3話-13
「着いたー!」
「やりましたね! 真央さん!」
「羽月さんと春日野さん、やったね。あなたたちも頑張ったね。ゆっくり昼食をとって休むんだよ」
「はい、ありがとうございました」
「ちゃんと休んで下山できるよう頑張ります!」
「はいはい、頑張らなくて、ゆっくり休んでてね」
みんながお昼ご飯を食べている所に合流し、私たちも休む事にした。リュックから頑張って歩いていた彼女たちの荷物を渡し、私とチョコは空いている場所を探して腰を下ろし、リュックを下ろして一息ついた。これで落ち着ける……訳がないのだ!
遂に私たちは塔の岳に登頂したのだ! これで丹沢を制覇したも同然だ。
横を見ると、チョコもうずうずしている。顔を合わせる内に段々と笑みが溢れ始め、やがて身体全体で喜びを表現したくなった。
「やったー!!」
「真央さん、やりましたねー!!」
再び立ち上がり、両手を繋ぎながら二人でくるくる回り出す。やったやった、山頂まで登ったぞ! 登山がこんなに面白いとは思わなかった。走る事とまた違ったやりがいと、変わりゆく風景の素晴らしさの数々。楽しくてチョコと二人くるくる回る。
回り疲れて地面に座ると、今度は汗を沢山吸っているシャツが肌にまとわりついて、身体全体の体温を下げている事に気付いた。いけない。半袖だったから歩いていた時はよかったけど、これは着替えないと風邪をひくな。
「チョコ、私トイレ」
「私もトイレです」
互いにトイレを名乗って、荷物を近くにいた部員の人にお願いして見ててもらう。
いざ、トイレ。




