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IFエンド 【静香妨害エンド】選択肢「本屋に行ったことを静香ちゃんに話す」

本屋から寄宿舎へ戻る途中、音楽室の前で静香ちゃんに会った。


「こんな時間まで、どこに行っていたの?」


「本屋」


「凜に止められていたところ?」


「うん」


 静香ちゃんは少しだけ目を細めた。


「何か見つかった?」


「今日は何も。でも、明日なら店の奥へ案内してもらえるって」


「凜には話したの?」


「まだ。話したら止められるから」


 私は今日あったことを簡単に話した。


 存在しないはずの二つの漫画。


 その漫画について詳しすぎる凜ちゃんと綾乃ちゃん。


 明日、本屋の奥へ案内されること。


 静香ちゃんは最後まで黙って聞いていた。


「つまり、凜が隠していることを、自分で確かめに行くのね」


「うん」


「凜がそれを隠しているのには、理由があるかもしれないわ」


「そうだねえ」


「秘密を知ろうとしたことで、凜を傷つけることになっても?」


 私は少し考えた。


「傷つけたら、ちゃんと謝るよ」


「それでも確かめたいの?」


「うん。知らないままは嫌だから」


 静香ちゃんは少しだけ笑った。


「ひよりらしいわね」


「そうかなあ」


「明日は一人で行くの?」


「美羽が行くよ。ほかにも来るかも」


「そう」


 その瞬間、静香ちゃんの顔から笑みが消えた。


「私はね、あなたが前に進むことを邪魔するつもりはないの」


 静かな声だった。


「それは、凜も本当は望んでいることだから」


「うん」


「でも、もし凜を不用意に傷つける人間が、この件にかかわるとしたら」


 静香ちゃんの目が、わずかに冷たくなる。


「私は容赦しない」


 廊下の空気まで冷えたような気がした。


「だから、安心して」


「それは安心だねえ」


 私はうなずいた。


「私も、凜ちゃんを傷つける人は許さないから」


 静香ちゃんは一瞬だけ目を見開いた。


 それから、いつものように微笑んだ。


「ええ。そうね」


 私たちは並んで、寄宿舎へ向かった。


 そのときの私は、静香ちゃんの言う「容赦しない」が、どこまでの意味なのか考えていなかった。



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