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第十二話 ドキドキが止まらないっ!
「鰹のタタキ定食で!」
高そうな定食を頼んでいるのは、高橋由紀、19歳。隙あらば遅刻遅刻と言っているけど、今の所遅刻した事はない★
今、由紀は先輩と共に外食に来ている。
(金欠学生じゃあ、魚なんて食えねえからなぁ。)
と思いながらもぐもぐと食べる。
「…で?イケメン君との進展はどうなの?」
「…!?」
恋する乙女には切っても切れない重要事項という訳だ。
ま、何一つ進展は無い。流石、私は恋愛小説の世界観にそぐわない性格をしている主人公ってところだ。
「本当に、積極的に動かないと。…大丈夫、ここは恋愛小説の世界観なんだから、行動したら都合良く返事が来るって。」
「先輩までそんな事言わないでください。メタいですって。いやぁ…そんな事ありますぅ…?」
しかし、先輩の恋愛小説の世界観である事にも一理ある。
ということで、ラインを送ってみた。
(シンプルに…『ご飯行きませんか?』でいっか。…良くはないか。いや文章を考えるのは恋愛小説の作者が面倒くせえ…)
ご飯は先輩に奢ってもらい、解散した。
「ごちでーす。」
ラーイン♪
「えっ…早…」
見る。
『良いよ。いつ行く?』
つづく




