エネルギー切れまで
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『ここからは別行動。単独行動が許されたわけだが……君のエネルギーの充電が必要になるのか。何時まで持ちそうなんだ?』
モリー達が研究室を調べて数時間警戒し、夕方過ぎになった。
ドナテルロが中央塔の補助が終わる時間帯により、解散する事に。
今日一日、博士達はエヴァ殺害の方法や犯人を見つける事を優先するつもりでいたが、状況の変化により、一旦切り上げる事になった。
其々が別行動。単独による情報整理。パートナーの回収。自身の研究に戻る等様々。
「残り二時間程です。マスターの部屋を調べるぐらいは出来ます。再度研究室を調べますか?」
博士達が研究室を調べた結果、判明した事は幾つかあり、不明なまま物もある。
アダムはエヴァの声を模した誰か呼ばれ、部屋に向かった。
その誰かは分かっていない。博士達の研究室、携帯を調べるのは拒否されたのもある。その時のデータすでに無く、犯人もそうしているだろう。
研究室に隠された部屋、地下室。床にそれらしき僅かな隙間があり、そこが扉となりそうだが、開放手段は見つからず。
PCにあったADAMというデータ。アダムと関連しているのか。ロックされており、解除不可。
部屋から研究室までの監視カメラ映像。そこにはアダムが移動する姿のみ。別段怪しい様子はなかった。
人間の脳のデータ。それはロボット学な応用しようとしていた可能性あり。ただし、誰の脳なのかは不明。
研究室に残されていたエヴァの携帯端末。それが見つかった事で、エヴァ本人では別人が研究室へ連絡を入れた事が分かった。
それはエヴァが偶然忘れたのか。偶然だからこそ、別人だと判明したわけだが……
置いてあった携帯のデータも消されていた。
PCの送信データが消されたように、携帯のデータも消去出来たのか。
それがエヴァ殺害の犯人の仕業であれば、携帯のデータを消さず、それから送信したように出来なかったのか。
『君の記録次第だな。モリー達に教えなかった情報で、エヴァ殺害に関する事があったのか』
「……ありません」
アダムはエヴァのパートナーであったが、情報を共有してない部分が多すぎる。
地下室。脳。ADAM。そして、彼女が遺したとされる遺物。
『敢えて……なのかもしれないか』
アダムに関係する事を理由にエヴァが黙っていた。
エヴァの目的がロボットを人間にする……人間と変わらない物に。だとすれば、その対象はアダム。
それを彼に意識させるのは避けたかったのか。
『……部屋の修理の時間はどれだけ掛かりそうだ? 長い時間部屋にいる理由付けになるわけだが』
「修理時間は一、二時間は必要です。ただし、それも壊れたドアを付けるのみです。コードによるロックは使用不可になります。予備は中央塔にあるかもしれませんが……」
エヴァの部屋に新しいドアがあるわけもない。壊れたドアを付けるのみ。
予備のドアが中央塔にある可能性もあるようだが、アダムが口を濁すのは、コードによるロックは難しいのだろう。
エヴァがする必要があり、他の博士に任せるわけにもいかない。




