第三章1話 さらなる疑問
「町に飛びだしたのはいいがどこに何があるか分からん上に、ヒントもない何を手掛かりに探せばいい?」
ヒントもなしにキーアイテムを探すと言ってもどうやって探せばいいか、何を探すかがわからない。状況は最悪、不親切な突発強制イベント。このリアルクソゲー決定。
「取りあえずは宿屋から探してみるか、何かあるかもしれんし」
そう言って取り合えず宿に戻る雄也
「ついでに町も見回るのに何があるか、ちゃんと見ておくか何かヒントになるものがあるかもしれんし」
一度は彼女と回った町すべてに回ったわけではないが、あの時の彼は廃人少し手前。回った場所すら覚えて無い
「ここは服屋か?」
店員も居ないのに店は開いてる不用心極まりないが、おかげで何の店か分かるので助かったと思うべきか
「こっちは軽食屋か」
今度は店ではなく露店、唐揚げみたいなのが並んでいる。流石に店員が居ないからと言って摘み食いなど出来るはずもないのだが。
「こっちはアイテムショップか?」
外見だけでは分かりにくいが外から見える範囲で、回復薬などが並んでるように見える、
「軽食屋もそうだったが、俺が盗賊だと最高のシュチュエーションだな」
これだけ人の気配が無ければ取り放題だ、以前の彼なら少しくらいならとやりかねないが、今の彼はしない。ばれた後が怖いのではなく、連れの二人に顔を合わせれなくなる行いをしようと思わないのだ
「そんなことより、散策も同時進行していかないとな次の店は、八百屋だな」
店先にかぼちゃ、ニンジン、キャベツいろんな野菜が並んでる、新鮮かどうかは分からないがローリェならうまく調理してくれそうだな。
周りを見ながら帰っているともう宿に着く
「早かったな。いや周りを見ながら帰ってたからそう思っただけか?」
それより宿やないだけでもかなりの部屋がある全部見て回るのは大変だがしらみつぶしか
「まずは俺の部屋からか、他の部屋からでもいいが、こんなイベントの時は自室にヒントがってのはお約束。期待はしないが可能性が高い順に行くがセオリー」
取りあえず誰が借りてるか分からない部屋をすべてスキップし自室まで来る
「取りあえずはクローゼット、なにも入れるものが無くからのはずだが…」
開けてびっくり拳銃……なんて事はなくやはり空、指令所やヒントの類も何もない。
「期待はしてないが無いとなるとちょっとがっかりだな次はベットでも見るか」
ベットの上にある掛け布団を引っぺがし、敷布団をあらわに……上には何もない敷布団ものけてみたがやはり何もない。ベットの下も何かないかと見てみたが無い
「なにもないか……これが夢なら何かヒントでもあって良いんだがこれはリアルだからな」
クローゼットもベットも見たがないとなると、ヒントはなさそうだな
「じゃぁ次の部屋に行くかローリェの部屋か他人の部屋……」
自室に何もないなら二人の部屋にもないと考えた方がいいか、なら近場から回るかそう決め回りだすが
「まぁこうなるわな」
自室に何もない時点で期待自体欠片もしてない、が確認を怠れば勝利の切っ掛けすらなくしてしまう。と思い回ってるがやはり何もない
「次はローリェの部屋か…」
空かない、今までは入れてた方が不思議なのだがなぜは入れなくなった? 彼女の部屋で俺が何すると思ってる! な……何もしないし! たとえ好きな女性の部屋に入ったからって何か仕様なんておもももったりしないし、好感度の上がってない状況でそんなことして印象悪くするより二人の愛を時間をかけて育み、
その後お誘いの方がよっぽど建設的でいい
すこしキョドってるとこが怪しいが……彼の言い分は妙に納得がいくのだが、結果的には入れてたら他の部屋同様物色するのだが彼の中で、物色は何もしないに分類されてしまったようだ
「入れないって事は条件クリアか、鍵探しが必要かここに居ても時間のロスになるから他当たるか」
既に要らぬことを考えてる時間が合ったので時間のロスはしているのだがら、早く次を当たった方が良い。
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「結局ローリェの部屋以外で入れなかった部屋は三つ」
おそらく一つはヴァインズの部屋だろう、根拠はないがローリェの部屋に入れなかったからおそらくは彼の部屋で間違いないだろう、他の二つは見当もつかない、もう一つの部屋も彼の部屋では無い場合三つも検討がつかなくなる。何がどうなってるのか分からない、リアルだとしても、もう少し難易度下げてくれ何とクリアできないんですけど……
「宿の散策は終わったが収穫無し次は八百屋にでも行くか」
そう言って外に出るともう太陽は上まで昇ってる、初めは焦って気づかなかったが宿を探してヒントがないことで逆に冷静になれたのか時間の経過を気にすることが出来た、逆ぬ焦る場面だというのに
「おかしな話だよな。ヒントが無く入れない部屋があり謎は深まり冷静になれる要素など欠片もないなのに何故か時間の経過まで考えれるほど冷静になった」
初めから期待してない宿の情報、それが無く手がかりが消えたなのになぜ俺はこんなに冷静で居られる? 取り乱すことはなくても焦りはしてもおかしくないが、一つ考えられるのは
「彼女のおかげか」
彼女の部屋の前で要らぬ事考えて時間はロスしたがそのおかげで余裕がもてたのだろう、彼女はいつでも俺の力になってくれる、一時は彼女に何も分からないと突き放し、避けていたのに、変われば変わるものというべきか少し変わり過ぎだ。
「俺って心変わり早いのな……って事はこのローリェの思いもすぐに消えてしまうかもしれないって事か?」
だめだ、この気持ちだけは何があっても守らなければ。誰に何と言われようと、彼女に断られようと嫌われようと、それもでもこの気持ちだけは、俺を支え裏切らない。彼女が裏切って俺が傷付くことがあっても彼女を信じ、支えにするそれくらいの気持ちでいなければ、いずれ希薄になり消えてしまうかもしれない。
「それだけは絶対に嫌だ」
こちらに来て初めて自分で選んで掴んだもの、それを手放してはいけない、手放せば今後自分で選んだもの選んでいくものが信じられなくなる。そうなってしまえばこちらでもあちらでも生きていけなくなる。
どちらの世界でも共通の事は多くはない。その多くはない中で一番大きくどこに行っても絶対に変わらないものが二つある。それは意志や心は誰がどのように操作しようとしても変えることのないものである、次に、選んだ道こちらも前の意見同様帰ることの出来ないもの、自分で選んだ道は誰にどのように指図されようと帰れるものではない。逆に言えば選んだからこそその責は自分で負う必要がある、それ以前に。
他人によって変えれないということは、自分の気持ちによるもの。ならどんな結末だろうと、どうなろうと結果はすべて自分に帰って来る他人に押し付けることは出来ない。
だからこそ選んで掴み取ったこの気持ちは消えてしまってはいけない。
「彼女のおかげで助けられたが、ここからは時間との勝負焦ってはいけないがのんびりもしていられない。まずは八百屋だったな」
そう決め行動に移す、八百屋は遠くはないのですぐにつくが
「これどうするべきかだよな」
八百屋でヒントがあるなら野菜の中、野菜のしたのどちらかだろう。どちらにあるとしても手っ取り早いのはひっくり返すことだが、やはり躊躇われる
「彼女の部屋に入れなかったから金も持ってコレなった。つぶした分の金を払うにしても金がないから払えない」
どうする、全部つぶしたとして手がかりが見つかれば良いが、見つからない可能性の方が高い。なら素通りするべきか……
「きっと金は払いに来ますんでごめんなさい」
手がかりがなくとも、ある可能性があるならそれに縋る今の俺に出来ることはそれだけかない。ならあとで金を払いに来ればそれで済む、もし払いきれなかったらエンジャに押しつけばいい、そう思い野菜をぶちまけ。
「やっぱりなにもなしか……」
結果を確認後意識が遠くなる。
「な……なんだ?」
急に遠のきかける意識、寝る時間ではないというより先ほど起きたばかりだ、眠気など欠片も感じないなのに意識が遠のく。
「このや……さいにす……いみんさようが…………」
そう思った頃にはもう意識が手放され。彼方へ飛んでいく。




