第52話 運命のキャスティングオーディション!
遂にオーディション始まります
テレビ局内、会議室。
イベントに勝ち抜いた合計20名が集められた。
半分以上が売れてない役者ライバーや役者志望ライバー
芸能系のイベント上位常連者もいる。
初めは男女別で審査するつもりだったが
クリスタルとももかが入った事で
ミサキが全員合同で出来ないか打算した。
オーディションすら初めてなのはももかくらいだ。
前日ももかはガチガチだったが
クリスタルと面談して笑わせてくれたため
少し落ち着いていた。
クリスタルの「共演してぇな」の言葉と
海斗を喜ばせたい気持ちが
支えになっていた。
審査員席には
プロデューサー、ディレクター、脚本家、原作者のミサキ。
クリスタルは自信満々だったが
他のライバーは緊張していた。
男女でペアを組ませて演技させる項目があるが
ミサキはももかに配慮して
クリスタルとももかをペアにしていた。
プロデューサーが審査員の紹介を始めた。
最後、ミサキの紹介が来た時、
プロデューサーはにこやかに話し出す。
「皆さんとおなじゼロQライバーのミサキさんです。
ミサキさんは、スマイリングのボーカルでもありますが
小説家『三崎凛夏』先生でもあります。
三崎先生からゼロQライバーの中から
キャスティングしたいと要望があり
ゼロQ LIVEとコラボイベントをさせて頂きました」
ライバー達は驚いた。
原作者がライバーな事に。
「三崎先生、進めてください」
プロデューサーに言われ、ミサキは思わず
「私が!? 打ち合わせと違いますやん!」と突っ込んだ。
プロデューサーが笑いながら言う。
「僕が進めるより
先生はみなさんと同じライバーですから
普段の自分が出せるんじゃないですか?」
(まぁ、そうかもしれないけど……)
「わかりました、司会進行つとめます」と答えた。
クリスタルがニヤついている。
ももかがクスッと笑った。
自己紹介から始まる。
ライバー名から本業やライバー歴、
イベント参加した理由
自慢出来ることなど聞いた。
クリスタルは堂々と話し出し
参加理由に審査員が爆笑した。
「スターダスト役がやりたいんです。
絶対モデル僕ですよね?」
と言ったからだ。
ディレクターがミサキに笑いながら聞いた。
「王者スターダストって
クリスタルさんがモデルなんですか?」
ミサキは笑いながら
「アプリ内王者がクリスタルさんなんです」と答えた。
参加ライバーたちは「やっぱり」という顔をした。
ももかの番が来て柔らかな笑顔で話し出す。
「自慢出来ることは
マネージャーがクリスタルさんな事です!
そして私をこの場に連れてくるために
クリスタルさんに協力をお願いしてくれた
リスナーさんも自慢です!」と言いきった。
「ほう……」と興味深げな反応をした審査員たち。
マネージャーの噂本当だったんだと
コソコソ話す参加ライバーたち。
誇らしげなクリスタル。
ミサキは
「ももかちゃん、素敵なリスナーさんいて良かったね」
と笑いかけた。
ももかは一瞬驚いた顔をしたが
「でもぉ……
マネージャーがいきなりクリスタルさんに変更されて
怖くてぇ……びびりまくってましたぁ」
といたずらっぽく笑ったため
クリスタルが「おい、ももか。シバくぞ!」
と笑いながら言い、爆笑が起きた。
ミサキは少し悪戯心がでた。
「質問内容にはないですが、
気になることがあるので質問します」
プロデューサーが不思議そうな顔をした。
「男性ライバーさんたちに聞きます。
クリスタルさん以外で
本音はスターダスト役がやりたくて
参加した人いますか?」
誰も手をあげない。
脚本家が
「モデルにした本人いる前で
認める人いませんって」と笑った。
「俺がいないと思って言うてみ?」
クリスタルが言う。
二人が恐る恐る手を挙げた。
ミサキが「居たわ〜」と笑った。
女性ライバーたちが笑いを堪えていた。
手を挙げたひとりが口を開いた。
「小説読んで、『スターダスト』の言い回しとか
クリスタルさんっぽいなとは思ったんです。
作者がミサキさんだとは思わなかったけど
ゼロQ LIVEやってる人が
書いたんだろうなとは思ってました。
クリスタルさんが出ないならやりたいなと思って
エントリーしたら
クリスタルさんがリスナーたちに
『スターダスト役やりたい』って言ったので諦めました」
クリスタルが笑いながら「あん時居たんか!」と言った。
「いましたよ。応援してくれるか? って聞いて
みんなが応援するとコメントしだしたら
みんなに『愛してんで』って言ってましたよね?
しかもほぼ男性リスナーばかりだったのに……」
いきなりの暴露に
「余計なこと言わんでええねん!」
と、クリスタルが顔を赤くした。
ミサキが笑いながら
「はーい。じゃあ次は演技審査に移ります。
男女ペアになって頂き
台本見ながら演技してください。
役者経験者もいますし
アドリブ入れても構いませんよ」
ペアを発表。
クリスタルはニヤッとし、
ももかは驚きつつも少し安心した顔をした。
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次回も楽しみに♡




