第一章5話 気になること
何事もなく待ちに付いて宿を取れたのはいいが、
「もしかしてこの雨で商売道具であるはずの水が高値で売れない?」
元ぐらいは取れるだろうがプラスにならなければ意味がない。
肩を落としながらそんなことを言ってると
「なに言ってるのそんなことより情報収集、まず役場か何かに行かないと」
そうだった金も大事だが来る途中に見かけたのがもしモンスターでその結果雷やら嵐やらを引き起こしてるならさっさと帰ってもらわないと個々の人たちも穏やかじゃないだろう
「で役場そう言えばクエの話してたからギルドみたいなのもあるんだろ? そっちのが情報持ってるんじゃないか?」
「……それもそうね分かれて情報収集したいけど無理よね」
こちらを見ながらため息失礼にもほどがあるが今は急がねばならないから損な些細なことは後回し
「じゃっ早速行こうぜただあまり来る時見たやつの情報は一般人に流さないようになどんな説明受けてるか分からない以上、よそ者の俺たちが要らないこと言って混乱招くのは良くないしな」
……
「以外」
「何が?」
「外に無暗に情報流さないのは私も同意だけどちゃんと考えてるのね、ごめんなさいちょっと見くびってたわ」
いや実際今までの俺なら茶化したりからかったりして重要なことは他人任せだっただろう、だからその評価は間違っていないらだこんなイベント逃して、なにがネタ収集だ!それにやっぱり魔獣とかだとワクワクするしな、
「困難時ににやけるなんて不謹慎よ」
そう注意されて自分がにやけてるのを自覚、
「あぁ悪い褒められたのが嬉しくてな」
「そ、じゃさっさと行かないとね」
緊急時だから仕方ないがノリが悪いと滑ってるみたいで普通に恥ずかしい。
「で遠いのか?」
この雨だあまり遠くだと風邪ひくぞ、
「いや、そんなに遠くないはずよ待ちに入って近くの宿取ったから、役場は遠いけど逆にギルドは近くにあるの」
なら何故先にギルドによろうと思わなかったのか不思議だが。
「さっさと行って情報渡して情報貰って手助けできそうならして恩売ろうぜ」
「はぁーそんな簡単に行くとは思わないけどそれに、こんな一大事に恩とか言ってる場合じゃ」
「いやこんな一大事だからこそ売れる恩は高くなって帰って来るなら水の分くらいは元が取れる、俺は今ローリェに養われる立場だ金が少しでも入ってくるならそれに越したことはない」
全部本心じゃないが、ネタ集めに、恩売り、それでもって死なない位置にいれば万々歳
「じゃ急ごうか」
そう言って持ち物だけおいてさっさと行くことにする二人
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「でここがギルドか」
思ってたより静かだな、てっきりこっちにも人だかりが出来てるかと思ったんだがな
「人だかりが少ないのはギルドはあまり情報を流さないのと、荒くれものが多いから怖がられてるんじゃない?」
なるほどモンスター何かと戦うやつがひ弱な坊ちゃん嬢ちゃんなわけないわなむさ苦しいおっさんがメインだろう
「で勝手に入っても大丈夫なのか? 襲われたりとか」
「大丈夫よ入っただけで襲わないは。多分」
「うん? 最後なんか言ったか? 聞こえなかったけど」
「いえ何も言ってないわよさ、さっさと入りましょう」
何故か俺が先を促されてるがここで揉めてもいいことないなら、男らしく
「お、おじゃましま~す」
たのもーくらい言おうとしたがビビって声があんまでなかった
「もっとはっきり言わないと気づいてもらえないわよ」
他人事だと思いやがって
「たのもー」
今度はデカい声出したが反応が無い取りあえず入ってみる
「誰も居ないぞ中の方までは流石に行かない方が良いよな?」
「誰かいませんか~? 返事ないと勝手に入っちゃいますよ?雄也が!」
「何さりげなく俺に罪な刷りつけてんの!?」
とそんなやり取りを大声でやってると
「うるっせーぞこっちは今取り込み中だとっとと失せな」
「これこれそんな言いからしてはダメですよ、で何の用ですか? ジンは短期なところが有りますが確かに今は取り込み中出来れば後日に出も」
先に出てきた大柄なジンと呼ばれた男、肌はこげ茶に焼け身長190くらいありそうだ。それに続いて出てきたのはギルドに居るには似つかわない小柄で色白の男性?
「悪いちょっと聞きたいことが」
「聞きたいことならギルドに来んじゃねぇよ役場にでも行けや!」
話を聞く気が無いのか喚き散らすジン
「先ほども言った通り取り込み中ジンじゃないですが役場の方に」
「もしかしてモンスターですか?」
今度はこっちが話の途中に割って入った、俺ではなくローリェだが。彼女にしては珍しい人の話を聞かずに割り込むなんて
「!?」
「あ! なんでそれを」
そう怒鳴ったジン細身の男性?がギロっと睨み
「発破の可能性もあったのに口を滑らしやがって」
「!?」
「!?」
びっくりするのは今度はこっちの番だ先ほどまで知的だったのに、急に乱暴な話方になった
「わ、悪い団長つい」
細身の男? は団長らしい
「え!? 団長? このギルドの長って事?」
こんな華奢な体でしかも日に焼けてない肌なのに?
「ええ私はこのギルドを任せられてるキャメロ、意外かい?」
「ああ悪いが正直いが」
「そんなこ無駄話より情報交換しましょ?」
またしても彼女にしては珍しく話を割ってきた
「?」
「あぁ情報交換だ?そっちがどんな」
「ジンあなたは少し黙ってさいあなたを連れてきたのはが体がでかいから、お客様に帰っていただくように連れてきたのであって交渉は期待してません。私も交渉するとは思ってませんでしたが」
交渉ではなく情報交換だがまぁいい
「取りあえずこの状況はなに? ベンジャグは水に困ってるって聞いたけど、こんなに雨が降るなら水に困る事はないんはない?」
確かにこれだけ雨が降ってたら水は困らないだろう
「これは恐らくモンスターが原因で起きてるだけだいつもはこんなに雨は降らない」
「モンスターだと言い切る根拠は?」
「そういう伝承がある過去にも突如嵐が起こったことがあったそうだ、その時はすぐに収まったらしい」
前にもあったのか
「因みに時間はどのくらいとか分かるか?」
以前に有ったことなら、以前より長い可能性があるじゃ無ければこんなに慌てたりしないだろう
「確証はないが1時間ほどで収まったと聞いている」
だとしたら以前より1時間は長いことになる天気が崩れ出したのが、2時間ちょい前雨がひどくなったのがその後だから2時間くらい嵐状態が続いてる
「こちらの情報はあまりないが嵐の原因は恐らくモンスター、以前より時間が長いことから最悪このまま嵐が続くかもしれない、くらいだがそちらの情報は?」
「情報交換を言いだしたとこ申し訳ないけど私たちが知ってるのはモンスターが原因ていうのと、形は動物それ以外は分からないはごめんなさい」
「あ!その程度のじょうほ」
「黙れと言ったのが分かたなかったのかジン? お前は黙ってろ次はないぞ」
ギルドの荒くれものを纏めるだけあって怖いな
「申し訳ないうちの者が」
「いえこちらこそあまり情報が無いのに情報交換だなんて」
「モンスターだという根拠と姿が動物と言うのは確かですか?」
「ええそれはさっきベンジャグに着く前に遠くだったからはっきりとした形までは分からないけど、そんなに大きくなかった大きさはあまり参考にならないかもしれないけど」
キャメロが流し目で俺にも問うような目を向けてくる
「ああ俺も特段目が良い訳じゃ無いし、あの嵐だ姿かたちまでは見えなかったがおそらく動物で間違いないぜ」
「そうですか……」
これは討伐クエ発生か!? なら俺はここで高みのけんぶ
「情報提供感謝します、でそこで相談なんですが」
少しの間をおいてキャメロが話し出すまでの静粛ただ雨の音がうるさい。
「その情報の真偽を疑うわけではないですがあなたたちの身分が確かではない、だからモンスター討伐に向かうのに同行してもらいたい」
モンスター討伐この流れは想像していたが
「!? 同行だと! 頭大丈夫か? 俺たちの実力も聞かないで連れて行くとか、二人とも素人以下だとどうするよ?」
そうだ実際ローリェは魔法を使えるが俺は実力不確か無いと思った方が良いなのになぜ?
「私は魔法使いでしてそれに人を見る目はある方だと思ってるんですよ」
!? え? 説明それだけ??
「もうちょっと詳しくそんな理由で足手まとい連れてくなよ」
「正直これは言いたくないのですがあなたたちは悪い人じゃないでしょうから良いでしょう」
「!?」
声を出さない様務めたのはさすがだがあの反応は何だ?
「私はスキル持ちなんですよ」
……魔法使いのスキルもちとかチートじゃね? 内容がクソとかじゃなければだが、俺の方はいずれチート級が出てくるだろうと思ってただけにまだましだが
「!?」
ローリェの驚愕は俺の比ではないだろう、スキル持ちだけでも驚くのに魔法も使えるときたもんだ驚かない方が不思議だ
「君の方はあんまり驚いてないみたいだね」
「俺はいつか来るだろうと思ってたからな心構えが出来てたようなもんだ、まぁ流石にこんなに早く登場とは思わなかったけどな」
「そうか……では話を戻すが私のスキルは簡単に言うと人の性質や戦闘力が大まかに分かるみたいなものだ」
俺は良く知らないがスカウター? みたいなもんか
「で俺たちはそのお眼鏡にかなったって事か?」
「まあね、彼女の方は魔法使いだろ?君は特に特出したとこはないが生命力は高そうだね」
雑草だゴキブリだ言いたいのか?
「ケンカ売ってんのか?」
「どんな想像したか分からないが褒めたんだよ、生命力があるって事は長生きできるだからおそらく君は簡単に死なない。ゆえに今回のモンスター討伐に連れて行っても差し支えないと思ったんだが?」
なんとなく納得はしたが納得したくねえな
「そんな不確かな意見で死地に行かなきゃならないとは」
「それはお互い様だよ、モンスターじゃないにしてもこの嵐だ一歩間違えれば外を歩くだけでも死にかねない、ちょっと大げさかな?」
生きているのは死ぬのと隣り合わせ次の瞬間何が起こるか何で誰にも分からいなら、嵐の中歩く事は死を招くと言っても誇張ではあるが間違いではない
「取りあえず準備だな、討伐にしろ撃退にしろ。俺から提案できるのは可能ならだが、水を純水に替えて体に膜のようにして覆う」
「純粋の作り方をまず教えてもらっていいかな?」
「ちょっと待てよ調べる」
スマホ起動してアプリ起動資料用に取ってたアプリが役に立つとは
「蒸留したらできるみたいだ」
「分かった魔法を使えば簡単だろう」
「なら純水は頼む水ならちょうど売ろうと思って持ってきてあるのがあるからそれ使ってくれ。後は雷対策が出来たら視界の確保近くによって殴る班と回復班、遠距離から土系魔法での攻撃でどうだ? あんま頭よくないから来ん何しか思いつかない」
「悪くわないと思うが近くにはどうやって近寄る?」
「そこは安心してくれローリェが隠密系魔法が得意だ」
「ほぉう彼女が隠密魔法を……」
以外そうな反応だなまぁ希少らしいからな、それとこれで一つ確認が出来たが魔法の種類までは分からないのか、で
「こんな提案してた何だが回復魔法と遠距離攻撃は人数大丈夫か?」
「一様ギルドだからね今は重鎮だけにしか来てもらってないが腕利きもまだまだ居るさ」
苦笑気味でちょっと誇らしげに言う態度見てたら全然団長には見えないな
「ローリェ何人くらいで特攻するか分からんがお願いできるか?」
「それは多分問題ない」
「ならキャメロ声かけ頼む」
「これからは一蓮托生だねよろしく、とその前に君たちの名前を聞いても?」
ああそう言えばまだ名乗って無かったな
「俺は高橋雄也短くなるか長くなるか分からん付き合いだがよろしく」
「私はローリェ・イグニェよろしく」
「イグニェ……」
キャメロが何か言った気がするが、今はいいか
こうして会ってすぐにするべき自己紹介は戦前にようやく行われた、キャメロの気になるつぶやきは何なのか?




