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第三章5話 干渉

 結局結果発表なしだったがそうなったんだろうそんな疑問を抱きながらふと思う。疑問を抱けたことに覚醒が近いのでは? と。そう新たな疑問を抱いたすぐ後に


「後者の疑問は当たりと、で前者の方は?」


 元々気になっていたほうの疑問を確認するため周りを観察。すると景色は簡素なベットに横たわり、見慣れた天井を見ている。部屋は一人部屋でクローゼットが付いてるくらいでほかに特徴は無い。

 そうここは


「戻ってきたって事か」


 見慣れた天井とは宿屋の天井、この世界で二度この世界に来るまでに二度見た天井だ。


「失敗か……ならフルフル討伐からのやり直しでいいじゃないか」


 そう愚痴をこぼしながら部屋を出どうすれば討伐に戻れるかと考えていると。何やら周りが騒がしい、気づくのが遅れたが最初に気づくべきことであった。


「戻ってこれたのか?」


 何故戻ってこれたのか、結局正解はなんだったのか分からないことだらけであるが、また彼女に合えるそう思っていると……彼女?


「なぜ彼女なのだ? 戻ってきたのなら名前が分かるはずだ。逆にゲームオーバーだと存在すら分からないだろうに……なぜ?」


 そう疑問に思いつつ騒がしい周りに目を向けると。そこにはフルフル討伐時同様人形で出来た人が居る。脱出できたのではなく次のステージに移っただけなのだ、だが


「取りあえずはクリアできたって事でいいんだよな?」


 なぜクリアできたのか全く分からず、これはクリアできた後の状況で間違いないとは思えるが、何か見落としがあり、まだクリアすら出来てない可能性もある。確証を得るために行くべき場所がある


「と思ってきたはいいが」


 どうやらクリア自体は間違いではなかったらしい、となるとやはりなぜクリアできたのかが全く見当もつかない。が先に進めるのなら先に進むべきだ足踏みしてたってしょうがない。とその確証を得る場所に入って行く。その場所とは……ギルドだ。ギルドなら確証が得られる。もちろんこの状況は人形が出たフルフル戦後だからだと考えた方が自然なのでさほど疑っては無かったが。


「次はまぁそう来るよなぁ」


 先程フルフルを訳も分からず攻略できたのだ、その後に脱出ではなく宿屋に戻った、その時点で次の見当はついていた。もちろん相手は


「ケルベロスか」


 この町で戦ったのはケルベロスだ、なら次に来るのは必至。だが今回は先頭からの登場ではなくその前段階、作戦会議の時点での参戦だ前回と勝利条件が変わってるのか?

 疑問を抱きつつ俺のけて三人いる話に入り、早送りくらいのテンポの良さで話が進んでいくなか唐突に


「さっきまでとテンポが変わったな」


 そう先ほどまでのテンポの良さはどこへやら。今は普通の会話レベルまで落ちているので会話が聴きやすい、話に入れるかは知らないが。そんな中


「その役私がやります」


 そう彼女が斥候を変わるといったあの場面だあそこの会話が流れるそこで物申す


「反対はしないが作戦を変えて欲しい」


 反射的にそう口から言葉が出ていた、その俺の意見に他のメンツはこちらに目を向けてくる。がそんなことより自分が言葉を喋れてることと、その言葉が人形に通じその上反応まで返してくることに驚き続きを話せないで居ると。


「なぜ黙る? 意見があるなら言いたまえ」


「そうだ、言いたいことがあるなら言えそのあとどうするか考えるから。」


 会話が成立し、こちらに目を向けてくる者のうち二人がそう言う。記憶を取り戻せてないので会話は出来ても顔はもやがかかって誰なのか分からない。もやがなくともわからないが、声のトーン的に男だろう、先に言ったやつは何故かすごくイラつく、後に行った奴に対してはさほどイラつかないが苦労してそうな雰囲気が伝わる。

 これは雰囲気ではなく名残か? 無くした記憶でも、彼女同様どんな奴かくらいは覚えてるのかもしれない。……そんなことを考えてる場合じゃないな話の続きだ


「君がそう言ったら意見を曲げないことは分かってるから、反対はしないが作戦を変えてもらいたい」


 彼女はそうゆう人だ、なら反対するより後押しするような。後悔の無いように動こうそう思っての行動だ。そんな俺の意見に


「変える無いようにもよるが、話くらいは聞こう」


 そう言ってくるリーダー格、その言葉に感謝しつつ。次の言葉をつむぐ


「作戦変更ってのは、水場での決戦を変更し罠のとこで決戦にして欲しい」


 そういうと


「だめよ! わざわざ使える罠を一つ潰すなんて」


 真っ先に反論してきたのは彼女。もちろん彼女が賛成しないことは分かってた、だがこれが俺のすべきことだ。


「なぜだ?」


 もっともな質問が飛んでくる、当たり前だ罠を潰すほどのメリットがあるのか、その真意を問うてくるのはリーダーなら当たり前のことだが。その質問に足してもっともな意見を俺は持ってない、だからこそ正直に言わなくてはならない自分の気持ちを人に伝えるのに、嘘偽りは必要ない。


「俺は彼女が大切だ、彼女を守りたい、彼女を死なせたくない、だから決戦を水場から落とし穴のとこに変えて欲しい」


 これが偽らない俺の気持ち、これで伝わらなかったら、それまでそう心を決めて返事を待っていると


「お前は助かるかもしれない命を自分の好きな女を守るために使えと言ってるんだぞ? それにその助かるはずだった命を大切に思ってるものもいる、なのにそれでもお前は自分のために使えとそう言うのか?」


 確かにそうだ、俺が今言ったことは彼が言ったままの意味になる、作戦を変更しなかったら助かるかもしれない命に対して、今俺が彼女に抱いてる感情と同じ類の感情を、抱いてるものは居るだろうし。逆にその命たちが向けてる人も居るだろう。

 だが俺は知ってる、俺が断ろうと結果こいつらは俺のために動いてくれることを。なら


「あぁ俺はそれでも俺の女のために命を懸けろって言ってやる、不甲斐なく自分の好きな女すら守れない俺のためにお前たちの命を俺にクレとそう言ってやる」


 結果は変わらないのが分かってての言動だから良いというわけではないが、この言動によって結果が悪い方に変わるのであれば言わなかっただろう……多分。


 自分で言ってて他力本願も良いとこだ、自分好きな女性を守るために人の力を借りようなどと。自分でもそう思うのだ、俺の意見を聞く立場に居る三人など幻滅ものだし、バカにし叩きだしてもおかしくないが


「…………」

「……」

「ブァッハッハッハ」


 沈黙、赤面、バカ笑いと別々の反応を見せる面々、一番わからのは何故もやがかかってるのに赤面は分かったかだ、他にも赤面の訳や笑う理由など気になるが、一番は譲れない


「で返答はいかに?」


 疑問を抱いても答えは出ないだろう、それこそ仕様だとか言われれば疑問を抱く余地がない。ならまずは目先の答え


「あぁいいだろう」


「「!?」」

「はぁ」


 こいつらは残ることを選ぶから、許可をくれるのは難しくないと思ってたが、簡単に許可をもらえるとは思ってなかった……なのにあっさりくれる許可。俺でも拍子抜けに少し驚いた。彼女はそのこと自体知らないから尚の事驚いて当然だ。だが何やら一人気づいていたのかため息を零してるが……


「自分で言ってるから許可貰える分には、異論はないが。なぜ二つ返事なのか聞いてもいいか?」


「そんな難しいこっちゃねぇ。お前さんが彼女のために動くと決めたらその時は、お前さんを助けて野郎とそう思ってたからな」


 ギルドに入ってるやつは皆バカばかりなのか分からないが、こういったやつが多い。それでいいのか? と思う反面そう言ったやつらの集まりだからこそ、俺は今生きていられるということの感謝するのだが。それでは納得のいかないものも出てくる


「ダメです」


 彼女はそう言う、分かりきっていたことだ


「私のために皆さんを危険になんてできません」


 彼女はこう言う人だ、


「だから作戦変更は」


「悪いが俺もこれだけは譲れない」


 そうこれだけは譲れないどれほど彼女が反対しようが、俺の決めたことだ、俺の選んだ道だ誰にも道を塞がれてたまるもんか


「俺は自分の力で君を守れないことを知ってる。情けない話だ自分の好きな女性を守るのにすら、他人だより。情けなさすぎる。それに対して誰に陰口をたたかれようと、後ろ指さされようと関係ない。俺は君を死なせるよりよっぽどそっちの方がましだ、だから情けなかろうと使えるものは何でも使うそれで君が助かるなら、使ったものの代償は責はすべて背負う、そのくらいの覚悟は出来てる。」


 カッコつかないことをかっこつけながら言う俺、だが三人は清聴してくれるだからこう締めくくる


「謝罪はしない、俺の我儘に付き合ってくれることへの謝罪は絶対しない、自分に対しても相手に対しても悪いとそう思うからだ。代わりに礼を言う、こんな非力で無力な俺に力を貸してくれてありがとう、返せるものは何もないだろうだが、彼女の事は何があっても守って見せるだから、力をつけ彼女だけじゃ無くたくさんの人を守るだから……ありがとう」


 気持ちのままに言ったから、ちゃんと伝えたいことが伝わったかは分からない、がおそらく伝わっただろう。


「かっこ悪いがカッコいいこと言うじゃねぇか、なら今回は守ってやるからいづれか、守りに来いよ」


「そんなに私弱くない、それに私はそんな価値」


「やめたまえ、自分を貶める行動言動は自分は楽になるが、自分を評価してくれてる者に対して失礼に値する。これだけ堂々と君を思ってると告げた彼に失礼極まりない行為になる」


 そう彼女の意見を途中で遮り気障ったらしいことを言いだす。俺もそう思うが、吐き出さなくてはならない時もある。そう言った自己否定であったとしてもうちに貯めこみすぎるとパンクするだから


「俺を庇ってくれてるみたいで嬉しいが、あまりきつく言うな。うちに貯めこみすぎてパンクしたり壊れたりしたら元も子もない」


 一様言っては見るが


「君のために言ったのではない」


 やはり否定の意見まぁいい、こちらの要求は吞まれた、なら後は踏襲するだけだ。そう思い話を伺うだけに止め、口を挟まず流されるがまま話は進み。討伐へ



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