疑念と信念
1572年11月30日 浜松城・兵糧蔵。
冬の気配が濃くなりつつある遠江にあって、その一角だけは不思議なほどの活気に満ちていた。
「運び入れろ、手を止めるな!」
声が飛ぶ。
浜名湖を渡ってきた荷が、次々と城内へと運び込まれていく。
竹筒に詰められた清創水。
白く織られた清潔な布。
乾燥させた薬草、軟膏、蜂蜜。
どれも医務衆の戦う戦場では必要なものばかりであった。
「……岐阜の蔵は、底が知れぬな」
榊原康政が低く呟く。
横で酒井忠次が頷いた。
「織田の備え、矢弾や槍刀ではなく、薬や医術品でこの物量、恐るべし」
兵たちは何も言わない。
ただ黙々と運び続ける。
「高価な薬ばかりを使うと思って居たが話を聞けば野山に生える野草も多いと聞く。柳の皮やその辺に生えてるオオバコまで管理しているらしい。」
「それを御用畑で大量に作り保管するとは、変なことを思いつくやつもいるのだな。」
続々と積まれる荷を管理、指揮する治長達を眺め、徳川の将たちもそれが“あること”が、もはや当たり前に感じてきた。
誰も、それがどれほど異質なことであるかを、意識していなかった。
「それに織田の将なのか分からぬが桃慧とかいう尼はいったい何者なのだ?」
「信長殿の直臣、織田の御医頭と聞く。」
「そうではない、尼のくせに神仏に祈ることなく自らの薬、自らの手で傷を癒す。あれはきっと天に抗う医だ」
酒井の問いに榊原康政は悩むように答える。
「そうでもないと思うがな。命を落としたものにはしっかりと祈りを捧げている、それに清めの儀もやっているではないか。」
「しかしなぁ、怪しい事この上ない。殿には近付けぬ方が良いかもしれぬ。」
「あの丹羽殿も佐久間殿もかなり信頼する娘のようだが?聞けば宿老の柴田勝家殿まで命をあの尼に救われているらしいではないか。」
酒井忠次は下の廓で必死に治療をする医務衆に聞き耳を立てながら話を続ける。
「それにあの者たちが使う薬は危険な薬やもしれぬぞ?特に麻を使っていると聞いた、あれは毒じゃぞ」
榊原康政も腕を組んで考える。
「しかしなぁ、あのもの達の治療を受けた者たちは皆痛みが引いて感謝しているようだ、現実的に膿んで死ぬもの者は一人として居ない。つかってる麻は我らが知る麻とは別の種ではないか?」
康政は忠次を見つめる。
「しかし怪しい、援軍とはいえ注意はすべきだろう。まだ織田家臣になり1年程の小娘だ。信頼するには時期尚早だ」
「わかった、私が付いて監視しよう。」
「頼む。」
康政は忠次に頭を下げその場を離れる。
「殿があの娘に変な気を当てられなければよいが。はぁ....。」
忠次の胸の内には燻るものがあった。
二の廓——治療部屋
「桃慧殿。」
榊原康政が少し声を張りながら呼びかける。
「榊原様、このような所までご足労様です。穢れの地故お近づきになられないほうが良いのでは?」
「馬鹿言え、他家の兵をここまで親身に治療してくれる方へ挨拶もしないとは三河武士の恥となる。」
「少々お待ちを」
桃慧は素早く太ももに包帯を巻き直し横になる兵へ声をかける。
「苦しくはないですか?」
「あぁ、大丈夫だ。ほんとに足は切らなくていいんだよな?」
左足に鉄砲を受けた兵士は心配そうに話しかける。
「えぇ、しっかりと骨は繋ぎ止めてますし、傷も穢れを落としましたから大丈夫ですよ。治るまで安静ですからね。」
桃慧は微笑みながら兵を励ます。
「お医者様ありがとう、てっきりもう歩けないかと思った」
「治るまで頑張りましょうね。」
桃慧の親身な処置を間近で見た榊原康政は尋ねる。
「どこでその術を教わった?」
桃慧はすっと視線を患者の足に流す。
「京の曲直瀬道三様からの教えです。」
「ほう、かの有名な曲直瀬流の門下生か?曲直瀬流にこのような直接的な治療法を駆使するものが居たのだな。」
榊原康政は少々怪しむ。
「曲直瀬様は素晴らしい師です。私など足元にも及びません。」
「どこで信長公と?」
「伊勢長島です。見ての通り私は僧の端くれです。あの戦場で人を救って回っていた時に信長様に拾っていただきました。」
「なるほど、ではもう一つ質問だ。」
「はい。」
桃慧は寝そべる兵の足を撫でながら質疑に応えていく。
榊原康政はそんな姿も確かめる様に睨みを効かせながら話す。
「当家、徳川家に仕える気はないか?」
桃慧の視線が鋭いものになる。
「ありません。私は信長様に拾っていただいた恩をまだ返しておりません。」
撫でていた手が自然と兵の包帯を締める。
「痛でっ痛てててててて....」
「そうか、安心した。」
そういうと榊原康政はその場を去っていった。
しばらくして康政は忠次のもとに戻る。
「どうだった?やはり裏があるか?」
「いや、確かに怪しいところはあるがそれは身を守るため厳命されている事項なのだろう。信長公への忠誠は本物だ。まるで忠犬の様だ。」
康政は先ほどの桃慧の鋭い視線を思い出す。
「徳川に対しては?」
「あの者は人を救う事に関しては手を抜かないだろう。信頼してよいと思う。」
「そうか、ならば安心して利用できるな。」
「あぁ。」
德川の将兵にも徐々に信頼を得ていく医務衆であった。
そして時は過ぎ1572年11月30日寒空の下を白い息を吐きながら一人の伝令が駆け込む。
「申し上げます!」
声が張り詰める。
「二俣城っ!」
一瞬、間が落ちる。
「本日の未明に、降伏!陥落いたしました!」
空気が、凍りついた。
誰も言葉を発さない。
ただ、その一言が重く、深く、場に沈む。
家康は動かなかった。
目を閉じるでもなく、俯くでもなく、ただその報を受け止める。
やがて、静かに問う。
「……中根は」
伝令が即座に答える。
「はっ。中根正照様以下、城兵三百余名程が生存っ!帰参を許され、現在、浜松へ撤退しているとの事。」
わずかに、場の空気が動いた。
だがそれは安堵ではない。
別の重さだった。
「……わかった、中根隊が参ったら労いと共に通せ」
そして中根隊の残存兵287名が浜松に到着したのは二日後の12月3日の事であった。
障子の向こうに人影が現れる。
足音は重く、しかし揺らがない。
中根正照。
鎧は煤に汚れ、袖は裂け、顔には疲労が刻まれている。
だが、その背は曲がっていなかった。
畳の中央まで進み、膝をつく。
「……ただいま、帰参仕りました」
低く、抑えた声。
だが、その奥にあるものは誰の耳にも届いていた。
永く耐えていた二俣の城は信玄の計略により水の手を絶たれ、渇きの中も戦った末の降伏であった。
もともと千二百居た兵たちはその数を4分の1まで減らし、その上でも戦い抜いていた。
水不足でなかったらこの兵たちは全滅するまで戦っていたのであろう。
家康はしばし、何も言わなかった。
ただ、その姿を見つめる。
やがて、ゆっくりと口を開く。
「……後詰も叶わず誠に申し訳ない、よく、耐えた、よく戦ってくれた。」
それは、飾りのない言葉だった。
「二俣は、よくぞ持ちこたえてくれた。苦しい戦況の中おぬしらの働き、見事であった。そなたらはこの家康の誇りだ。」
場にいる者たちも、誰もが同じ思いであった。
あの状況で、あれだけ持たせた。
それは賞されて然るべき働きである。
だが、中根正照だけは、顔を上げなかった。
拳を畳に押しつけ、声を絞り出す。
「……面目、次第もございませぬ」
場が、静まり返る。
「城を....」
わずかに、声が震える。
「城を枕に、討死できませなんだ」
その言葉は、深く、重かった。
誰も軽々しく返せない。
「……馬鹿を申すな」
家康の声が、優しさを帯び、やや強くなる。
「生きて戻ったことこそ働きよ、死ぬことが忠義ではない」
だが、中根は動かない。
「……されど」
歯を食いしばる。
「城を守りきれず、命を長らえたこと、この中根正照一生の恥にございます。」
悔しさから大粒の涙があふれる。
「このままでは、殿に顔向けができませぬと道中何度腹を切ろうと思いなんだか、しかしせめて殿へ直接謝罪し、おしかりを受けたうえで切腹いたす覚悟で参った次第!」
その言葉に、周囲の三河武士たちの空気が変わる。
それが、はっきりと場に現れる。
忠勝が小さく息を吐き目を瞑る。
榊原もその横で目を細める。
酒井は何も言わず、ただ見ている。
誰もが理解している。
これは理屈ではない。
三河武士の“性”である。
正照は、さらに頭を下げる。
「願わくば、介錯は無用に願います!」
声は低いが、揺らがない。
「よさんか!!」
家康が大声で脇差を抜こうとする正照を制す。
その言葉に、場が静まり返る。
家康は目に涙を浮かばせて、しばし正照を見ていた。
やがて、ゆっくりと立ち上がる。
畳を踏む音が、やけに大きく響く。
正照の前まで歩み寄る。
「……顔を上げよ」
中根はわずかに躊躇し、やがて顔を上げる。
その目は、悔しさに燃えていた。
家康は、その目をまっすぐに見据える。
「その悔しさ」
一拍。
「よく分かる、だから忘れるでない」
中根の瞳が揺れる。
「武田の動きがいずれ明らかになる。そうなれば決戦となるであろう。その命、その決戦の舞台にてこの家康に使ってくれぬか。」
声が低くなる。
「正照よ、どうだ?」
場の空気が、ぴんと張る。
「共に、武田に切り込もうではないか。」
その言葉は、約束であった。
中根の目に、涙があふれ強い光が戻る。
深く、頭を下げる。
「はっ!!」
その声は、先ほどまでとは違っていた。
この言葉に震えない三河武士はこの場には居ない。
その時。
再び、伝令が駆け込む。
「申し上げます!武田軍、動きあり!」
場の空気が一変する。
「山県政景隊、秋山虎繁と思われる別働隊、その数およそ五千、すでに天竜川を渡河!浜松城近郊へ進出中!」
ざわめきが走る。
早い。
家康はゆっくりと振り返る。
その顔には、もはや迷いはなかった。
「……来たか」
静かに、呟く。
「城内の兵に伝えよ、いつでも出れるように支度せよと!」
その一言で、空気が変わる。
三河武士たちの目が光る。
誰一人として、恐れてはいない。
むしろ待っていたと闘志を滾らせるものの方が多い。。
二俣の悔しさ。
焼かれた領地。
積もりに積もったもの。
すべてを返す時が来たと。
「至急軍議を致す、各将は大広間へ!」
「はっ!」
評定の間。
家康を中心に、重臣たちが集う。
「申せ」
「はっ」
伝令が地図の一点を指す。
「敵本隊と思われる一万五千の軍は浜松城を包囲する動きを見せております。」
指がゆっくりと東へ動く。
「二俣より進路を南に、別動隊と思われる部隊も浜松近郊を美濃方面に西進しています。」
ざわめきが走る。
「別動隊の目標は東美濃方面を抑え織田との連携を遮断する為と見られます」
一同の視線が、地図のその一点に集中する。
「……東美濃か」
酒井忠次が低く呟く。
「そこを押さえられれば」
榊原が言葉を継ぐ。
「浜松と美濃の連絡線だけでなく浜名湖近辺の城との連絡線も断たれます」
信盛が腕を組む。
「浜名湖の輸送も、頭を押さえられる形になるな」
長秀が静かに頷く。
「さらに」
視線を動かす。
「浜名湖の水運を担う堀江城を狙われれば」
言葉を切る。
「織田からの物資補給も完全に断たれます」
沈黙。
誰もが理解している。
それが何を意味するかを。
「……陸の孤島か」
一鉄がぽつりと呟く。
誰も否定しない、それは比喩ではない、今まさに目の前に立ちはだかる大きな壁という現実であった。
榊原康政が口を開く。
「しかし」
一筋の可能性を提示するようにいう。
「海上からの輸送がございます」
「三河湾から遠江灘にかけての海運を使えば、まだ」
その言葉を、静かに遮る声があった。
「それも難しいでしょう。」
全員の視線が向く。
服部半蔵。
いつからそこにいたのか分からぬほど、音もなく立っている。
「遠州灘、三河湾」
淡々と続ける。
「すでに、武田方の水軍が出ております。海賊衆……いわゆる野盗の類ですが侮れませぬ」
一拍。
榊原が眉をひそめる。
「…海賊如きに押さえられていると?」
半蔵は頷く。
「高天神城にて統率された海賊でございます。」
「高天神か...」
「懸川城も、馬伏塚城はまだ耐えているが、高天神城をどうにかできるものでは無いな」
視線を落とす。
「その海賊共をどうにかしなければ海運による補給は望めないでしょう。」
その一言で、場が沈む。
つまり。
陸は断たれ、海も抑えられると。
浜松は陸に孤立する城となる。
家康は、黙って地図を見ていた。
堀江。
浜松。
美濃。
海上。
陸路。
湖上。
線が、一本ずつ消えていく。
やがて、ぽつりと呟く。
「……なるほどな」
顔を上げる。
「信玄め、いやらしい見事な手だ」
家康は額に汗をにじませながらわずかに笑う。
榊原康政が進言する。
「殿、ここは一時岡崎城へ引かれては。」
「岡崎に?馬鹿を言え。浜松まで失ったら当家に後がなくなるではないか。」
そして、家康は地図を睨む。東海道を指でなぞり、信玄が何を考えているか、次はどう動くか。
どんな嫌な手を打ってくるかに集中する。
次の瞬間。
「腹を決めた、討って出るぞ!」
短く、はっきりと。
空気が張り詰める。
「これ以上、我が領を削らせぬものか。」
立ち上がる。
「籠って干上がるくらいならこちらから打ち砕く」
忠勝が即座に膝を打つ。
「はっ!」
榊原も続く。
酒井は一瞬だけ目を閉じ、やがて頷いた。
「……御意」
「織田の諸将の方々もよろしいか?」
一鉄が笑う。
「そうしかないであろうな。」
長秀は静かに息を吐いた。
「織田の援軍七千と徳川様の軍八千、合わせて一万五千、武田の軍は遠江の今川国衆、北条の援軍も集まり三万近いと聞くが」
「ここで出ねば当家の名折れぞ!」
家康は興奮気味で息巻く。
本多忠勝が口を出す。
「籠城も策かと」
「この前は討って出るべきと言っていたではないか!」
家康が目をかっぴらき忠勝に物申す。
「今や数的劣勢は否めず、敵方は勢いがあります。まだ様子を見た方が良いと」
「このまま飢えて死ぬよりは良かろう!それにこのまま待ち呆けてばかりでは徳川の名が廃る!なんと言おうとも出るぞ!」
家康は顔を真っ赤にさせて忠勝に言い放つ。
「ではどうするのです?数的劣勢を跳ね返す策は?」
忠勝は冷静に反論する。
「奇襲じゃ!別働隊を削り、そのまま信玄の背後から襲いかかってやるわ!」
堀江方面へ抜ける別働隊の背後を襲い、反転し二俣城へ南下する敵を叩く作戦
「勝算は少ないですぞ、殿」
「やるしかなかろう!者共支度せい!」
外では、冷たい風が城壁を叩いている。
だがその中で、浜松城の中だけは、熱を帯びていた。
追い詰められたがゆえの決断。
それはもはや退くことのできぬ、一歩であった。
一方、信玄本軍は徳川の予想とは違く依然として二俣城に待機していた。
降伏し終えた城の中。未だに血の匂いがする、その城内に満ちているのは、戦の熱ではない。
押し殺されたような静けさ。
息を潜めるような、重い空気であった。
「……御屋形様の御容体は」
廊下の奥、控えの間にて。
穴山信君が低く問う。
対するは、武田の重臣、高坂昌信。
彼はしばし答えず、視線を落としたまま息を整える。
やがて、静かに言った。
「……思わしくはない」
短い。
だが、その一言で十分であった。
「咳が続いておられる、熱は下がったり上がったり……長く馬上に立つのは、難しかろう」
穴山は黙る。
その沈黙は、ただの沈黙ではない。
戦場で死を見てきた者の沈黙であった。
奥の一室。
障子の向こうに、気配がある。
近習が控え、医師が静かに様子を窺う。
「……入れ」
中から声がした。
障子が開かれる。
武田信玄は横になってはいるが、その目はいささかも曇ってはいない、異様なほどに澄んでいた。
「…集まっておるな」
かすかに笑う。
高坂が進み出る。
「はっ」
「別働隊は予定通り、天竜を越えました。浜松近郊へ圧をかけております」
穴山が続ける。
「堀江方面にも兵を進めております、浜名湖を遮れば浜松はたちまちに干上がります。」
信玄は、ゆっくりと頷く。
「よい」
短い言葉。
だが、その一言に全てが込められている。
「……徳川は」
信玄が問う。
淡々と高坂が答える。
「いずれ動くでしょう、連中は耐えきれませぬ。籠って飢えるくらいなら、必ず出てきます。」
信玄は目を閉じる、そしてわずかに呼吸が荒れる。
だが、その表情に苦しみはない。
「……そうだ、それでよい」
ゆっくりと目を開く。
「城などはどうでもよい。一つ一つ落とす必要はない」
指先で、畳を軽く叩く。
「道を断て、水を断て、飯を断て、そうすれば」
一拍。
「敵は、自ら出てくる」
その声音は穏やかだった。だが、それは慈悲ではない。
削り尽くすための理であった。
その時、信玄の喉から咳が漏れる。
一度、二度、止まらない。
近習が慌てて支える。
「御屋形様」
手で制する。
「……構うな」
だが、その声はわずかに掠れていた。
高坂が、ほんの一瞬だけ目を伏せる。
穴山もまた、言葉を失う。
誰もが理解している。
この男は長くは持たぬかもしれぬ。
だが、信玄はその空気を断ち切るように笑った。
「案ずるな」
ゆっくりと言う。
「戦は、もう始まっておる」
目が鋭く光る。
「儂がおらずとも回るようにしてある」
外では、武田の軍勢が動いている。
浜松を圧し、
堀江を狙い、
湖を押さえ、
道を断つ。
すべてが、ひとつの網のように、その中心にいるはずの男は、今この部屋にいる。
「……徳川家康」
信玄が、静かに呟く。
その名を、味わうように。
「出てこい」
かすかに、口元が歪む。
「3カ年の恨みを晴らす為にここまで来たのだ」
その言葉は、誰に届くわけでもない。
だが確かに浜松へ睨み放たれていた。
負傷人床=担架
傷病の見立て=トリアージ
見立て紙=トリアージ記載紙
応 答 【有/無】
傷/病 【頭/首/胴/腕手・左右/ 背/臀部/足・左右】
心 臓 【動/静/止】
息 【動/静/止】
出 血 【多/少/無】
終期・・・死亡/心肺停止/死に際の者
急体・・・急ぎ搬送治療が必要なもの、もしくはそれに値するもの
傷体・・・搬送に悩む程度の者、急変の可能性がある者
健体・・・現地の治療で間に合うもの
①新たに救走班という少数の集団を編成する。
陣頭医・・・1名 (現場指揮・搬送判断・応急処置)
担手・・・2名1組×3 (搬送・止血)
荷駄係・・・2名 (荷車にて医療品・水の運搬)
以上9名1班編成 これを複数班整備し布陣する。
用語集
負傷人床=担架
傷病見立て=現代訳のトリアージ
見立て紙=トリアージ記載紙
清創水=医療用アルコール
搬送車=4輪の牛車改造の救護車(現代的解釈の救急車)
救命胴着=現代で言うタクティカルベストのように胸部に竹の水筒を複数本格納できるようにした前掛け。
笛音伝達=鉄笛、竹笛の音を組み合わせ暗号化し医務衆内で連携をとるシステム
鉄長音3回・・・重傷者搬送中
竹笛短音連続・・・敵襲接近など様々な音で連携をとる。
戦事や日ごとに符丁を変えて運用している。




