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黎明編 濫獲などによって

で、さらに慎重に進むと確かに草食獣の群れがいた。ガゼル竜(ガゼル)の群れだ。


まあその存在自体は上空に待機したドローンにすでに捉えられていたんだが。これはもし獲物が自分達で見付けられなかった時の保険のようなものだった。


当然ながらこれも『人間ならでは』だな。人間以外の生き物は『ドローンを使って獲物の位置を確認する』なんてことはできないし。あくまで自分自身に備わった感覚だけが頼みだ。ゆえに一方的に濫獲とかもできない。ちゃんとその辺をわきまえないと駄目だよなあ。事実、地球人は歴史上いくつもの種を濫獲などによって絶滅させてきた。


『生存競争によって種が滅ぶ』


こと自体は普通にいくつもあった事例だと分かってる。ただ地球人の場合は変に力を持つからこそ『やりすぎて』しまうんだろう。それを知るからこそ自重しなきゃいけないと思うし自重してきたつもりだ。


こうやって自分達で狩りを行うのも<発散>も目的の一つにしつつ同時に<狩りの技能>を確実に身に付けることで安易な方法に頼り切らなくてもいいようにしたいというのもある。


ロボット任せにしてるとどうしても実際に血が流れ命が失われるという実感が乏しくなってついつい濫獲してしまったりする傾向にあるわけで。


いや、ロボットだけじゃないな。それ以前に<便利な道具>が使えるようになって狩りを行う際のリスクが減れば濫獲が行われて結果としていくつもの種が絶滅したとも聞いた。


今では法律によって厳しく制限が設けられ、ロボットを随伴していればそれこそ忠告されて、場合によっては当局に<通報>までなされる。再三にわたる忠告にも拘らず実行するならそれは強い故意の犯意によるものだから、ロボットとしてはせめて罪が少しでも軽いうちに犯行を止めることで人間を守ろうとするんだよ。


ここにはその辺りの判断を行うための法律がないし<司法>も存在しないから通報なんてのはしようもないものの、俺達としては濫獲なんてのは望んでいない。


が、今のところは誰も濫獲まではしようとしない。キャサリンでさえ必要以上に狩ることはしないんだ。その時に食べる分だけを狩る。


それはまあ、あくまでも<自分の力>によって狩りを行うからそれ以上は意味がないんだろうな。彼女にとっては。『疲労と得られるメリットとが釣り合わない』と言うべきか。余分に捕らえたところでそれを保管する方法も持たないわけで。


キャサリンの家にも家電製品をはじめとした<便利な道具>は容易く用意できるものの彼女自身はそれを使おうとしないからなあ。


ドウが、食べきれなかった獲物を解体して食肉処理して保存してくれるが。



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