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幕間 ー4ー

「アダムの擬似的世界が始まったのはエヴァの遺体を発見してからだった。彼が彼女の死を避けるよりも、遺物を見つける事を優先した結果だ」


「……みたいですね。僕がこの世界に入ったタイミングはそれよりも少し前……数分、数時間程度だと思います。先に入ったせいもあるかもしれませんが」


「私よりも少し前だとしたら、エヴァの部屋に向かっている最中か? それともレオの部屋か? ……それもおかしな話になるのか」


「いえ……集会所です。アダム達とは違うロボット、Rがいた場所です。アダム以外の全員があの場にいて……向かう前ですね。向かう途中で全然会話がなかったのは、エヴァが来なかった事に対しての苛つきだったのか……おかしな話というのは何ですか?」


 レオ達がエヴァの部屋に向かう際、会話はなかったようだ。別段仲が良いわけではないだろうが、会話の一つ二つあってもおかしくはない。


 エヴァの研究室に向かう際、沈黙する時間はあったものの、会話する時間の方が多かった。


 彼女が来ない事に対しての苛立ちがあったとしても、それに対する暴言は口にしてそうではある。


 そして、会話がなかったからこそ、更に違和感がアインズの中に出てきたようだ。


「……アーメン達は何故いち早くに部屋へ来たんだ?」


「えっ?」


「彼等の普段の生活を考えてみろ。其々が研究に時間を費やしているわけだ。朝に集会所に行ったとしても、それ以外は研究室。部屋にいる事自体が少ないんじゃないのか?」


 アーメン達の話を聞く限り、研究室に籠る事が多く、滅多に部屋へ帰らない。それはエヴァも同じはず。


 だからこそ、部屋には寄らず、研究室に向かうのではないだろうか。


 部屋を訪ねて、返事が無ければ、研究室へ。ドアを壊してまで侵入するのは、その後でも良かったはず。


「博士達の中にエヴァが部屋にいる事を知っていた人物がいた……という事ですか?」


「そうだ。朝の時点でそれを知っている可能性があるのは……中央塔の補助をしていたのはレオだったわけだが……その記録はあるのか?」


 昨日の中央塔の担当はレオ。側に05がいたはずであり、カイトが記録を共有しているかどうか。


「……ありません。けど、時間的には無理かと思います。補助をするのは夕方まで。エヴァが出たのはそれ以降だったはずです」


 中央塔の監視カメラで夕方以降の行動を見れるのはアイのみ。


 アイがアーメン達に連絡をした。携帯からでもアイの連絡を受ける事は可能なのか。


 中央塔からモリーの研究室に連絡したのだから、無理ではないだろう。


 集会所にはRがいて、それを動かしているのはアイ。集会所の会話を聞いている可能性は十分あるわけだが……

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