第49話 王者に震える事務者
クリスタルのキャラ好きな私ですw
実際居たら怖すぎるけどww
次の日
クリスタルはスターエイトの事務所に来ていた。
「白百合ももかのマネージャーおる?」
その声に
ももかのマネージャーがビクッとして
「はい!」と立ち上がった。
お飾り社長が「どうかした?」と
書類にハンコを押しながら聞くが
クリスタルは無視した。
「担当が多いからしゃあないけど、
ももか危なっかしいぞ。
ももかのリスナーが特大投げてまで
俺に相談に来たからな」
不機嫌そうに言う。
マネージャーは
「配信はまあ普通なんですけどねぇ」と弁解するが
クリスタルは「あれのどこが普通やねん!
愚痴配信に、イベント出たこともないくせに
デカいイベント出たい言い出すとか」と一喝。
マネージャーは「す、すみません」としか言えない。
事務所内が凍りつく。
「スターエイト所属っつーのは
アプリ直属みたいなもんやろが。
なんで俺のリスナーが、俺の顔色伺いながら
俺を汚さんように動いとるんがわかるか? !」
誰も答えられない。
「俺だって
リスナーが知りもしないライバーのために
金使わせるん嫌やねん。
でも俺の枠の『他枠応援部隊』は自ら買って出て
『クリスタル枠から』言うて
俺を立てながら金使ってんのや。
あいつらのお陰で俺は優しい王者って呼ばれてんねん!
スターエイトの名を汚す言うんは
俺を汚すんやなくあいつらを汚す事になるんや。
ちゃんと担当ライバーを教育してくれ。
マイペースで構わんけど
内容や他枠での振る舞いはきちんとさせろ!」
ももか担当マネージャーが
「め、面談します」と言ったが
「俺がももかのマネージャーするわ」
とクリスタルは言い放った。
マネージャーは内心
(ひっ! ももかさん、が、頑張れ……)と
冷や汗をかきながら思った。
社長は、あまりの剣幕に
手が震えてハンコがズレた。
海斗のスマホが鳴った。
DMだった。送り主はクリスタル。
ビクッとしながらも開く。
内容は『ももかを教育する。
マネージャーを俺に変更。
多分愚痴吐きたくなるだろうから
受け皿になってやってくれ』だった。
海斗はとんでもない人に
頼んでしまったかもと青ざめた。
クリスタルが事務所の実権を握っているらしいと
噂は聞いたことがある。
マジな話かも、と深呼吸して
『わかりました。お願いします』と返事した。
海斗は、最後までももかの面倒を見る決意をした。
クリスタル枠の偵察部隊が
入室通知をOFFにして
入れ代わり立ち代わり
ももか枠に様子を見に入る。
クリスタル枠の通常リスナーたちが
クリスタルの名前を出さず
ふらっと来た初見のフリして入ったりする。
ももか担当マネージャーから
『マネージャーが変わります』と
お知らせが届いた。
新マネージャー「クリスタル」の文字。
それを見たももかは震えた。
海斗はももかから
「クリスタルさんがマネージャーになった……」
と震える声で電話がきた。
海斗は優しく
「マネージャー垢で
入ってくるかもしれないから
配信中気を抜くなよ」と言う。
クリスタルからは
ライバーの心得なんかが送られてくる。
オンライン面談があったり。
その度、海斗に泣きついてくる。
海斗が1回謝った。
クリスタルに相談してしまったからごめんと。
「ももかのために動いてくれたんだもん。謝らないで」
弱いももかでごめんねと泣くももかをなだめながら
海斗は『俺は何かを間違えた気がする……』と思った。
息が詰まりそうになると
連の配信で息抜きしていた。
連が笑っているのを見るとほっとしていた。
お読み下さりありがとうございます
次回もお楽しみに♡




