係で無理だったが罠を仕掛けて戦う案を出すのだって戦いに協力してると僕は思う」


 戦闘力が無くても頭を使って戦うこともできるしかも、


「それ言いだしたら俺なんてふんぞり返って提案してただけだぞ、しかもこの戦いを始めようとした立案者の一人なのにだ」


 魔法も使えない俺は作戦を考えるくらいしか今回やって無いだから、魔法で支援してたローリェが何もしてないなら、俺は死んでいった奴に死ねといっただけになる


「だから君は何もしてないなんて事ない、十分力になって貰ったと私が保証しよう」


 少し涙目になるが泣きはしない


「村に戻ったら皆に報告しなくちゃねこれで私は幸せになる道をちゃんと探し、今度は幸せになってここもっまた来るって」


「そうだ復讐に生きたって誰も喜ばないなら胸を張って幸せになって皆を安心させてやろうぜ」


 ! その俺の言葉を聞きローリェは目を見開きこちらを見る


「わ悪い部外者に軽々しく言われたくないよな」


 その目を非難と勘違いし反省してると


「そんなことないわ雄也の言う通り私は幸せになって皆を安心させてあげないとね」


 そう言って微笑む笑顔は俺の好きなローリェの笑顔以上に輝いていて惚れ直してしまう。



過去編。これの攻略によりヒロインと主人公の中が深まるということはなく、それでも距離は近づいてる二人。今後の展開にこうご期待ということで

また次回会いましょう

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