第40話 愛のコインと、喧嘩の夜
連の結果と不穏なカップル
バラエティ番組出演オーディションイベント最終日。
クリスタルが不動の1位をキープする中
連は前日の13位から9位にランクアップしていた。
レイコの爆投げのおかげだ。
このイベントは確約がなく
1位でも落とされる可能性はある。
そのため
売れていない芸人ライバーたちは必死だった。
連は一般人だが
ミサキや山本勇次のように成功を掴みたかった。
ミサキの小説も販売され人気が出ており
水面下ではドラマ化の話まで進んでいる。
ミサキは勇次から譲渡されたコインを使い切っていた。
自分で購入したコインもあと少し。
勇次からは「なくなったら言え」と言われていたが
ミサキは追加で購入するか悩んでいた。
悩んだ末
ミサキは20万コインを自己購入した。
9位は危うい。
下からの追い上げが来るのは分かっている。
配信が開始された。
みんながギフトを投げていく。
ミサキも勇次も直也もレイコも特大ギフトを連発する。
ミサキが特大ギフトを投げると
それに続くように海斗が特大ギフトを5連発。
ももかは「ユリ」としてその様子を見ていたが
自分もイベントに出たら
海斗はこんなに投げてくれるのか
と複雑な心境だった。
何とか5位で着地した。
勇次はミサキの投げ方に違和感を感じていた。
初めから飛ばしていたのだ。
最終日の今日、そんな特大ギフトを投げれるはずがない。
(まさか……追加購入したのか?)
疑惑が頭の中を巡った。
連がリスナーにお礼を言い配信は終わった。
ミサキはスマホを閉じて一安心していた。
そこへ勇次から電話が来る。
出た矢先
「特大ギフト、どうやって投げた?」
と冷たい声で聞かれた。
「……コインがあったから」
「初日からの投げ方、見てるんだぞ。持つわけないだろ!」
渋々ミサキは白状した。
「……買った」
認めた途端、勇次が詰め寄る。
「なんで勝手に買うんだ! 言えって言っただろ!」
詰められていると感じたミサキは
涙目で言い返した。
「負担かけたくなかったの!
……少し残ってたコインを投げて
後は見てるだけなんてできなかった!」
言い合いはヒートアップし
ミサキが泣き出してしまう。
「あ、ちがっ……凛夏!?」
勇次は焦って声を荒らげたことを後悔し始めた。
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