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確認作業

✡


「モリーから話は聞いています。エヴァの部屋を修理するための道具を取りに来たと。監視カメラでも確認させて貰いました。どうぞ、中央塔の中……制御室まで来てください」


 アダムは何事もなく、中央塔へ到着した。


 中央塔にはモリーが先に到着しているようだ。アダムが入口に設置されたカメラ内に入ると、アイからの声が流れてきた。


「了解しました」


『制御室……モリーだけではなく、アイの本体もそこにいるのか』


「制御室は監視カメラの映像を見る事が可能な場所であり、アイの本体も……どの部分がそれかは分かりませんが」


 制御室ともなれば、様々な機械に囲まれ、どれが本体なのかアダムも把握出来ていないのだろう。


 メインとして使用しているのが、監視カメラの映像を覗き見る事であるのなら、仕方ないのかもしれない。


 とはいえ、博士達はアイの補助だけでなく、調整等もする事から、本体を把握しているはずだ。


『……アイもそれ以外の理由があると分かっているのだろうな。でなければ、わざわざ制御室まで来るようには言わないはずだ。もしくは、モリーがそう判断したか』


「後者ではないでしょうか? 何も言わず、制御室に入れるので問題はないかと」


『制御室に入れたとして、監視カメラの映像を見せて貰えるかは別だが』


 アダムは螺旋階段を上り、制御室へ。


 制御室にはモリーと04、アイの姿は当然ない。


 モリーと04はモニターで監視カメラの映像を確認していた。風景は夜だが、今日ではなく昨日。映像の端に時間と日付が表示されている。


 モリーはアダムの動向だけでなく、アーメン達が見た情報を直接確認する目的もあったのだろう。それも他の博士達には気付かれずに……


 いや、彼女以外の博士が来てもおかしくない状況だ。知られても良かったとも考える事は出来る。


「モリーも一昨日の映像を確認しています。01もマスター殺害の犯人を捜していると聞いています。気になるのであれば、どうぞ」


 モリーが先にアダムがマスター殺害の犯人を見つけようとしていると告げたのか、アイは彼を怪しむ事はないようだ。


「01もそのつもりだったでしょ。記録がない状態で移動して、マスター殺害を疑われたのだから。殺害されたからこそ、そんな風になったとも取れるけど」


 エヴァが殺害された事が引き金になり、アダムに人間らしさが生まれた。モリーの考えはあながち間違っていないだろう。


「……否定はしません。それも確認させてもらっても?」


『賢明だな。殺害されたからではなく、殺害したからと捉えられると面倒だ』


 アダムが変化した事はモリーも勘付いている。だとすれば、理由付けは必要になる。

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