第35話 写真集の影と、歌手への道
サラ撃沈。どうするんでしょうか?
姫宮サラは所属モデル事務所に顔を出した際
社長に直談判した。
「SHINEの撮影現場に見学に行きたいの」
社長はSHINEと配信アプリがコラボした件も知っている。
実は3位のモデルライバーが
姫宮サラと同じ事務所に所属しているため
オーディションで通れば連れて行けなくはない。
しかし、社長はバッサリ切り捨てた。
「無理だ。SHINEの出版社が
お前にヌード写真集の依頼をしてきていて、
今もしつこいんだ。
撮影現場に行ったら何を言われるか分からん」
「……ええ!?」
「まだ早いし、嫌だろ?」
社長にそう言われ、サラは愕然とする。
「山本勇次さんとまた仕事がしたいだけなの!」
サラは訴える。
「あいつと仕事しても旨みがない。
山本の売名になるだけだ」
社長は冷たくあしらった。
サラは固まる。
ミサキは自宅で小説を執筆していた。
パソコンで文章を打ちながらコーヒーを飲んでいると
アプリ内の運営経由で
オリジナル曲を作ってくれた作曲家から
「歌手にならないか」という連絡が来た。
「えぇぇぇ!?」
飲んでいたコーヒーを画面に吹き出すミサキ。
即座に山本勇次に電話する。
話を聞いた勇次は
「嫌じゃないならやればいい」と淡々としている。
小説家、ライバー、歌手……? キャパオーバーしそう。
「……それと、ドラマの話が来たんだ」
勇次がさらっと爆弾を落とす。
ミサキは大喜びして祝福した。
「……勇次くんがドラマなら、私も歌手やってみようかな」
連のバラエティ番組出演
オーディション権争奪戦が近づいてきた。
仕事中もソワソワして落ち着かない。
ミサキは音楽番組に1位で出たし
勇次はSHINEのメインモデル確約を取った。
クリスタルも参加するため1位は無理だが
どれだけ応援してもらえるか不安だった。
「海斗……俺、怖いよ」
相談された海斗は
『全力で応援してやる』と力強く答えた。
「でもお前……ももか推しって噂聞いたぞ?」
連の問いに、海斗は男気を見せた。
『……お前(勝利)の為なら、何でもやってやる』
心強いと感じながら
危険な物を背負っている気がしてならない
連がいた。
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