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俺みたいなダメ人間でもやればできると信じたい  作者: 富田雄也
第五章 のんびりする一行
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第五章1話 遭遇

暑さに負けてクーラーの効いた部屋に居ると体が悪くなると言う

でも体調管理は大事にね暑さを我慢して、無理すると逆に体調悪くなるからね

「次の町目指して進むが、面倒だから森抜けるか?」


「そうしたいんだけどね」

「兄者それは愚策かと」

「雄也ちと考えて物を言え」

「はぁ」


 冗談交じりで行ったのだがサクッと全否定


「森を迂回する……か」


 当初の予定道理森を抜けずに迂回することにする、森の入口の時点で迷ったのだから奥に行くにつれ迷路化するのは必然。そう考えると迂回した方が結果的に早く着くかもしれないし。モンスターとの遭遇も好ましくない、陰気な所には強い者が居るのは世の定め


「さっさと行くか、どの程度時間かかるか分からんけど」


「数日は確実にかかるかと」

「道中何もなければいいんだけどね」

「楽な旅なぞないぞ」

「少しは休みたいものだ」


 次の町ではゆっくりしたいな、どこかに腰を据えるのもいいかもしれないな。



イベント続きの疲れた体に癒しを求め次の町を目指す一行さて次の町はどのようなイベントが待っているのか……

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「で……どのくらい時間たったんだ?」


 森を迂回して草原をひた走ってる間にいつの間にか、草は枯れ日差しは強くなり、暑さは尋常じゃ無いくらい上がる。止めどなく上がったかと思えば日が落ちると極寒と彷彿させるほど寒くなる。そんな気温の変化に適応できず気力体力共にすり減る面々


「そろそろ着くかと思うぞ兄者」

「もう着いてもおかしくないと思うんだけど……」

「わらわもう疲れたぞ」

「しんどい」


 一人キャラがぶれてるのは魔法使いの性質上体力筋力が雑魚ステの俺より低いからこの、状況変化についていけず体が悲鳴を上げているのだろう。なら何故もう人りの魔法使いは大丈夫なのか? こんな疑問は考えるまでもなく、女性優先で食事や休憩をしてるから何とかもっているのだろう。


「そろそろ町に着いてくれないとヴァインズが持たないし、俺たちも限界だぞ」


 誰にともなくつぶやいた愚痴を聞きつける人物は一人……いや一匹か? 主の危機と思い先ほどまでくたばる寸前に感じていた足どりが戻り、町を目指しはやるように急ぐ。


「バッシュ無理すんなよ」

「バッシュちゃん大丈夫?」

「おい犬無理する出ないぞ」

「いぬっころそんなに急ぐことないでござる」


「ば……ばっしゅむり……するな」


 最後のつぶやきにより現状でも無理してるのにさらに無理を重ね急ぐ急ぐ。


 前方は窓から顔を出さなければ見えないが、土煙が舞って顔を出しても結果分からない。バッシュを止めようにもそのすべがやつの走りによって妨げられている。今出来ることはただ祈るだけ


「どうした!? 力尽きたか?」


 先ほどまで急いでた割に余り振動の無かった車内だが、今度は揺れすらなくなり停車する。


「雄也縁起でもない!」

「不謹慎であるぞ」

「兄者それは流石に」

「バッシュ……」


 冗談にたいして怒る気力もないのか飼い主は真に受け寂しがる。飼い主はほっておくとして、何もないのに止まるとは考えられない。その上でのちょっとした冗談なのだが、こう言ったことは口に出せば反対のことがあるとの経験談からの言動なのだが、


「冗談はさておきどうなってんだ?」


「ちょっ、ま」

「はぁ」

「兄者……」

「……」


 何かデジャブ。静止が間に合わず警戒心ゼロ戦闘力皆無が先陣切って扉を押し開け、地を踏む


————この既視感となると……


「うん? 何もないぞ?」


 そうこれがデジャブなら少女が待っている。もしそうでなく俺の想像が現実になるならむっさいおっさんたちが、がん首揃えて辺りを取り囲んでいる……のだが、人っ子一人いないが賑やかな眼前


「ついた……のか?」


 待ち待った、安らげる場所。


「えっと……」

「こ……ここは」

「あにじゃ?」

「……」


 驚愕と歓喜にまともに言葉が出てこない面々。取りあえず目的の町に着けたのだ、載せてある積み荷を売り飛ばしさっさと飯食ってゆっくり眠ろう。


「さぁ油を売ってバッシュをねぎらって、さっさと寝るか」


 そう言って町に繰り出そうとすると


「しっかりしろ雄也!」

「ゆうや!?」

「兄者!」

「……」


 なんで止める? 目的地に到着したのだ、さっさとすること済ませてのんびりするに越したことはない。なのになぜ?


「どうしたんだよお前ら」


「それはこっちのセリフじゃ、しっかりせい」


 頬にじんわりとした痛みが広がりひりひりさせる、そのせいで頬に意識をもっていかれ頬をぶたれたことを認識する


「コロネ何しやが」


 そう言ってつかみかかろうとするが、先ほどとの変化にそれどころではない。先ほどまで賑わっていた町はどこにもない。跡形もなく名残もなく、元からなかったかのように


「どういう……」


「ようやく目を覚ましたしか」


 その言葉に先程頬を打ってきた手のひらをさすりながら言う少女に目を向けると


「初めから町などなかったんじゃ」


 先程驚愕していたのは町に到着したことに対してではなく俺のおかしな言動に対してだったらしい。


「そう……か。俺は無いのにはしゃいでたってわけか……」


「兄者蜃気楼とも考えられずぞ! 遠くに兄者が見た町があると考えれば幾分かましに」


「蜃気楼ね、俺がどうにかして幻視したのじゃ無ければいいがな」


 先程の歓喜と逆の現実を突きつけられすさむ心


「ちょっと待て……なら何でバッシュは止まったんだ?」


 底まで落ちる前にどうにか持ち堪えるのは何かと噛み付き、うなりなつこうとしない、かの犬に対しての心配という皮肉ともとれる思考のおかげだ。俺は思っていたほどバッシュの事を嫌っていないことがこんなことで知らされ、件の犬の方に視線を向けると。


「バッシュ!?」


 そこに地べたにひれ伏し、一歩も歩けないと見て分かるほどの疲労を宿している。


「流石にこうも暑いとばててしまう」

「バッシュも疲れたみたいだし休憩」


「そんな態度じゃないだろ! どう考えても休んだくらいで治る疲労じゃない。なのに何故そんなのんきなんだ!」


 あれほど可愛がっていたローリェでさえこの態度、皆……どうしちまったんだ


「兄者……そこまで疲労をしてるようには我には思えないぞ?」


 後月まで何言ってんだ?


「おいおいどう考えてもちょっとやそっとの疲労じゃないのは見て分か」


「ガブ」


「イッテェ」


 最後まで言う前に止めに入ったのは渦中の人物……この場合人ではないので犬物とかになるのか? 犬でも仲間一人として考えていいのだろう? とそれはいいとして


「バッシュ元気そうじゃねぇか」


 噛まれその噛んだ犯人を見る、もちろん手をかむなんてことするんのなんて一人しかいないのだがら確認する必要などないのだが確認して驚く。先ほどまでくたばる寸前と言外で現していたのに、今では元気の申し子に見えてしまう


「何を言ってる兄者、この犬は初めから元気だったぞ?」

「犬ではなくおぬしがもうだめなのじゃないか?」

「雄也ホントどうしたの?」


 またしても俺はどうにかしてたらしい。確かに元から浅はかな考えで突っ走る事が有り、はやとちり短慮と言われつ事もあったがここにきて流石に目に余る。どうしたんだ……俺?


「コロネの言うとおりバッシュじゃ無く俺がダメなのかもしれない」


「「「!?」」」


「そ、そんなことないぞ? いつものようにちときつめの冗談を言っただけではないかそんなに気を落とすでない」

「そうだぞ兄者。幼女の言う事などカワイイなぁとほほえましく眺めてるが吉だぞ」


「幼女とはなんだ幼女とは」


「褒め言葉だよ褒め言葉。幼女最高。世界の宝」


 慰めてくれるならもう少しこちらを気遣って欲しい。褒めてるわりに感情のこもって無い言葉で逆撫でし揉めている。


「ゆう……や? 本当に大丈夫?」


 そうこんな風……何その慰めじゃ無く憐れむような目。どうしてこいつらは労わる気持ちにかけるんだ?


「あぁ俺は大丈夫、休憩済ませてのんびり行こう。今の俺の妄言どうりにならないとも限らないからな、あまりバッシュに無理させるのも良くない」


 先ほどまでこちらに意識を割いていなかったであろう二人ですら討論をやめ、こちらに目を向けている。俺は何か変なこと言ったか? そう思い周りを見ると、いつも小ばかにしたような態度しか取らず俺に欠片もなつかないやつも、目を驚愕の色に染め見開いてる。ただ三つの頭にそれぞれ違った役割があるのかすべての頭が驚愕しているわけではない


「俺の分はバッシュにやってくれ。大事な足が使い物にならなくなったらそれこそのたれ死ぬ。女はちゃんと飯食えよ、体力つけないと持たないからな」


「雄也もちょっとはたべた方が……」

「兄者……」

「雄也のぉ、ぬしも食べぬと体がもたぬぞ?」


 心配してくれるのは嬉しい、心からそう思えるが


「一食抜いたくらい大丈夫だ、それのバッシュが頑張ってくれればすむ話し出しな。少し休ませてもらうよ、ちょっと暑さに負けたのか頭がぼぉっとしてるみたいだ」


 一様断りを入れ馬車の中に入る。先客が居るが気にしない


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 俺は夢の中で何かを見ていた気がする何か……大事な何かを


 目が覚めるとすでに馬車は動き始めている。寝ている間に休憩が済み出発したのだろう、寝起きの頭は少し痛く、周りを見るのだけでも苦労する。視界が少しずつクリアになって行き同行者の顔が見える。


「誰あんた?」


 まず視界に入ってきたのは見慣れた彼女……ではなく起き抜けに見たのはババアだ

 背は歳のせいか元々なのか知らないが低く、白髪を後ろでひとくくりにしている。だた長いだけの木の棒のようなものを杖代わりにしてるのか手の届く位置に置いている。


「失礼じゃの、ぬしを助けたものじゃ」


 助けた? 何言ってんだこのばあさん。俺は助けられるような状況かに置かれてなど……


「目が覚めたみたいで良かったわ」

「一時はどうなるかと心配したんじゃぞ」

「兄者お体に異常は?」


 状況を把握する前に畳みかけるように連れの彼等彼女等質問や感想を投げかけてくる。


「まてまて。俺は聖徳太子じゃないんだいっぺんに言われても聞き取れん、まずこの状況を説明してくれ」


 疑問符を頭に浮かべてる人物が約三名ほどいるが想定内、そんなことよりまずは状況を説明してほしい


「えっと……」

「どうなったんだったかの?」

「?」


 俺の寝てる間にあったことを聞いただけなのに何故皆一同に首を傾げる? その行動は俺がするべきことだ。あったことをありのまあ言ってくれればいいだけなのに……特にこのばあさんの事とか


「まぁ元気そうで何よりじゃわい」


 連れではないのに一番話に詳しそうな人物が居るただ、信用していいのか分からぬ見ず知らずのババアだが。こいつに聞けば万事解決……か?


「ばあ」


「さっきから聞いとると人の事ババアババアとわしゃぁまだそんな年じゃないわい。それに恩人にお礼もないのか、近ごろの若いもんは……」


 いくつか知らんが若いもんとか言ってる時点で年に関しては説得力が無いぞ? それに見た目からしてもしわくちゃのババアじゃねぇか


「まず名前を聞かせてくれ。俺は雄也、高橋雄也」


「わしはシビィ」


 名前を聞くだけだと、若いころはさぞかし美人だったんだろうと想像してしまう名前だな。


「礼に関してはまだ話を聞かないと言えないな」


「それも良かろう」


 周りの反応見るからに助けてもらったのは事実みたいだが、自己判断でなく状況で礼を言うのは流されただけで取りあえず場を済ませるための方便のようで俺が好きじゃ無いのと相手に失礼だと思う。礼や謝罪は心を込めて言うものだ、言いたいものではないが


「まずわしが何者かを伝えるかとしようかの」


 何があったかを伝えてくれればいいんだけれど、……その方が話は早そうだしまぁいいか


「わしは薬師と占い師をしてるものじゃ」


 仲間に欲しいな。本音を言うとヒーラーの方が欲しいのだがヒーラーはよほどの変わり者か世間知らずじゃ無ければ無理……だよな


「薬師って事は俺は何かの病気にでもかかってたのか?」


「ちっとは頭が回るようだな」


 この状況で占い師の方は関係ないだろう……が先程に比べ頭の回転が良い気がする。


「ぬしの言ったとおり病にかかってたんじゃよぬしは」


「ばあ……シビィさんいちいち区切らずにさくさく話してくれ」


 せっかちと言われたことはないが、こうも区切られるといだちが来てしまう。


「はぁ年寄りを何だと思っておる」


 さっきは年寄り扱いされたい発言をしてたくせに


「まぁ、良かろう。ぬし雄也と言ったな、ユー坊は最近何かいつもと変わったことがなかったか?」


 ユー坊? 確かに変わったことは思いつく、最近と言うより本数時間前のことだが


「この暑さに負けたのか、確かにちょと前から頭の回転が鈍いと言うか幻視するというか」


 ちょうど酒に酔ったような感じだ。未成年なので飲んだことはないがアニメドラマなどではそう言った演出を良く見る。


「幻視をし、思考が鈍る他にもこまごまとした症状はあるが、その二つの症状と砂漠に入ってからということ、薬も効いたようだし確実に、猛暑症だな」


 猛暑症? 響的に熱中症に似てる気がするが。こっちでは熱中症を猛暑症とか言うのか?


「でそれはなんだ?」


「ユー坊はそんなことも知らぬのか?」


 周りに居る人物数名から同じよな反応をされるが知らないものは知らない


「でそれはなんだ?」


 先の質問の返答として同じ質問を投げかける


「そうか……簡単に言うとユー坊がなった思考能力の低下は初期症状、幻視は中期と言った感じじゃの。後は幻聴最悪仲間を殺したなどという例もしばしば」


 ……熱中症なんてちゃちなもんじゃねぇな。仲間殺しとかどこにいってもハブられる上に、子のメンツに嫌いな奴がいないのにしたくもない。居たとしてもする前に返り討ちにあうだろうので関係ない気もするが


「シビィさん、本当にありがとう」


 対面式の椅子で急に立ち上がり頭を下げるものだから前に座ってるシビィに頭をぶつけるとこだった。


「そこまでかしこまる必要もない、それに薬師として病に苦しんでいる人が居れば出来る限り手を尽くすのは当たり前のことじゃ、代価の代わりにこうして次も町まで連れて行ってもらってることじゃし気にせんで良い」


 出来る限りと言ってる辺り自分に出来ない事もあると分を弁えてるらしい、尚更欲しくなる逸材。それよりこの砂漠にラクダを使わず横断などやる事が突飛なばあさんだな……だけど


「次の町ってどこか知ってんのか?」


 俺たちは迷ったのだろう。元は砂漠など横断する予定ではなかっただがバッシュを責めることなど出来ない、こちらはまだ来たことが無いらしいし、ただでさえ頑張ってくれてるのに責めるなど……


「そんなことも知らぬのか?」


 面目ない。こちらの知識も地図も何も頭に入って無い、入ってるのは向こうの知識くらいだ。


「砂漠の町と言えば水源都市、ラクネリアじゃろ」


 名前を言われてもさっぱり分からないし、砂漠なのに水源とか……どうなってんだよ? オアシス的な意味で水源ってか?



道に迷い、病に伏し助けられようやく砂漠にある都市の情報を手に入れる一行。水源都市でもどこでもイベント発生は免れはしない。

暑い暑い暑いキャラにもこの暑さを味わって貰う。うへへへへ

冗談はさておき、このくそ暑いのに暑い場所が舞台の物語読ませて申し訳ない

でも読んでくださりありがとー

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