第三章4話 不親切なイベント
「過去との対峙ってどうやってなるんだろう?」
心の声の言ってた通りなら、この後はモンスター討伐との対峙が来るんだが……それはどうやってくるんだ? どうやったらクリアになるんだ?
「まさかとは思うが、もう一度シュミレーションして納得いくまで続くとか、永遠ループへのルート分岐なんて事ないだろうな?」
ないとは言い切れない、ここが目を背けたい過去との対峙しを背負っていくか、捨てて廃人になるかを選ぶ場所であるのだから。もし俺の心がみんなが生きてることが最善だと思ってるのなら、それを掴み取るまで何度でもやり直しだ。だがこれだと抜け出せない、皆が生きてることこれは不可能だ。何が起こるか分からない戦場。相手が化物となるなら尚更だ。
人間相手でも一太刀で死ぬかもしれない戦場だ、死者0など不可能に近いここでやり直すことが前提で考えるなら可能性は低いがある。情報を集め交渉すれば何とかなるかもしれないが……化物に言葉は通じない。もしかしたら通じるやつも居るのかもしれないが、会話などしたって結果は変わらんだろう。
思考の深みにはまる前にそれは起きた
「なんだ?」
そう思ったのもつかの間、足元から光が差し瞬く間に謎の光が全身を包み込む。全身包まれた数瞬後には前兆もなく意識がもぎ取られる。
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「今回は何もしてないぞ! なのになぜ意識が持ってかれた?」
そう叫びはするがもちろん返答などないし期待もしてない。
今までの経験上ここはベットの上であろう。何が悪かった? なにもしなく思考に耽っていたからか? それとも心の声のやつが色々しゃべり過ぎたという俺には関係の無い理由か? そんな疑問を抱くがいつもと違う感覚に違和感を覚え、周りを見渡すと
「……ベットの上どころか宿屋ですらないぞ?」
宿屋のベットであろうと思っていた覚醒位置。だが今回は違った。
だがここは見覚えがある風景だ……ここはどこか? どこてみた? そう思い記憶の中から似た風景を発掘していくが、こんな風景はよく見たことあるので分からない。それもそのはずここは何の変哲もないただの草原だ、特徴という特徴が無く、見渡せばどこまでも続く草原……かと思いきやそんな中に今度は特徴になりそうな輪郭を発見する
「あれは……建物か?」
遠目ではっきりとは分からないが、とおめでも輪郭が分かるほどに大きいものは建物くらいだろう。ここが森や海だというなら崖や高い木があったかもしれなが、先ほど言ったようにここは草原、何の変哲もない中に見える輪郭。それほどの大きさの物が人が作った建造物以外で思い浮かばない。
「あれが建物だとして今の状況を鑑みるに、ここがどこなのか一つしか思い当たるとこが無い」
近くに建物がある草原で、俺の記憶との対峙に使われる場所。この条件にあてはまるとこは二つしか思い浮かばない。そのうち片方は無くてはならない物が見渡してみたが、見当たらない。消去法で一つに絞るがおそらく間違いではないだろう。
ここは
「ベンジャグ……か…………」
さほど驚きはしない。それもそのはず、心の声がある程度の情報を零して言ってくれたのに付け加え、宿じゃない場所に飛ばされた、その上俺に関わるとことなると限られてくる……限られるどころかまだ町は二つしか行ってない。そう考えるとこの転移は少し難易度高めじゃないか? 下済みもなく次々イベント投下してくる、イベントが多いのは悪くはないが序盤で難易度高めのイベントばかりは普通に考えきつい。なのに俺はこちらに来てまだ4,5日ほどしかたってない。その短期間で死ぬかもしれない戦闘ケイオイベントばっかりと来たもんだ。
「こんなイベントより、女の事のキャッキャウフフなイベントの方が良いよ。択さやるならなおさら、ただその場合は俺一人に多数出はなく俺一人に少数でお願いしたいが。」
実際そんなイベントが起こったとしても、多数だとキャパオーバーになるのは必至、少数相手でも楽しめるか分からないが、それとは別に殺伐とした戦闘イベントよりはほのぼのイベントの方がよっぽどいいと思う現代日本人。
いつまでも要らぬことを思考できるほど優しくはないみたいだ。
「フルフル討伐開始ってか?」
何の説明もなく、突如出現するフルフル。姿は前回同様、蝙蝠の頭にチーターの身体、蛇の尻尾に片翼しかない翼。勝利条件、敗北条件共に分からぬまま進行する強制討伐イベント。
見方も唐突に湧いて出てくる。記憶にある前回共に戦ったものたちの姿、すべての人間を覚えてる訳ではないがおそらく、あの時戦ったものたち全員居るだろう。
役者がそろう急に踏襲が始まる
「展開はやいなぁ」
あの時起こったことを早送りで踏襲が始まる、奇襲をかけ失敗。その後乱戦になら尻尾のおかしな挙動に気づきはするものの、気づくのが遅く意味をなさない。悔やんだのち試行を開始
、奇襲がばれていたであろうことに思い至り、指揮官と話をする。その時に毒があろうと伝え、るもまたしても遅く、もう手遅れの者が出ている。その後阻害魔法により足が止まったとこを攻撃し、尻尾の切断片方しかない翼も切り落とし、討伐完了。
「俺の覚えてると通りってとこか」
俺の記憶にあるのもこんなもんだ、だがこれを見せてどうやって俺に立ち向かえって言うんだ? こんなの見たって別に心がいたま
「あ……あれ?」
痛まないと思ってたはずの心、なのに涙が出る、膝を屈し蹲って、嗚咽を漏らす。
なぜ俺はこんなのに心を痛めてる? これは現実ではない、それどころかそこらから湧いて出てきただけの人形みたいなやつらだぞ? なのになぜ涙が止まらない? なぜだ?
「な……なんで。お、俺はない……てるんだ?」
理由など分かりきっている、この状況で泣く理由なんて……。
たとえ人形だとしても、共に戦った者たちの死が悲しいのだ。今なら分かることがある転移したのだと認めた今なら……、死ぬことは怖い、これが夢だと思ってた時は別にネタも集まるっし活力剤にもなると思ってた。だが今は違う。
今死んでいった人形があの時共に戦った名前も知らぬもたちではないとしても、今の状況で見せられれば錯覚しても仕方ない、だからこそ今涙が出てるのだろう。
「そうか俺は何も知らぬ事をいいことに無責任に死なせたんだな」
少し違う気もするが、多少の誤差などないも同じ。結果あの戦いで死んだ命は俺にも背負う責がある、戦後にベンジャグの町を回っていた時も、そんなこと言った気がするがあの時は何も分かって無かった。本当に死ぬとは思ってなかった、夢の中で死んだキャラもゲームと同じで設定されただけのものだと思ってたから。
あの時ついていき自分も背負うと言って置きながら背負わず冷やかしに行ったようなものだ。
「俺は何も知らなった」
そんな軽い言葉で済ませてはいけない、知らぬから罪がないということはない、無知は罪だ……。なまじ小説を書いてただけに、リアルと夢の区別は出来てると思ってた、なのにその判断を見誤ると、いうしてはいけないことをした。その結果がコレ
「急にこんなことになったのは俺が認識したからか……」
この異次元に来るのが遅くなったのは、単に認識してなかったからだ。フルフル討伐後はまだ夢だと思っていた、スライム退治後は廃人とかしていた、だからかろうじてここには来なかったが。廃人を脱出し、現実と認めた今訪れたということだろう。
先程も疑問に思ったがこれを見て俺にどう立ち向かえと言うんだ? 俺が指揮をし勝利に導くなら簡単だろうが、そうではないだろう。味方のやつらもフルフルもただの人形、言葉が通じるとは思えない。
「なら勝利条件はなんだ?」
今までの推測から行くに過去の過ちを認めそれを背負うそうすることで、元の世界に戻れるといった感じだったが、今俺は後悔し今度こそ背負おうと思っているこれは嘘偽りない俺の気持ちだ、なのに
「出れない?」
なにも変わらぬまま戦闘がまた最初から続行されていくだけ。
この場面をクリアする方法はまだ見つかっていない、考察するにしても手がかりもないのに出来ようもない。
「最善の結果に導くってったって答えが分からない」
答えが分からなければ、導きようもない。何も出来ずただ見守るだけしかないのか? ……彼女もこんな気持ちだったのかなぁ?
「今何で彼女が出てくる?」
何故ここで彼女が出てくる? 彼女とどんな関係があるというんだ?
「彼女も……彼女も…………」
何か引っかかる、何故あれほど思いだそうとしても彼女のことを思い出せなかったのに、今は不意に湧いて出てきた? それが何かこの状況に関係あるんか?
「いくら考えてもそれ以上は分からない、何の関係があるんだ?」
今思いだしたこれを深く考え、ヒントを掴み取れば抜け出せるって事か? ならどんな関係があるかだ、彼女もということは、彼女は俺と同じ非戦闘員ということになる。戦闘員なら考えずに動いているだろう、導くのは同じでも指示を出すのではなく、おのれの手で切り開くだろうし。
「ならなぜ彼女はこんなとこに一緒に来ている?」
非戦闘員ならついてくるにしても理由があるだろう。彼女は俺と一緒に今の町まで来てる、ならベンジャグの住民ではないはずだ、なら戦闘に参戦する理由が分からない。
それこそ支援が出来るや、私怨で来てるのなら分かるが……
「前提から間違ってるかもしれない」
まず彼女の事が少し思い出せたのは何の関係もないとなったら、今の推察すらただの時間の無駄遣いだ、だがそうなったら手がかり自体がなくなる。
「あぁークッソ『わるいが』俺は賢くないんだ、ヒントも勝利条件も分からずに攻略できると思われても困るんだ」
ヒントもなしに謎解きなど出来るもんでもない、
「『背負わせる』つもりならちゃんと答えを導き出せるようにヒントくらい置いおけよな」
そうぼやくもヒントが振って来ることもなければ戦闘が終了することもなく続いている。
ただ変化があるとすれば少し眠たいくらいだ。眠気を無意識に意識しようやく気づく
「あれ? 条件クリアでもしたのか?」
何故眠たくなる? 意識が飛ぶ前兆だ、って事はクリアしたか失敗したかどっちか分からない。ただどちらにしろ起きてみないと分からない
「ならこのまま意識を手放すか」
クリアしてることを祈りながらそう決断する。決断すれば早い。もう意識を手放しその場に倒れこむ
勝利も敗北も条件開示されない不親切極まりないこのイベント、クリアしたかループかは目覚めるまで分からない、これまた不親切さ。
雄也は勝利し戻れるのか?
色々纏まりなく読みにくくなってたらすいません。
そんな中呼んでくれた方には感謝




