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IFエンド 【凛ビターエンド】選択肢「凛ちゃんの誘いを断る」

「ごめん、凜ちゃん」


 私は、凜ちゃんの手を取らなかった。


「私、一緒には行けない」


 凜ちゃんの表情が止まった。


「美羽たちに会えなくなるのも嫌だし、ずっと帰れないのも怖い」


「……そうですか」


 凜ちゃんは、少しだけ笑った。


 ひどく悲しそうな笑い方だった。


「そうですよね」


「凜ちゃん」


「先輩なら、そう言いますよね」


 一歩、凜ちゃんが後ろへ下がる。


 その身体が急に傾いた。


「凜ちゃん!」


 床へ倒れる前に、美羽が抱き止めた。


「凜!」


 返事がない。


 美羽が凜ちゃんの首筋へ手を当て、すぐに顔色を変えた。


「これ、毒だ」


「え?」


「すず先生がやったんだ」


 美羽は凜ちゃんを抱き上げる。


「保健室に運ぶ。ひより、先生呼んで!」


「う、うん!」


 でも、足が動かなかった。


 さっきまで私を見ていた凜ちゃんが、目を閉じたまま動かない。


「ひより!」


「……うん」


 何かしなきゃ。


 そう思うのに、何をすればいいのか分からない。


 凜ちゃんの手を取らなかった私の手だけが、行き場を失ったまま震えていた。

今日は20時40分にもう一話更新します

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