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第22話 嫉妬のバリアと、三角関係の沼

三角関係どうなるやら…


あの一件以来、山本勇次は露骨な行動に出た。


ミサキ(凛夏)が同時視聴できなくなるよう、

確実に連(勝利)と配信時間を被せ始めたのだ。

ミサキは「勇次くんに悪い」と気が引けてしまい、

連の配信に顔を出せなくなった。


(……寂しい)

ミサキが来なくなった配信枠で、

連は心からの溜息をついた。


連の配信は海斗の宣伝効果で少しずつ人は戻ってきていたが、

誰もいなくなるとミサキの幻影が頭をよぎる。

(……ミサキに会いたい。

でも、あいつ(勇次)の枠に行ったらまた怒られる……)


葛藤の末、連は遂に入室通知をオフにして、

山本勇次の配信枠へと潜入した。


以前は「ミサキちゃん」だった勇次の呼び方が

「ミサキ」になってることに胸が締め付けられる。


(……同じ空間にいたい)


嫉妬で狂いそうになりながらも、

連は入室通知をオンにして入り直した。


勇次はコメント欄の

『連が入室しました』の通知を見て、

即座に表情を押し殺した。


(何しに来たんだ、この男は……)

連がコメントしても完全に無視。

リスナーたちは『連くん来た……どうする?』と息を呑む。


明らかに勇次の機嫌が悪いため、

不穏を察したリスナーが大西直也にDMで助けを求めた。

即座に直也が入室する。


『どしたの、なんか怒ってる?』

「……別に」


その時、ミサキが『ILoveYou』という高額ギフトを投下した。


勇次の表情が瞬時に明るくなる。

「初めて貰ったわ。こんな名前のギフト、反則やろ!」

『私の気持ちだよ』

ミサキのコメントに、勇次は嬉しそうな、泣きそうな顔で

『ありがとな』と返す。


『……いいな』

連のあまりに正直すぎるコメントに、

直也は全てを察した。


(……あいつ、連もミサキが好きなんだな)

直也はクリスタルと健太を飲みに誘い、

緊急の「ミサキ相談会」を開いた。


山本勇次と連がミサキを好きらしいと聞き、

クリスタルは頭を抱えた。

「なんや……ややこしいことになってんな」


健太は遠い目をする。


「勇次は連に嫉妬してる。

連はミサキに会いたくて勇次の枠に入り浸っとる。

ミサキが送ったギフトに羨ましがってたわ」

直也の報告に、酒が進む。


「俺が勇次のために

貢献度1位を狙いに行くって決めたけど……

ミサキが連の枠に全く行かなくなったら、

連が勇次の配信に通い続けて厄介やろ」


その時、健太がボソッと言った。

「……いっそ、勇次が連をブロックしたらダメなの?」

「……それは、余計な火種にならんか?」

クリスタルが眉をひそめる。


ライバルである勇次と連の動き、

それに翻弄されるミサキ。


解決策は見つからないまま、

3人のグラスは空になっていった。




お読み下さりありがとうございます

次回もお楽しみに♡

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