↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
7/39

くそみそ連携



『廻天』


第七話 共闘


レン。


刀。


構える。


澪。


銀色の膜。


展開。


カイ。


二人の中央。


敵。


三人を見る。


「……。」


空気。


張り詰める。


三人。


初めて。


同じ敵へ。


向き合う。


レン。


「行くぞ。」


澪。


「待ってください。」


レン。


「は?」


澪。


「先に能力を確認します。」


「戦いながら見ろ。」


「それで先ほど取り逃がしたのでは?」


「今それ言う!?」


カイ。


「俺どうすればいい?」


レン。


「下がってろ!」


澪。


「動かないでください。」


シュウ。


『右へ行け。』


カイ。


「どれ!?」


敵。


「……。」


⸻


レン。


「カイ! 右!」


澪。


「左です。」


シュウ。


『右だ。』


カイ。


「二対一で右!」


澪。


「多数決ではありません。」


レン。


「いいから来い!」


カイ。


右。


動く。


瞬間。


黒い針。


飛ぶ。


澪。


「だから左と言ったでしょう!」


銀。


展開。


針。


弾く。


カイ。


「レン!」


レン。


「俺!?」


「右って言ったじゃん!」


「俺じゃねぇ! シュウだ!」


「レンも言った!」


「……言ったわ!」


敵。


「……。」


⸻


レン。


踏み込む。


「俺が前出る!」


澪。


「待ってください。」


「今度は何だ!」


「右腕が不自然です。」


「さっきカイが何かしたからだろ!」


カイ。


「ほぐした。」


レン。


「戦闘中にエステ用語使うな!」


シュウ。


『正確には流れをずらした。』


カイ。


「シュウが流れをずらしたって。」


レン。


「お前がやったんじゃねぇの!?」


「俺がやった。」


「じゃあ何でシュウが説明してんだ!」


「詳しそうだから。」


『詳しくはない。』


カイ。


「詳しくないって。」


「もう黙ってろ!!」


⸻


敵。


動く。


レン。


反応。


刀。


振る。


ギィン!!


黒い腕。


刀。


ぶつかる。


レン。


「澪!」


澪。


「はい。」


銀色の膜。


敵。


背後。


展開。


レン。


「今だ!」


カイ。


「俺?」


レン。


「澪だよ!」


澪。


「分かっています。」


銀。


収縮。


敵。


拘束。


「……!」


レン。


刀。


振り上げる。


カイ。


敵の肩。


見る。


「レン待って!」


レン。


止まる。


「何だ!」


「そこじゃない!」


「何が!」


「左!」


レン。


「さっき右って言っただろ!」


「今は左!」


「何の話だよ!」


敵。


銀。


破壊。


ドン!!


レン。


「うおっ!」


吹き飛ぶ。


澪。


「……。」


カイ。


「……。」


レン。


地面。


転がる。


起きる。


「カイィィ!!」


「ごめん!」


⸻


敵。


少し。


困惑。


「……。」


今まで。


多くの相手と戦った。


連携されたこともある。


挟撃。


囮。


役割分担。


だが。


これは。


何だ。


敵。


「お前たち……。」


三人。


見る。


「本当に仲間なのか?」


レン。


「違う!」


澪。


「違います。」


カイ。


「今日初めて三人揃った。」


『俺を入れれば四人だ。』


カイ。


「あ、四人。」


敵。


「……。」


⸻


レン。


「もういい!」


刀。


構える。


「俺に合わせろ!」


澪。


「嫌です。」


「何で!?」


「レンは突っ込みすぎます。」


「お前が遅いんだよ!」


「私は確認しているんです。」


「戦闘中に確認ばっかしてんじゃねぇ!」


「確認せず突っ込んで二度負けた人に言われたくありません。」


「二度じゃねぇ!」


澪。


「三度?」


「増やすな!」


カイ。


「何回負けたの?」


レン。


「お前は黙れ!」


⸻


敵。


黒い力。


集める。


「……もういい。」


三人。


止まる。


敵。


額。


青筋。


「貴様ら全員まとめて殺す。」


レン。


「やってみろ。」


澪。


「来ます。」


カイ。


「シュウ。」


『ああ。』


黒。


爆発。


敵。


消える。


レン。


「来るぞ!」


澪。


「右後方。」


カイ。


「左肩!」


レン。


「どっちだよ!!」


敵。


レンの右。


現れる。


拳。


レン。


ギリギリ。


受ける。


「ぐっ!」


澪。


銀。


撃つ。


敵。


避ける。


カイ。


見る。


「そこ!」


レン。


「どこだ!」


「脇!」


「脇!?」


「右脇!」


レン。


刀。


敵の右脇。


狙う。


敵。


黒。


防御。


シュウ。


『違う!』


カイ。


「違う!」


レン。


「何が!?」


「シュウが違うって!」


『俺は左だと思う。』


カイ。


「左!」


レン。


「もうお前ら帰れ!!」


⸻


敵。


笑う。


「くだらん。」


一気に。


レン。


距離。


詰める。


レン。


刀。


間に合わない。


澪。


「レン!」


銀。


間に入る。


黒。


銀。


激突。


ドン!!


澪。


押される。


「っ……!」


レン。


「澪!」


カイ。


見る。


敵。


右肩。


まだ。


流れ。


おかしい。


左腕。


力。


集中。


腰。


脚。


全部。


左へ。


流れている。


「……。」


カイ。


分かる。


今度は。


はっきり。


「レン!」


「今度は何だ!」


「三秒!」


「は?」


「三秒だけ止めて!」


レン。


「何する!」


「分かんない!」


「分かってから言え!!」


シュウ。


『いや。』


カイ。


「……?」


『やれ。』


レン。


「何だ!」


カイ。


「シュウがやれって!」


レン。


「だから俺には聞こえねぇんだよ!!」


それでも。


レン。


踏み込む。


刀。


敵。


受ける。


「三秒だぞ!」


一。


敵。


レン。


押す。


二。


澪。


銀。


敵の脚。


拘束。


三。


「カイ!!」


カイ。


敵。


触れる。


左肩。


「……。」


流れ。


感じる。


強い。


速い。


暴れている。


でも。


絡まっている。


カイ。


指。


動かす。


エステ。


いつもの。


客の身体。


張っている場所。


無理に押さない。


原因。


探す。


流れ。


辿る。


肩。


ではない。


腕。


でもない。


「……ここだ。」


胸。


中央。


カイ。


手。


置く。


敵。


「……何を」


カイ。


「力抜いてください。」


敵。


「は?」


『施術するな!!』


シュウ。


「癖で!」


カイ。


指。


押す。


瞬間。


敵の黒い力。


消える。


「……。」


全員。


止まる。


敵。


「……。」


レン。


「……。」


澪。


「……。」


カイ。


「……。」


シュウ。


『……。』


敵。


自分の手。


見る。


黒。


出ない。


「何を……した。」


カイ。


手。


見る。


「……。」


レン。


「カイ?」


「分かんない。」


澪。


敵。


見る。


「異能反応。」


一拍。


「消失しています。」


レン。


カイを見る。


「お前。」


カイ。


「何。」


「それ。」


「うん。」


「エステ?」


カイ。


考える。


「たぶん。」


レン。


頭。


抱える。


「意味分かんねぇ……。」


⸻


敵。


後ろ。


下がる。


「あり得ない。」


カイ。


見る。


流れ。


戻り始めている。


「あ。」


レン。


「何だ。」


「たぶんすぐ戻る。」


「先に言え!!」


敵。


黒。


復活。


レン。


「ほらぁぁぁ!!」


澪。


「レン。」


「何だ!」


「今です。」


銀。


敵。


全身。


拘束。


レン。


「あ。」


刀。


振る。


敵。


「待――」


《穿牙》。


ズバン!!


敵。


地面。


沈む。


静寂。


⸻


カイ。


「……。」


澪。


「……。」


レン。


刀。


下ろす。


三人。


見る。


倒れた敵。


カイ。


「勝った?」


レン。


「ああ。」


澪。


「一応。」


シュウ。


『見事な連携だったな。』


カイ。


「シュウが見事な連携だったって。」


レン。


ゆっくり。


振り返る。


「どこがだよ!!」


澪。


「連携というより。」


少し考える。


「事故ですね。」


カイ。


「でも勝ったじゃん。」


レン。


「結果論だ!」


シュウ。


『勝てばいい。』


カイ。


「勝てばいいって。」


レン。


「お前は一回シュウ黙らせろ!!」


カイ。


「無理。」


澪。


倒れた敵。


拘束しながら。


「ただ。」


二人。


見る。


「カイ。」


「何。」


「今の能力。」


カイ。


「エステ?」


「それではなく。」


澪。


カイの手を見る。


「異能そのものの出力を。」


「上げる。」


「下げる。」


「一時的とはいえ。」


「止めることまでできる。」


レン。


表情。


変わる。


カイ。


自分の手。


見る。


「……。」


シュウ。


珍しく。


黙っている。


澪。


続ける。


「もし。」


「これを意図的に使えるようになれば。」


レン。


「……。」


カイ。


「強くなる?」


澪。


「いえ。」


一拍。


「ものすごく危険になります。」


カイ。


「俺が?」


「あなたが。」


レン。


「それを狙う奴らも含めてな。」


カイ。


「……。」


少し。


空気。


重くなる。


その時。


シュウ。


『カイ。』


「何。」


『あの男。』


「うん。」


『左の肩も酷い。』


カイ。


「……。」


レン。


「何だ。」


カイ。


倒れている敵を見る。


「左肩も凝ってるって。」


レン。


「今どうでもいいだろ!!」


――第七話・了

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。