日付
「どうぞ確認してください。モリーとは別モニターを使用しても構いません」
「そうね。私は先に確認したから。弄る事も無理な話だし、01だけで見ても問題ないわ」
アイの管理下にある監視カメラをアダムが弄る事は不可能であり、モリーは彼が自由に見る事を許したようだ。
『モリーも他に確認したい場面があるのかもしれないが……言葉通りに受け取るなよ。彼女が見てないだけで、04がいる事を忘れるな』
アイやモリーがアダムに自由を与えたとしても、監視役に04がいる。彼女が記録すれば、彼の行動は筒抜けになる。
「大丈夫です。ワタシ達は映像を見るだけで、何かをするわけではありません。昨日……一昨日以前の映像を見る許可をアイから得る場合、04よりもモリーの方が反応するはずです」
『……確かにそうだな。それに04が反応すれば、アダム寄り……人間寄りになってくる』
04がアダムを見続ける事によって、彼女も連鎖したように変化した可能性もある。
だが、彼が受けた衝撃には達していない。マスターであるモリーが同じ状況になれば、どうなるかは不明だが。
「それでは……このモニターをお借りします。まずはワタシがエヴァの部屋に向かったとされる時の映像をお願いします」
「分かりました。その時間の映像を送ります」
アダムはモリーと少し離れたモニターの席に座る。そうすれば、04がこちらを向いているのを確認しやすいのもある。
『エヴァの研究室の監視カメラによって、君の行動は分かっているわけだが……間違ってはなさそうだ』
中央塔の監視カメラの映像は2:05 20 12/20と時間と日付も表示されている。彼が研究室から出た時間で間違いない。
アイが別の映像を流したという事はない。エヴァの研究室の監視カメラの映像も同じだ。
『当然、君は毒の容器を持っていないわけだが……武器も所持してもいない。エヴァが毒殺されたのだから、君の仕業ではないの確かだ。しかし、助けを求める相手に無防備に向かうだろうか』
ロボットだからこそ、侵入者がいた場合でも撃退する自信があったからか。だとしても、相手が人間ではない事もある。この島にはロボットが数体いて、人だけで相手にするのは無謀だと分かるだろう。
「確かに……ですが、マスターの研究室に武器は用意されていません」
ロボット同士の戦闘でも武器を使用していないのかもしれない。アダムも02達を相手にした時があるからだ。それも武器を使わなかったのだろう。




