幕間 ー3ー
「僕もモリーの研究室もそうですし、アーメン達とエヴァの研究室に行った時の事が気になってました」
カイトの口からモリーやアーメンの名前が出ている以上、同じ擬似的世界にいるのは間違いないだろう。
アインズ自身、そこまでのミスを起こすとは思ってないが……
「その前に……博士達の名前とパートナーの番号が合ってるかの確認をしよう」
念には念を入れての事だろう。カイトはレオのパートナーである05であるとアインズに伝えた。
後はエヴァを含めた五人。当然、アダムがどの数字に当て嵌まるのかも、カイトには分かるはずだ。
「エヴァ博士のパートナーはアダム……01です。モリー博士は04……」
アインズとカイトが知る、博士の名前とパートナーの数字は合致した。当然といえば、当然。
「私が知るのと同じだな。先に私から話そうか。モリーの研究室に向かった時と、エヴァの研究室内での話だな。……レオに話を聞いてないのか? いや……まだ合流してないのか。今はどんな状態なんだ?」
アーメン達がエヴァの研究室を離れてから、そこまで時間は経過していない。
アインズがこの場に戻ってからといって、時間が止まるわけでもない。
彼女と頭での会話時、少しの時間は止まる事はある。カイトもそれの経験者ではある。周囲の目がある中で、下手は動きはしないだろう。
レオが中央塔に向かい、05……カイトを迎えに行くまで一時間以上は掛かる。すぐに研究室の内容を告げるとも限らない。寄り道している可能性もある。
「中央塔でドナテルロを監視しています。怪しい行動は取ってません。アーメン博士の02も待機中です」
「……そうか。時間の経過も合ってるようだ。私が話す内容とレオが話す内容が同じなのか確認を……君から聞くのは怪しく思われるのか」
「大丈夫です。そういう事を何度もしてしまっているので……メンテナンスをするつもりらしいですけど、その時にどうなるか……それに関しても気になる事があるので」
「情報を手に入れるためには仕方ないか。それを続けて構わないぞ」
カイトもエヴァの遺物を探すよりも、事件解決のための情報収集に力を入れている。そのため、ロボットという感覚、パートナーとしての自覚が低いのだろう。
アインズとしてはその方が助かるわけだが、05の体にメンテナンスが入った時にどうなるか。
カイトが追い出される形になるのか。そのまま残れるのか。流石にカイトの魂が消される事はないはずだ。
「時間の経過を考えると……擬似的世界に入った時からの方がいいな」
アインズは擬似的世界がどの時点から始まったのかを、カイトに話した。




