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第二章5話 決戦前夜

 ローリェが斥候になると言って宿に帰り部屋に籠って


「なぜこうなった?」


 これが夢だと思ってた時は良かった、自分の書いてる小説や自分の好きな小説の主人公みたいに俺は出来るなんて思えてたから。


 だが実際現実だと思ったとたん小説やアニメの主人公みたいに行かず、足が震え竦み、何も出来ない。


「そして俺は」


 俺はアニメや小説の主人公みたいに強くない、戦う勇気が出ない、何故守ってやると言えない、なぜ何もしようとしない。


「俺は主人公じゃない、ただのわき役」


 そうただのわき役、そのくせヒロインが居るなんて訳が分からない。俺に何を求めてる? 俺に何をさせたい、俺はただの平和ボケした高校卒業後フリーターで暮らしてるダメ人間だそんな俺に何を望む?


「俺は自分を評価しないそんな俺を誰が評価しようと俺は聞かない、俺はダメ人間なんだなのに」


 なのに何故そんな俺に、命を懸けてくれる?なぜ救おうとしてくれる? 何故頼ってくれる?それが俺の重荷になる。誰からも頼らない何も期待されないそれがどれほど楽か何故分かってくれない。


「なぜ俺は異世界転移なんかしてきたんだ?」


 そこを考えだしたらキリがない、自分で書いているものでもそうだが異世界転移をするのに基準やきっかけはたいしてない、ふとした時に飛ばされてる感じが一番近い、が考えずにはいられない、何のために呼ばれ何をさせられるか?


「異世界召喚なら平和ボケした俺ら日本人にも優しいスキルだの、魔法だの、力だの、この世界で生きて行くすべをくれよ」


 俺がこの世界で生きて行くために持たされたものは使えない金に免許証や図書カードそれに資料入りのスマホとイヤホンだけだ。ステータス的に価値のあるものなんか何もなかった、しいて言えば知識、小説


 書く事もありその辺りはスマホにも入ってるし、多少は俺もあるが


「俺は深いことは何も分かんねぇんだよ」


 そう何事も浅く広くの悪い癖が出て深くまで探る前に辞めてしまう、だから知識も役に立つと胸を張れない。


「こんな俺に何を求めて異世界召喚なんかしたんだよ! 、不親切極まりない設定だろコレ。ゲームでリリースしたら即叩かれ打ち切り行きだぞ」


 だがそれに実際合ってしまった俺はこの不親切極まりない異世界に目的も知らず挑まなければならない。


 いや挑まずに何もせず死んだみたいに生きて行くって事も出来るだが


「雄也? 少し話せない?」


 これだこいつが居る限り簡単に逃げ出せない。逃げ出したい気持ちそれと同じくらい何故かこいつを一人にしたくない気持ちもある


「悪いが考え事してる、今は無理だ」


「私ね雄也を一人にしたくないのだから絶対帰って来るよ君の元に」


 完全な死亡フラグそんな要らないもんを建てにわざわざ来たのか?


「私は君の見方何があっても君を裏切らない、私は君を信じてる誰が君を疑おうと私だけは絶対に疑わない、私が君を守ってあげるどんな強敵からもどんな苦しいことからも私はあなたを守る。だから大丈夫、安心して」


 俺はお前が嫌いだローリェ君は無いも分かっていない、俺はそれが重いと思ってるんだなのに何故、負担をかけにわざわざ来る。何を望んでるこんな俺に


「お前は……俺に何を望んでいる何を期待している?」


 今しがた考えていた疑問、世界は召喚者は俺に何を望んでいる? その答えは出ない。が今こうして俺を信じると裏切らないと守ると言った彼女は俺の何に期待する、俺に何を望む、その答えはこの問いによって効くことが出来るだから問うた


「私は無いも期待しない、ただ私のそばに居て欲しいとそう望むだけ」


 なら


「ならここを逃げ出せばいい、ここを逃げて二人で旅をしたらいいじゃないか? 、それならそばに居るだから」


 逃げ出そう、そう言う前に


「それは出来ない、私は以前の私と出会った時見たいな…いえスライムと戦う前の雄也に戻って欲しいだから何かのきっかけになるなら私は何にでも立ち向かうし、縋る。」


 君は弱い俺じゃ無くバカなお調子者の俺の方が良いと、そっちに戻れと言うのか


「今の俺じゃダメなのか?」


「えぇダメ」


 何故今のままでもいいと肯定してくれない何故否定する


「今のあなたはつらそう、戦うことも逃げることも。このまま逃げたらあなたは自分を責め続ける、悔やみ続ける、だから今のあなたを肯定は出来ない」


 あぁ彼女は今の俺を肯定してくれない、今俺が苦しんでるのにさらに重荷を乗せ苦しめる


「もういい」


 思ったより低い声が出たことに驚く


「ゆうや?」


 それは彼女も同じみたいだ


「どっかに行ってくれ!」

 元々話さないと言っていたなのに、つい話してしまった扉越しに。遠慮したのか彼女は中に入ってこなかった、それが幸いし今のひどい顔は見られずに済んだ

「ごめんなさい」

 そう言い残し今度こそ彼女は扉の向こうからいなくなる

「どうして、」

 どうして彼女は今の俺の気持ちに気づいてくれない、分かってくれないんだ!分かろうとしてすらいないように思える

「いや、彼女は分かってる上で戦えと立ち向かえと言ってるのかなぁ」

 これは考えすぎだろう、たまたまそうなる行動をしているのかもしれないが自分の意見を何も言わず分かってもらえるなど甘えも良いとこだろうそれに

「俺自体どうすればいいのか分からないのに、意見を言ってないローリェが正解が分かるはずかないな」

 これは自分で決めなければ行けない、彼の岐路どれを選ぼうと正解は無く、他人に答えを求めても出ないそれどころか他人に求めてはいけないそんな問題。

 悩んで迷って苦しんで、その先にあるものが長く苦しい茨の道だろうと、何もしなく何も得ない堕落の道だろうと自分で選んで掴み取った答えにはそれなりの価値があるだから選ばなければいけない、自分が納得できる答えをその時までに。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 次の日それは唐突に来る。


 外が騒がしい、宿を走り回る音階段が軋む音、扉を叩く音、何やら言ってる声が飛び交う


「雄也! 雄也……起きてる?」


 そう言って俺の部屋の扉を叩くのは連れの彼女


「あぁ今起きた」


 正確にはうるさく起こされただが、


「何だこの騒ぎ」


「今知らせが入ったのケルベロスが今日この辺りに来るって」


「!」


 まだ時間があるんじゃなかったのか?そんなことは今はいい


「罠は設置で来てるのか?」


「それは大丈夫みたい少し前からやってたらしいから」


 なら前提の罠は大丈夫ってわけか、これがまだだったら彼女は


「雄也用意できてるなら行きましょ。まだなら早く準備していきましょ」


 そう急かしてくるが


「用意って言ったって何もないだろ?」


 持って行くものなど何もない、強いて言えば顔を洗ったり歯を磨いたりだが、緊急事態だし帰れたら帰ってからすればいい


「なら早くいきましょ」


 そう言って手を引いていく彼女、引かれるままされるがまま宿を出て行く。手をつないだままギルドに向かう以前までなら喜んだだろうイベント、だが今は何も感じないそれにつないだではなく、引っ張られるが正解だ。


「準備は出来てますか?」


 開口一番声を張り上げ質問をする。中に居た者達は訝しげにこちらに目を向けるが


「来たか、大体の準備は終わってる」


「遅かったね、後ろの連れのせいで遅れたのかな?」


 エンジャは質問に答えヴァインズは雄也にケンカを売りに来る、彼自体雄也の態度はあんまり好ましく思ってないのだろう、会った時も言ってたが。


「決戦目前でケンカ売ってんじゃねぇ」


 エンジャが嗜めるが


「だからですよ、やる気の無いやつに周りをうろうろされると士気が下がる。」


 一理どころか完全に正しい意見に


「うーん」


 エンジャは今回ばかりは正しいと思ったのか反論できないまま、確認の意を込めて雄也に視線を送る


「俺は正直行きたくないが、前の話で決まってたことだし。ローリェに連れてこられたから。それに決まってたことをほじくり返す方が士気の低下につながると思うが?」


 大体は事実、実際前日の話では付いてい行くということで纏まったはずだそれを今さら言ってもしょうがない、正直な話死ぬのが嫌だから宿に籠ってモンスターが過ぎるのを頭を低くして待っていたいんだが。この手がそれを許さない、この俺をここまで引っ張ってきた彼女の手が


「そんな動機ならこな」


「お前の言い分も分かるだから来るなら来い」


 ヴァインズの反対を途中で切りエンジャが許可を下す


「……」


 この言い方ならこちらに決定権をゆだねると言ってるようだが、行くしかないよな


「なら昨日のとうり俺も行くよ」


「……」


 ヴァインズは今度は反論してこない、納得は出来ないようだがここで言い争っても無駄だとでも思ったのだろう。何も言わない


 こうして始まる第二のモンスター討伐。


以前と違い完全腑抜けの雄也、此度のモンスター討伐どうなるのやら


今回は自問自答が多くすみません読みにくくなかったですか?、でも俺はこっちの方が書きやすいw

ただケルベロス討伐どうしよう…。きっと大丈夫…多分……大丈夫だといいなぁ

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