↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/79

視線

「……何かの視線を感じたかもしれません」


『視線? 犯人が近くにいた……はずはないぞ。人間では、この暗闇の中で見るのは難しい。ロボットだとして……二人が隠れるような場所もないぞ』


 研究室から部屋までの間に、人が隠れられるような場所はない。暗闇という事で、寝転がる事が見えなくするにしても限界はある。


 そして、この暗闇の中だとロボットを同行されているはずであり、流石に居場所がバレてしまうだろう。


『しかも、意識を失った状態だったはずだ。誰かに操られていて、そう感じ取れたというのは……流石に無理があるか』


 意識を何者かに奪われ、アダムが自身を遠目で見ているというのは、監視カメラを乗っ取らないと無理な話だろう。


『……ちょっと待て。それは今の状態での話か?』


 アダムは事件当日の事だとは言っていない。


「今です。……アインズ様も気をつけてください」


「分かっている。見落としがないようにするぞ」


 アダムは周囲を見回した。そうすれば、アインズも同様に警戒する事が出来る。二人同時で見る事により、見落としが無くなる。


 とはいえ、先程博士達から返信が来たばかりであり、ここまで移動するのは不可能……ではない。


『……博士達から返事はあった。だとしても、パートナーが側にいるとは限らないか』


 博士が外に出る際、パートナーは共に行動する。だが、博士が研究室にいた場合は?


 研究室は博士もしくはパートナーでしか開かない。無理に開けるにしても時間が必要。


 つまり、パートナーがいなくても、ある程度の安全は確保されている。


 アダムが研究室にいる間、向かわせる事は可能なわけだが……


『アダムを襲撃するとしたら、アーメンのパートナー……02の可能性が高い気はするが』


 パートナーのロボットの中で02は一番の巨体。姿を隠す事は出来ず、監視カメラにも移動する姿が分かってしまう。06も同様と考えていいだろう。


『05……カイトもないだろう。レオはメンテにかけるはずだ。カイトだとしても、君を攻擊する事はない。そういえば……攻擊される事はないのか』


 パートナーのロボット達に攻擊される事はなかったと、アダム自身が言っていた。むしろ、彼の方が攻擊し、相手は無防備だった。


 わざわざ壊されに来る事はないはずだ。博士が生存しているのなら尚更だ。


「そうですね。周囲に……熱源、彼等はいません。博士達も同じです。ワタシの気の所為だったのでしょうか?」


『……気配ではなく、視線というのがな。どちらにしても人間らしいわけだが』


 周囲にそれらしき人物、物が見当たらない。気の所為というのが人間らしさがある。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。