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11回 軍議?

「では、小野寺、戸沢、浅利、由利家への対応について審議しようか。蒼次郎、そなたが考えた策だ。そなたがまずは考えを示せ。」


「まずは、予定通り為信の文を奴らに送りましょう。良き返事が返ってきたものは、謀反への加担を理由に攻め込みます。」


「断ったら?」


「降伏の使者を送り、配下に迎えます。」


「そなたの予想は?」


「小野寺、戸沢は返事を返すでしょう。由利は、沈黙。そして、浅利は条件によってはこちらに下るかかと。」


「ほう。その理由は?」


「丹波からの情報から、戸沢家は、先代の戸沢秀盛の死後、戸沢道盛が後を継いではおりますが、家督争いによって有力な家臣が死に、勢力が弱まってきております。最近では、その弱腰に対して、国人衆が非難を浴びせていると。彼らの信頼を得るためにも、彼は攻めを選ぶでしょう。」


「なるほど。よくわかった。して、小野寺は?」


「これも丹波の情報ではありますが、小野寺の現当主は、小野寺輝道。彼は、由利家の支援を受け、その武力によって勢力を拡大してきました。そして、現在は、最上家と戦うために味方は1人でも多く必要なはず。それも大浦為信の名は、小野寺の領地でも知られております。そんなものからの文、答えないわけがない。」


「そうか。それで?由利家はどうだ?」


「由利家に関しては、丹波に昨日まで調べさせておいたのですが。丹波、どうであった。」


「こちらをご覧ください。」


俺は、丹波に渡された文を見て愕然とした。そこに書かれていたものは、ゆっくりとはしていられないことを意味していた。


「何が書かれておったのだ?」


「由利家は、謀反により当主が討たれ、討った謀反人は、安東家に重臣待遇で迎えられたそうです。」


「なんと!」


「それでは。由利家は、安東家に吸収されたようなものではないか。」


「つまり、私が、先に南部家に下ったことは、良かったわけですか。」


「「何者だ!?」」


障子の向こう側からの声に両名は機敏に反応し、晴政様を守るように離れた。晴政様も刀を抜き、立ち上がっている。


「皆さま、お座りください。敵でもなければ、暗殺者でもないですので。」


俺が平然としているので、信愛様も、高信様も、晴政様も刀をしまい、座り直した。


「蒼次郎様は、外のものを知っているのですか。」


「則祐殿、お入りください。」


「御意」


障子が開けられると、そこにはこの空間には似つかわしくない文官のような方が頭を下げていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

少し時間をおいて、3名の落ち着きが戻ったとき、状況の説明を始めた。


「皆さま、お初にお目にかかります。比内郡頭領、浅利家当主、浅利則祐と申します。本日は、お目通りが叶い有り難く存じます。」


「これはどういうことだ?」


「蒼次郎様、説明してくださるのですよね?」


「浅利家は、先んじて南部家に降ったのです。」


「それは、つまり?」


「事前に、浅利家には連絡を取っていたのですが、安東家からの圧力から守るという形で従属を受け入れました。」


「条件は?」


「特に。城は明け渡され、南部家領内に彼が率いる一族の所領を与えて欲しいと。」


「私を含め、家臣等も現在の浅利家は、戦を好んでおりません。南部家に降ることで、比内郡の民が幸福になるのであれば、それが一番です。」


「欲がないの。城は譲らないくらい言うと思ったが。」


「欲を出して、それを理由に討たれては、元も子もないのですし、我らは城よりもゆったりのんびりと過ごせればそれで良いのです。強いて言うのなら、娘の嫁ぎ先を決めて頂きたいぐらいでしょうか。」


「なるほど。浅利殿はお立場をよく理解されているようだ。稗貫や斯波とは違うの。」


「それに蒼次郎様のお人柄や南部家の民を豊かにした農地改革を耳にし、これからの奥州はこの方を中心に動いていくのだと思いいたった次第であります。」


「よくわかった。浅利家の従属は認めよう。蒼次郎、そなたが成したことだ。そなたの領内で面倒をみよ。その分は、小野寺と戸沢をつぶした後に補填する。」


「畏まりました。では、則祐、これから頼みます。」


「ええ、微力ながら。」


「それで、小野寺、戸沢攻めは誰が行う?そなたか?」


「信愛殿にお任せいたします。」


「その訳は何だ。高信ではない理由は?」


「皆さまは、今回の謀反の件何かおかしいとは思いませんでしたか?」


南部家の皆さんは、分からないようにまさに頭の上に?が浮かんでるように見えた。ならば、敵の立場からみるために、この方に聞いてみるか。彼は、俺が視線を向けると了承したように頷いた。


「則祐は、この文をみてなにかおかしな点に気付いたようだな?」


「ええ。」


「何?」


「それは何だ?」


「文がそれぞれ1通ずつ足りません。」


「どういうことですか、蒼次郎様。」


「よくお考え下さい。確かに大浦為信という男は、浪岡家の筆頭家老としては、名が知られていたかとは思いますが、今の彼は、石川様の家臣の1人に過ぎません。影響力から考えても、そのような人物の話をまともに聞く大名が本当にいるでしょうか?私が彼らの立場なら、無視する案件です。しかし、則祐のいうもう1通があれば、話は別です。その方が謀反に加担しているのならば、彼らは、この話に乗るのです。」


「それはだれなんだ?もったいぶらずに教えてくれ。」


「南部家の家臣団の中で武勇に優れ、家老をやめる原因を間接的に作った石川殿を疎んじている人物。」


「…!?ま…まさか。」


俺は、則祐から先んじて受け取っていた文を出すと、彼らの前に広げた。


「そうです。この謀反の背後にいる本当の黒幕は、九戸郡九戸村大字長興寺の大名館を居館としている、九戸家現当主である九戸信仲なのです。」

なんだろう。全然進まない。一話の文章量が少ないからかな?でもこれ以上は、書けないよ。

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