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見えない傷

夜の浜松城は、戦そのもののようであった。


篝火は風に煽られて揺れ、赤黒い光が石垣と城門を撫でていた。

門はなおも大きく開かれたまま、閉じられる気配がない。太鼓は一定の間を置いて打たれ、その低い音が、帰る者のための道しるべのように夜気を震わせている。


城下の方からは、まだ絶えず馬の嘶きと人の叫びが押し寄せ、門前には泥と血と汗の匂いが、冷えた冬の空気にさえ押しとどめられず濃く溜まっていた。


徳川の兵たちが、続々と戻ってくる。


ただし、それはもはや猛々しく出陣した時のような“軍”ではなかった。旗指物は泥に塗れ、鎧は割れ、槍は折れ、馬上にいる者もまともに背を伸ばしていられぬ。


隊ごとには辛うじてまとまりを保っているが、そこに丹羽長秀の殿(しんがり)が死守した退路の力があった。


武田信玄率いる武田本軍は丹羽長秀の遊撃的と、闇夜に紛れた伏兵に翻弄され効果的な追撃を行えず、散発的に織田徳川連合軍へ攻撃を行う他なかった。


組織的に追撃を行うのは元今川家の家臣たちのような浜松の土地勘のある国衆達だけであった。


しかしそれに比べても織田徳川連合軍の纏まりの中身は無惨であった。

肩を貸されて歩く者。

馬の鞍に縛りつけられたまま意識のない者。

人の肩だけでは足りず、民家の戸を外し、それに縛り付け無理やり運んできた者。


歩けると見えて突然膝から崩れる者。

口を利き、名を名乗り、まだ笑ってさえいた兵が、門をくぐった途端に青ざめてそのまま倒れ伏すことすらあった。


「こっちへ! 歩ける者は左へ寄せて!傷の重い者から中へ運べ!」


医務衆の声が飛ぶ。


門の内側、広く空けられた一角では救走班が帰還した各軍団の中に抱えられてきた負傷兵を受け取り、手際よく寝かせ、止血と傷病見立てを始めていた。


清創水を含ませた布で泥を払い、脈を取り、呼びかけに応じるかを確かめる。

血が止まっているか、骨が砕けているか、息が通っているか。見て、触れて、決める。その判断ひとつで命が分かれる。


だが今夜の傷は、伊勢長島や比叡山の折とは違っていた。



刀で裂かれた傷、槍で穿たれた傷ならば、見れば分かる。

深さも、出血の量も、死に近いか否かも、桃慧が鍛え上げてきた医務衆にはおおよそ見当がつく。


だが、今宵浜松へ流れ込んでくる者たちの多くは、そうした“見える傷”だけではなかった。


「頭を打っております!受け答えはできます!」


「こっちは腹を抱えておるが外に傷は浅い!」


「歩けると言っていたのに、急に吐きました!」


「顔色が悪い、いや、さっきまではこんな色では……。」



混乱が重なる。


ある兵は額を少し切っているだけに見えた。

受け答えもしっかりしていた。

軽症の側へ回され、水を飲まされ、ひとまず待たされた。


だが、しばらくして突然目の焦点が合わなくなり、口から泡とともに胃のものを吐き出して意識を失う。


別の兵は胸に目立った傷がないのに、息をするたび顔を歪め、唇を紫にしながら冷えていく。


また別の者は腹を打ったとしか言わなかったが、次第に皮膚が土のように色を失い、呼びかけに応じなくなる。


投石、落馬、騎馬との衝突。

あるいは、倒れたところを踏みつけられた圧迫。

見た目の傷は軽くとも、体の中で壊れている。


肝か、脾か、肺か。あるいは頭の内側か。

身体の表には答えがなく、しかも悪化が遅れて襲ってくる。


救走班の者たちは概ねの訓練を受けていた。

だがこの種の傷は、まだ彼らにとって経験が浅かったのである。


「軽傷とした兵が、また倒れました!」

「脈が急に弱く!」

「さっきまでは喋っておりました、確かに話ができていたのです!なのに...」


医務衆の者、一人一人に焦りが声に滲む。


門内の一角で、その混乱を見ていた治長は静かに息を吸った。


彼の目は混乱の熱に煽られてはいなかった。いや、冷えているように見えるだけで、実際には恐ろしく速く状況を計算していたのだ。


いま何が起きているのか。何がうまく機能し、何が破綻しているのか。

どこを変えれば全体が立ち直るか。


彼は傍らの記録板に走らせていた筆を止め、周囲を見渡した。


「……駄目だな」


呟くように言ったその声は、小さいが、近くにいた琴と柚にははっきり届いた。


「治長さん?」


「琴、見立てが追いついていない。見える傷に引きずられている」


彼は門前に寝かされた兵たちを順々に見た。

顔色、呼吸、腹の張り、うわごと、瞳の揺れ。救走班の判断が誤っているというより、今夜の傷の質が、彼らの経験の上を行っていた。


「このままでは、運べる者を運ぶ前に、見立ての段で死人を増やすばかりだ」

そして視線を動かし、少し離れた場所で次の患者に膝をついていた桃慧を見つけた。



桃慧は、門をくぐってきたばかりの若い兵の顎を持ち上げていた。

胸に刀傷は浅い。

だが、呼吸の音が異様に湿っている。

彼女はそのまま胸に耳を当て、片手で脈を取り、腹に触れ、すぐに周囲へ命じた。


「この人は奥。胸が中で潰れています。横向きにして、顔を上げて」


「はい!」


「次、この方は....布を。急いで!そう、顎を少し上にあげて固定して。」


「息の通り道に嘔吐物が詰まっているのです。」

言い終えぬうちに、桃慧は口に指を入れ喉に詰まっていた嘔吐物を取り出す。

兵がせき込み息を吹き返す。


「この者は軽傷者で方へ、次」

次の兵が担ぎ込まれる。


桃慧は立ち上がる。

迷いがない。


だが、今の彼女は一人の医師として処置に当たっている。

門前全体の見立てを担う位置にはいない。


治長は彼女のもとへ歩いた。


「桃慧様」


呼ばれて、桃慧が振り返る。彼女の頬には血が飛び、手も袖もすでに赤く染まっている。


「治長?どうしましたか?」


「救走班の見立てが崩れています」


言い方に飾りはない。

桃慧は眉ひとつ動かさず、次の言葉を待った。


「刀創・刺創を想定した時のように機能しておりません。今夜は投石と騎馬による鈍傷が多い。頭と腹の中身をやられている者が、軽く見えて後から落ちております。」


「……そうね」


桃慧は短く答えただけだった。驚きはない。

すでに自分でも察していたのである。

ただ、いま自分の手元にある重症者を離れる決断が必要だった。


治長は続けた。


「見立てを桃慧様がすべてやってください」


「門前全部を?」


「ええ、桃慧様しかこの場で判断できるものがおりません。」


近くで聞いていた琴が息を呑む。


「でも、それでは桃慧様が重傷者処置から外れるわ」


「やむ得ない、外れてもらうしかない」


治長の声は厳しかったが、感情ではなかった。


「今夜の死は、治療台の上だけで決まっているわけではありません。このまま判断を誤った者を待たせる方が多く死にます。重い者を正しく奥へ流せば、一綱達が拾える命が増える。逆に軽いと思って外へ寝かせれば、そこで死に絶えるだけです。」


桃慧は、しばし黙っていた。

周囲ではまだ声が飛んでいる。


「息が?大丈夫ですか?!肩で息をしている...誰か!」


「こっち、顔色が真っ青に....!」


「すごい汗、寒いのですか?焚火の前に居るのに???」


その騒がしさの中で、桃慧は一瞬だけ目を閉じた。


開く。


決まった。

「分かりました、柚、琴、一綱の支援に多めに人をつけてあげて。」


「はいっ!」

彼女達はすぐに立ち上がった。


「私は門前に運ばれてくる者を全て見ます。」

琴が不安そうに言う。


「でも、重傷者は……。」


「某がその穴を埋めます」

それに答えたのは、少し離れたところから歩いてきた一綱であった。


彼もまた、すでに血塗れである。袖は肘まで捲られ、手にはまだ新しい血が光っていた。顔色は悪い。だが目だけは妙に冴えている。


「桃慧様が見立てをやるべきです」


その口調に迷いはなかった。


「門前で人を振り分ける方が、今夜は大事だ」


「一綱、でもっ!」


「奥は俺がやる」


琴の言葉を遮り、一綱は桃慧を見た。


「難しい処置が来るのは分かっています。腹を割るのも、肋の内側を触るのも、今夜は避けられないでしょう。けれど、そこへ辿り着く人間が間違っていれば意味がない。桃慧様が門前を握ってください」


一瞬、桃慧は何か言いかけた。だが、すぐに口を閉じた。


一綱の目を見れば分かる。


覚悟している目だ、無理に勇んでいるのではない。

怖れていないわけでもない。


ただ、自分がその場に立つしかないと知っている顔だった。


「…桃慧様のように正確さでも速さでも勝るものは私には無い。」


一綱は静かに答えた。


「今夜、何人かは俺の手で死ぬかもしれない。それでも、俺達がやるしかない」


その言葉に、柚が唇を噛み、琴は目を伏せた。

治療班の医師たちも真っ直ぐ見つめ頷く。

誰も軽々しく励まさない。それがこの場の重さだった。


桃慧は、ほんの僅かに頷いた。


「間違っても構いません、私はあなたを信頼しています。」


「はい」


「腹の張りと脈をよく見て。意識が落ちても、すぐ諦めない。開ければ助かるものがいる」


「はい」


「傷病者の意識の有り無しには十分注意を払って。呼吸の仕方にも。」


「分かっています」


返答は短いが、自然であった。師弟というより、同じ戦場に立つ医の間で交わされる言葉だった。


桃慧は最後に、一綱の肩へ血のついた手を置いた。


「ではお任せします。」


「お預かりします」


それだけで、役目が分かれる。

桃慧は門前へ向かった。



そこから先、彼女は一人ずつ確実に診断する。


歩いてくる兵も、担ぎ込まれる兵も、呻いている兵も、黙っている兵も。


まず目を見る、呼びかけに応じるか。

脈を取る、皮膚の色を見る、腹に触れる。

呼吸を聞く、吐いているか?

片側の手足が動くか。軽い傷に見えても、足元がふらついている者は奥へ回す。

額の傷だけでも瞳が揃わぬ者は寝かせる。腹をぶつけただけと笑う兵の唇が白ければ、すぐ運ばせる。


「この人は中へ。今すぐ」


「ですが、傷が……」


「傷は体の中です。早く」


「こっちは待たせて。水だけ飲ませて琴の元へ」


「でも血が」


「死ぬ血ではない。柚、落ち着いて。この人は止血すれば大丈夫。」


「その兵、立たせないで。頭をうってます。寝かせて」


「はいっ!」


「この者には酒と痛み止めを、助かりません。」




彼女の声が、門前の秩序になる。


救走班は搬送へ専念し始めた。

見立てを細かく抱え込まず、出血していれば止血を。そしてまず拾う、運ぶ。

そして門まで届ける。

そこで桃慧が振り分ける。流れが、少しずつ整っていく。


だが、戦はまだ終わっていない。


終わっていないどころか、別の形で始まったばかりだった。


門の奥では、一綱が最初の難しい患者の腹に手を入れようとしていた。

清創水の匂いと血の鉄臭さが混じり、冷えた夜気の中で妙に甘く重い。手元の灯火が揺れるたび、患者の青ざめた顔が明滅する。


「腹を開く」


「一綱、そこは……」


「脾だ。たぶん破れてる」


声が乾いている。

だが震えてはいない。


彼は深く息を吸った。


桃慧の不在は大きい。けれど、その穴を埋めるのは自分しかいない。

そう分かっているから。


もう迷わない。



外では、なお兵が運び込まれている。

門前で、桃慧が叫ぶ。


「軽症、次」


「軽症、次」


「胸部強打内出血、一綱へ、次」


「耳からの出血、血液分離.....頭蓋が割れてる可能性がある、救走班、頭を固定して奥に運んで!」


その声は、まるで戦場の号令のように鋭く、そして澄んでいた。




世が更けてくる。




鳴り響いていた太鼓は止み、篝火は燃え続け、代わりに響くのは、低い命令と、押し殺された呻き声、そして時折あがる鋭い悲鳴だけである。


しかし医務衆は休まない。


救走班は門から外へ出ては戻り、出ては戻る。

負傷人床は足りず、槍を渡して布を張り急造品を作る。それでも足りなければ背に負い、腕を貸し、時には二人で一人を引きずるようにしてでも拾ってくる。


城下の道、畑の畦、林の影、用水の脇、暗闇の中、うめき声を頼りに生きている者を探し出す。


宗次がその先頭に立っていた。


「声をよく聞け。武田の兵はまだ居る、見つけたらまず逃げろ、城の周りは安全だ。」


短く言い、松明を低く掲げる。光は最小限。敵が残っていないとは限らない。だが耳は研ぎ澄まされている。


「そこだ、その草の陰に(うずくま)っている。」


草の影に、倒れている兵がいた。

既に冷え切っている。

だが、首に触れればかすかな脈が残っている。


「生きている。上げろ」


二人がかりで担ぎ上げる。骨が鳴る。呻きが漏れる。


「遅かったか……」


誰かが呟く。宗次は振り返らない。


「構わん、まずは早く運べ、運び終えるまで見捨てるな」


それだけ言う。


その夜、彼らは何度もそれを繰り返した。

拾える命と、拾えぬ命の境目を、何度も越えながら。



城内では、時間の感覚が失われていた。


桃慧は門前から動かない。

次々と運び込まれる兵を見て、触れて、振り分ける。声は枯れ、喉は焼けている。



それでも止まらない。



「その人は奥!腹が膨らんでる、すぐに開腹して止血を!」


「こっちは待たせていい、布で圧迫して止血」


「この者は脱水、あやめ、水と塩を混ぜて飲ませて。」

一人ひとりの命が、彼女の判断にかかっている。



何人かは、その場で死ぬ。


そのたびに、一綱は一瞬だけ目を閉じる。

だが、すぐに次へ向かう。


止まれば、さらに多くが死ぬからだ。





どれほどの時が過ぎたのか。

夜の深さが、わずかに緩んだ頃。

門の外から、新たな気配が押し寄せた。


足音が違う。


重い。

まとまっている。

門番が叫ぶ。


「……軍勢来るぞ!」


桃慧が顔を上げる。

鎧が擦れる音が響く。

前線で警戒する兵たちが群れとなり一つの個として槍を構える。


「この音は……丹羽様?」

気配で分かる。


帰ってきた。

殿を務めた者たちが。

丹羽長秀の軍であった。


その姿は、帰還という言葉からは程遠い。


鎧は裂け、血と泥で固まり、誰も声を上げない。馬も人も、ただ進むだけで精一杯であった。

出陣のときより数は減っている、明らかに。


長秀は馬上にあった。

だが、その背はわずかに傾いている。気力で持っているだけだと分かる。


門をくぐった瞬間、彼の視線が一度、門前を走った。


血の海と負傷兵。

そして医務衆。


灯火。


――桃慧。


「……守ってくれていたか。」


声はかすれていた。


桃慧は頷くだけだった。

「おかえりなさいませ。すぐに降りてください。怪我があれば診ます。」


「疲れたが体は無事だ。私より他の者を。」


「柚、丹羽様の負傷確認をお願いします。」


「はい」

それ以上の言葉はない。



長秀は素直に従った。馬から降りるとき、足がもつれる。支えが入る。


「家康殿は?」


「無事に帰っておられます」


それを聞いて、長秀は一瞬だけ目を閉じた。

安堵か、疲労か、判別はつかない。



被害は、すぐに伝わった。

現時点で德川本隊、織田の援軍、合わせて死者二千余。


それは数としては重い。だが、それ以上に重いのは


「……帰ってこぬ者が、多い我らが最後尾のはずだが、道中多くの者が倒れていた。」


長秀の言葉だった。


討たれた者もいる。

だが、それ以上に撤退の道中で置き去りになった者たち。


倒れ、立てず、そのまま闇に沈んだ者たち。

生きているか、死んでいるかも分からない。


それが、いま浜松の外にいる。



「宗次」

桃慧が呼ぶ。


宗次はすぐに現れた。すでに何度も外へ出ている顔である。


「まだ行けますか?」


「無論、行きます」


即答だった。


「夜が明けるまで、走れるだけ走ります。拾えるもの命は全部拾いましょう」


「お願いしますね。」


宗次は頷き、すぐに振り返る。

「救走班、一班から五班出るぞ!六と七は此処で搬送を支援せよ。」


その声に、疲れ切ったはずの者たちが動く。

誰も断らない。

理由は簡単だった。


これがやりたくて医務衆に入ったからだ。

「行くぞお前ら!」


「応っ!」


「桃慧様にいい所見せるぞ!」


「走って名誉挽回じゃ!」


夜は、なお続いた。

だが、やがて空がわずかに白み始める。


東の端が、冷たい色を帯びる。


その頃には医務衆は、延べ六百を超える負傷者を扱っていた。


郭の奥ではまだ何人かが生死の境にいる。

だが、多くは処置を終え、息を繋いでいる。

眠る者。うめく者。静かに天井を見つめる者。


そして、やがて目を瞑り旅立つ。

戦の虚しさだけを残して。



―――――浜松城天守 家康の床の間

医務衆が命を救う戦を夜通し行っている頃。

家康は近習たちより休めと無理やり床に就かされ目を瞑っていた。


しかし瞼の裏に映るものがある。

土煙を上げ、朱の鎧の武者たちが追いかけてくる。

手で振り払うも離れない。


しまいには騎馬の蹄が大地を蹴り猛進する音まで聞こえてくる。


キラリとした槍が胸にすっと入ってくる。


「うわあああああああああああああああああああああっ!」


思わず飛び上がり腰にあるはずもない刀を抜こうと手をかける。


「くっ.....」

家康は思わず冷や汗をぬぐい再び目を瞑る。


「殿、急ぎ浜松へ!ここはお任せください!」

耳元で夏目広次の声が聞こえる。


「ここは通さぬ、行け!」

中根正照が背中で語る姿を追う。


「広次!正照!」

家康は再び飛び上がる。


然しそこには両名の姿など無い。



「いかがしましたか殿?」

近習たちが障子の外から声をかける。


「な、なんでもないわ!」

冷や汗と動悸が止まらない。


「これはなんだ.....」



家康は自らの手を眺める。

正気か幻か、分からない今の自分に疑問を持ちながら。


用語集

負傷人床=担架

傷病見立て=現代訳のトリアージ

見立て紙=トリアージ記載紙

清創水=医療用アルコール

搬送車=4輪の牛車改造の救護車(現代的解釈の救急車)

救命胴着=現代で言うタクティカルベストのように胸部に竹の水筒を複数本格納できるようにした前掛け。


笛音伝達=鉄笛、竹笛の音を組み合わせ暗号化し医務衆内で連携をとるシステム

     鉄長音3回・・・重傷者搬送中

     竹笛短音連続・・・敵襲接近など様々な音で連携をとる。

     戦事や日ごとに符丁を変え運用している。

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