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黎明編 スペック

ただ、ルコアの方も気持ち自体には若干の変化が出てきてるのも事実なのかもしれない。畑仕事を終えた後で未来(みらい)が、


「ふ~! 今日も汗かいたぜ」


とか言いながらバッとTシャツを脱いだのを見たルコアが慌てて視線を逸らしたりするようになったんだ。でもまあ、いわゆる<ゴリマッチョ>的に筋骨隆々ってわけじゃなくてそれこそ野生動物的に引き締まった無駄のないタイプの<細マッチョ>に対して魅力を感じる女性だったらまったく無理ない反応だとは思う。しかも耳まで真っ赤にして。


で、黎明(れいあ)もそのことには気付いててちょっと焦りを覚えてるというのもあるのかもしれない。黎明(れいあ)も地球人とは比べ物にならないパフォーマンスを発揮できるだけあって引き締まった美しい体をしてるものの、やっぱり男性の体つきとは違うんだよな。


ちなみに単純な力比べだと実は未来(みらい)黎明(れいあ)はほぼ互角だった。地球人の場合は男性と女性には筋力などの点ではっきりと差があって同じように鍛えればどうしても男性の方が筋力は強くなる場合が多い。けれど獣人達の場合は地球人ほどは性別による有意な差がない種族もいて、特にアラニーズ(と言うか正確には近似種のヒト蜘蛛(アラクネ)だが)は性別関係なく獣人達の中でもトップクラスの身体能力を発揮するんだ。しかもケインとイザベラとキャサリンの場合は確実にイザベラやキャサリンの方が強い。まあケインについては当人の性格的な影響もあってのことかもしれないが。


黎明(れいあ)はイザベラやキャサリンにはやや及ばないものの、データ上はクロコディアの平均に並びうるスペックを持ってるんだよな。だからクロコディアである未来(みらい)とも互角以上なんだ。


ちなみに蒼穹(そら)は瞬発力の点では黎明(れいあ)未来(みらい)を上回りながらも単純な<膂力>では敵わない。とはいえ、そもそもの体格差がかなりあるから見た目的にも当然な印象ではあるか。


なお、データ上は(れい)が一番だったりする。さすがは密林最強格のマンティアンということか。しかも(れい)黎明(れいあ)未来(みらい)よりもさらに野生に近い生き方をしてるからというのもありそうだ。


と、これは若干余談ではあるが、いずれにせよルコアの反応は黎明(れいあ)に対するそれより未来(みらい)に対するそれの方が大きい傾向にあるのは事実だ。


<人間としての感覚>の面ではまだ戸惑いつつも、<生き物としての本能>レベルでは<逞しい男性>である未来(みらい)に反応してしまっているのはあるんだろうな。


<下世話なフィクション作品>だとその辺のところを誇張して話作りをするのかもしれない。



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