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第42章
「おまえら、後は頼む。投票の呼びかけやって適当に締めとけ」
「あ、ああ分かった。凄かったな……滝本君はどうする?」
「和木坂と二人で話したい」
「……滝本、あたしも、真宇をボーカルにしたいっていう理由、分かっちゃった。投票なんてしなくても、私の負けだよ。真宇、ごめんね」
和木坂は子供みたいに言葉にならないくらい泣きながら、頭をぐわんぐわん。
「でも言っとくけど、あたし諦めないから」こいつは本当に、清々しい頭の構造をしてる。
ギターケースを前に提げ、和木坂をおぶって神社まで歩いた。やはり軽かった。
神社に着くと、あの禿げが立っていた。
「……真宇ちゃんは、歌えたのか」
「ああ。天使みたいだった。で、おまえは誰だ」
「ここの管理人じゃ。ここでだけは真宇ちゃんが誰にもいじめられないように、いつもおまえみたいな餓鬼が入ってこないよう見張ってたんじゃ」
「そうか。……殴って悪かったな」
「死にかけたんじゃぞ。せっかく生き残ってた奥歯も全部無くなったしな」
「……いつもの場所、行っていいか?」
「当たり前じゃ。行ってこい」




