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第十五話 まさかのライバル?
「おーはよ★」
「うん、おはよ。」
★付のテンションで話しかけてきたこの子はゆきア。
執拗に話し掛けて来る割には私の事を好いている様子は無い。欠片も無い。
因みに私の名前は高橋由紀。19歳。最近の悩みは自己紹介後の文章のネタ切れ★
「…あ。」
由紀の目線の先にはユキさんがいた。
ユキさんもこちらに気付いた。
「こ、こんに…」
「あ~★ユキくぅん★」
ユキさんはゆきアに気付いた。
「…あ、ゆきア……さん…」
「もう~私はゆアって呼んでって言ったじゃーん★」
うっざいが、それよりも知り合いである事に吐き気がする。
「…高橋さんと知り合いだったの?」
「友達です★こっちも吃驚ですよぉ★高橋さん、と知り合いなんて★」
高橋さんを強調せんでもええやんけ。
「学部が同じで、偶然授業が被ってるから。」
偶然だからね。
あとゆきアは絶対に由紀と仲良くなる気は無い。
「あ、次授業があるから。じゃ。」
折角のユキさんと喋るチャンスを小娘に取られて終わった。
「私、バイト先が同じなの★」
「へー」
「由紀ちゃん、羨ましいでしょう?」
下品な目で此方を見た。
このあとの地獄が待っているのを預言するように。
つづく




