三十一話
お久しぶりですなぁ。近頃、課題に埋もれながら生活していて、更新をすっかり忘れていました。すみません。三十一話目です。
扉の先には、腹を抱えながら横たわっている一人の兵士と、それを上から見ている兵士たち四人だった。
横たわってる方は、口から血を流していて、目は開いていない。一方の四人は、一人が拳を握っていてナックル部分が赤くなっている。息も荒げている。残りの三人は、ただ眺めているようで、うっすらと笑っている。
俺に気づいたのか、四人は俺に目を向けた。拳を握っている兵士が何かを言おうと息を吸ったが、俺の階級章が見えたのか、目を見開いた。
「あれ全部確保しろ」
「「はっ!」」
俺の一言で後ろの憲兵たちが確保に移った。よく、こういう場面で無駄に抵抗したりするシーンがあるが、軍の場合はそういうことはない。助からないのが丸わかりだからだ。
四人と見張りを確保、横たわっている者は医務室に連れて行った。そうしたら、後ろからドタバタと走ってくる音が聞こえてくる。ハークだ。
息を切らしながらやってきたハークは休む暇もなく口を開いた。
「な、何事ですか、オミン殿!」
「少し、怪しい現場を目の当たりにしましてね。詳しいことは聞かないとわかりませんが、場合によっては、視察では終わりませんよ」
俺がそういうと、ハークは瞳孔を緩めて肩を落とした。
騒動から二日後。軍需倉庫の中で暴行があったことが発覚し、結局第3小隊は調査対象となった。その結果、営内暴行は勿論、軍納品業者からの賄賂の受け取り、軍需品の違法販売と、次から次と軍法違反が見つかった。その中で、賄賂を受け取り、ほとんどの行為を黙認したハークは軍刑務所に連行、不名誉除隊となった。そのほか、半数以上の幹部は最低懲戒処分、最大降格処分になった。
初仕事を終えたら、大隊一つが半壊状態になっちゃったよ。腐ってたな、あの部隊。みんなあぁはなかったらいいな。そう思いながらウィスキーを飲んだ。ビールも飲みたいんだけど、あるかなぁ。エールとか、ラガーとか、どちらかでもあれば良し。あと、おつまみも欲しいな。地球にいた頃は、よく塩と一緒に飲んでたな。ビールはチータラと。
お酒の話に沿ってしまったが、まさか初仕事でああなるとは思わなかったよ。なんか、前職では話は聞いたけど、実際に見たことはなかったし。なんだか実感が湧かないな。俺の一言でね、ああなるとはね。
誤字脱字、間違い等ございましたら、教えてくだされば幸いです。




