表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元軍人の異世界活動  作者: 多御中 劍二
21/40

二十一話

 ただ単に無線LANが壊れていただけでしたとさ。めでたし、めでたし…そんで、新しい無線LANを注文しました。いぇい。二十一話目です。

 コンラート曰く、仕事は早速明日から始まるらしい。下の兵や、下士官、将校ももう憲兵隊の配属が決まっていて、指揮官のみが補欠状態だったらしく、こうやって適任者(適任者とは?)が見つかって、良かったという。


 ついでに、コンラートは21歳で国境部隊の中隊長をやっているとのこと。つまり、大尉(陸自基準一等陸尉)。俺よりも若いのに大尉って、エリートじゃん。


 オースは、元は王都守護大隊の分隊長、実質小隊長の時に、最前線に自らの意志で派遣し、功を立てたため、すぐに進級できたっぽい。


 ますます俺って本当にこの役職にいていいのか疑問を抱いてきた。でももう、決まったことだし、仕方がない。明日からの仕事に頑張るしかない。


 後から聞いた情報なのだが、やはりこの国にも将校学校は存在していて、下士官学校も存在する。あと、徴兵制度をのっとっている。


一年半の軍役。階級も元の軍とほぼ同じ。違うところは准士官階級。二等准士官と一等准士官が存在すること。


 「しかし、明日からかぁ。憲兵隊なんてやったことないんだけどなぁ。一応軍規手帳ももらったし、必死に覚えるか」


 さて、軍規手帳を読んでわかったこと。元の軍と全く一緒。そもそも、軍規はだいたいどの国も似ているのだが、これほど見事に一致するとは、ご都合主義?


 俺は、食事の時以外は部屋にこもって軍規を覚えた。ちゃんと覚えてないし。あと、メイドさんが俺のサイズ測っていった。なにやら軍服を調達するために測ったと、さ。


この国の軍の軍服ってどんな感じかな?俺の軍服姿にもおかしく思わなかったぽいし、だいたい似てるのかな?


 おおよその軍規を覚えた俺は、久しぶりに暗記に頭を使ったからか、疲れてしまった。うん、寝よう。出勤の時間に起こしてくれるって言ってたし。


 ベッドに横たわり、布団の中に身を入れ、眠りに落ちてゆく。




 そこは、戦場だった。俺は銃を敵に構え、ただひたすら引き金を引いた。弾が切れればすぐに再装填し、また撃つ。残弾が切れれば拳銃で対抗し、それもなくなれば手榴弾をなげ、それもなくなれば、銃剣を敵に刺した。そのあと、敵の武器を奪い、再び引き金を引く。


 敵を倒していく間に、俺も銃弾を体に撃ち込まれる。それでも俺は攻撃、いや、抗った。味方など、抗うこともできず、ただ、俺の目の前で散っていった。頭を撃たれたり、腕や足が千切れたり、腸が飛び出したり。頭を撃たれるなんて、まだマシな方だ。腕や足が千切れたり、腸が飛び出したりすると、だいたいがすぐには死ねない。大量の血を流して、苦痛に声を上げ死んでいったりする。死にはしない傷を負った者だって、治療ができず、そのまま傷が感染して、そこからどんどん体が腐っていく。ひどい場合は、これが数週間は続く挙句に死ぬ。


 ただ、そうやって死んでゆく者、敵、味方問わずに、一つだけ共通していたことがある。皆、死際に、母さんを探す。手足をなくした者も、腸が出た者も、傷を負った者も、俺の手によって命を奪われた者も。


 全方向から自分の親を探す声に囲まれた時、俺は夢から目覚めた。


誤字脱字、間違い等ございましたら、教えてくだされば幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ