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第24章
「……は?」
思わず素の声が出た。わけが分からん。
「竹田さんね、あんな言い方してたけど、滝本くんに振り向いてほしかっただけなんだよ。今日だってたぶん、こうなるのを望んでたんだと思う……それに竹田さん、ほんとは誰とも、あの、えと、き、キスもしたことないって」
そんなわけあるか、と言いかけたが、そう言えばさっき殴った中に野球部のエース阪田もいたのを思い出した。たしかに、嘘だとしたらあいつがここに来た理由がなくなる。どうも信じがたいが。
「……分かった。しかし邪魔しやがったら退部だ」
「ほんとに?あ、あ、ありがと。大丈夫だよ。竹田さん、きっと頑張ってくれるよ」
和木坂の縄を解き、眼を開けたまま寝てた竹田叶を叩き起こして「おまえ、明日から軽音の練習に参加しろ。キーボードな」と言い捨て、和木坂を送って帰った。
鼻血とげろのコンビ。和木坂の服のげろは仕方ないから体育館に転がってた男の服で拭いておいた。
俺のほうは鼻だけでなく、拳も折れてる気がする。あまり力が入らない。しばらくギターは弾けないかも知れないと思った。




