送信
「分かりました。全員に一斉送信。その返信後、中央塔に向かいます」
アダムはエヴァの携帯ではなく、PCを使用して、アーメン達全員に中央塔へ向かう事を連絡。
ちゃんと意識がある事や、昨日の再現を含める事も書き込んでおく。
『早速、返事が来たな。内容を確認してくれ。疑うのうな物であれば、更に返信しておこう。エヴァのPCを使用している時点で疑われる事はないと思いたいが』
最初に返信が来たのはモリー。やはり、この時間は起きているようだ。
『了解の返事と……彼女も来るわけだ。エヴァ殺害の犯人……じゃなく、君に興味があるのかもしれないな』
モリーはエヴァ殺害をアダムの仕業と考えているのではなく、彼の変化に興味があるのだろう。
でなければ、中央塔に同行するとは言ってこないだろう。加えて、犯人と考えていないからこそだ。
「拒否しますか?」
『……出来るなら、単独で動きたいところだが』
モリーはアダムの行動、変化を観察したいのだろうが、アインズとしては動きにくくなる。
中央塔の監視カメラの映像を見るにしても、誰かしらによる妨害があっては意味がない。
05……カイトが過去の映像を覗く事が出来なかったのも、ドナテルロがその場にいたという事も考えられる。
『こちらに拒否権はないだろうな。彼女よりも早く到着するしかないわけだが……』
「キャメロンからの返事も来ました。彼女は研究は中央塔に来る事はなさそうです」
次に返事が来たのはキャメロン。彼女達の返事を待ってからの移動になる。
心の準備……事前準備も必要になる。犯人が博士達の中にいる場合、その間に何かをする可能性もある。
返事内容により、アリバイらしき物が生まれる。
下手に動けば、その時には中央塔の監視カメラで、アダムが見る事も可能。それはアイが許可すればだが、モリーもいるから大丈夫となるのか。
すでに日が替わり、担当次第になってしまうのか。
『モリーとキャメロンは無事。レオからも返事が来たようだな。彼も研究室に残ると……05の事を考えるとそうなるか』
キャメロンから時間も経たず、レオから返信が来る。彼女同様、中央塔へは行かないようだ。その理由は……
「05がどうしたのですか? アインズ様はワタシがスリープすると同時にあの場所へ戻るという話でしたが?」
アインズはアダムの視界を借りており、彼が目を覚ましている時にしか介入する事が出来ない。当然、アダムの体を自由に使う等以ての外だ。
だが、彼女の口から05関連の話が出てくるのか。レオの返信には一言も書かれていなかった。
アダムが疑問に思うのも無理はない。単なるロボットではなく、彼は感情を持ち得ているのだから。




