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黎明編 歪曲された性が見せる幻想

『普段隠されているものがたまたま見えてしまうことに興奮する』


『秘してこそエロスだ』


なんてのが言われる時点でもう、


『人間(地球人)の性に対する認識は歪んでいる』


以外の何ものでもない。そうだろう? 野生の生き物はそんなことは考えないんだから。不自然に押し込めて隠してきたことで、


『隠されているものを暴きたい覗きたい』


という欲望を逆に育ててしまったんじゃないか? という気がして仕方ないんだ。


『見慣れてしまうと飽きる』


なんてことが起こるのがそもそもおかしい。同じ相手と関わり続けることに『飽きる』ということは<相手の性>についても『飽きてしまう』ということのはずだ。相手の性的な部分にただ興奮していただけなのならなぜ飽きるんだ? 相手の性が変わってしまったわけでもないはずなのに。


<見た目>が大きく変わったのならなるほどそういう部分で『好みから外れて』しまったのかもしれない。けれど老化抑制処置の影響で十年二十年程度ではそこまで大きく見た目が変わることもない。<肥満>などによる変化も医療的に対処できるからそこまで問題にならない。なのに『飽きる』と。


だから<性>そのものは人間(地球人)にとってそれ自体が<魅力的なもの>というわけじゃないんだろうな。


<歪曲された性が見せる幻想>


こそが人間(地球人)の劣情を刺激するだけじゃないんだろうか? ゆえに<性の幻想>が揺らいだのもあって、地球人社会の閉塞感とも相俟って、


<人口爆縮>


に至った原因の一つだとも言われてるらしい。ゆえに俺達はそんな<歪曲された性が見せる幻想>に振り回されるのはもう、


『真っ平御免』


なんだよ。性は性としてあくまでも<ただそこにあるもの>でしかない現実と向き合いたいだけなんだ。相手に魅力を感じた者が相手の存在そのものと一緒に求めればいいと思う。そしてそれを相手も受け入れてくれたなら共に求め合えばいいだけじゃないのか? なにもわざわざエンタメ化してさらに認識を歪めなくてもいい気がして仕方ない。


そもそも地球人社会でそれがエンタメとして価値が生じたのも結局は<歪んだ認識>が先にあったからだろうし、


だからわざわざ歪ませる必要をまったく感じないんだ。俺達としては。


未来(みらい)とルコア、黎明(れいあ)とルコア、それぞれの関係を妄想する人間(地球人)もいるんだろうし、内心でのみ妄想を膨らませてるだけなら止めようもないからいいが、それを形にされるのは正直言って気分はよくない。


せめて満たされた真面目な関係性のそれならまだしも<玩具(おもちゃ)>にされるのはなあ。



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