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第54話 神の恩采配と、新たなる収集令状

アプリ内お祭り騒ぎ


オーディションから数日後。

ミサキがアプリを開くと

画面いっぱいに鮮やかなバナーが表示された。


『ミサキ作小説ドラマ化:メインキャスト決定!』

クリスタルを筆頭に

ももか、ルナ、川谷ら6名の満面の笑みが並んでいる。


「うん、この6人は完璧」

自画自賛するミサキだったが

ふと、あの会場で緊張に震えていた

他のライバーたちの顔が浮かんだ。


(せっかくのドラマ化だし……みんなにも思い出、

作ってあげられないかな?)


ミサキは即座にプロデューサーへ連絡を入れた。

「オーディション参加者全員

本人役のモブとして出せませんか? 落選組全員です!

出来れば、イベント落選組もお願いしたいですが…」


あまりの太っ腹な提案にプロデューサーも

「面白い! ゼロQジャックですね!」と快諾。


その6時間後、バナーが更新された。

『緊急告知:ドラマ化イベント参加者

全員「本人役」で出演決定!

※辞退者は運営まで』


この「神の采配」にアプリ内は

蜂の巣をつついたような騒ぎになった。


「落選したのにテレビ出れるの!?」

「ミサキちゃん優しすぎん?」

「運営のミスか!?」

「イベント参加者全員って太っ腹!」


憶測が飛び交う中

リビングでスマホを見ていたクリスタルは

椅子から転げ落ちそうになりながら叫んだ。


「やっぱりミサキは神や! 慈悲の化身やでぇ!」




クリスタルの配信が始まると

祝杯代わりのギフトが画面を埋め尽くした。


「はーい、いらっしゃーい!

ありがとなぁ。

みんなのおかげで『王者スターダスト』役

勝ち取ったでー!」


コメント欄が沸く中

ももかと海斗も姿を見せる。


ももかが感謝の派手なギフトを投げると

クリスタルはニヤリと笑った。


「ももかの演技、最高やったんやぞ?

ドラマ楽しみにしとけよ?」


そこへ、海斗が「相談料」と言わんばかりに

特大ギフトを2発叩き込んだ。


『海斗:皆さん、本当にお力添えありがとうございました!』


恐縮する海斗に

例の枠レベル300超えの猛者リスナーが釘を刺す。


『リスナーA:君の度胸に免じて動いただけだよ。

教育してダメなら、即座にNG出してたからね』


「せや。うちの事務所で偵察部隊がNG出したら

即契約終了やからな」


王者の容赦ない言葉にももかは画面越しに震え上がった。


「ももか、まだおるか?

お前が一人でイベント戦えるようになるまで

俺がマネージャー続けてやる。覚悟しとけよ!」


『白百合ももか:はい! よろしくお願いします!』


「おったんかい(笑)」


クリスタルが吹き出した直後

ももかが爆弾を落とした。


『白百合ももか:ちなみに私、スターダスト(クリスタルさん)の

『ガチ恋リスナー役』になりました!』


次の瞬間

コメント欄は笑いすぎて

呼吸困難に陥ったリスナーたちの草(w)で

大洪水となった。




配信後、ミサキのスマホに勇次から電話が入った。

「ミサキ、ホンマに神やな。

全員出演とか革命起きるぞ」


「だって、みんなにチャンスあげたかったんだもん。

クリスタルさんとももかの演技

本物のカップルみたいで凄かったんだよ?

だからももかをガチ恋役に指名したの」


「……ガチ恋役(笑)。配役まで神がかっとるわ」


勇次の笑い声を聞きながら

ミサキはさらに野望を語る。


「社長役はエンタメVIIで一緒だった

大物タレントさんに頼むつもり。

あと、ダブルスターに戻ってきた役者の子たちも

マネージャー役とかで出してあげたいんだよね」




一方、その頃。

ライバー事務所「スターエイト」と

芸能事務所「ダブルスター」の

それぞれの社長室では

同時多発的に悲鳴が上がっていた。


「な、なんやこの依頼は……!」

デスクに置かれたのは

ある人気お笑い番組からの出演依頼書。


そこには【クリスタル】と【連】の

二人の名前が太字で書かれていた。


その「無茶振り」すぎる内容に

お飾り社長は震える手でクリスタルへの

緊急連絡ボタンを連打し始めていた。



お読み下さりありがとうございます。

次回も楽しみに♡

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