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立入禁止

「マスターの部屋に侵入するのも禁止させて頂きます」


 エヴァの研究室に行く前に部屋へ立ち寄る事は出来るわけだが、アダムはそれを禁止にした。勿論、アインズの指示だ。


『アーメン達に物色されたら、こちらが調べる時に面倒になる。現場は出来る限り、そのままの方がいい。君が部屋を調べるための行動をするために、ドアを修理するとでも言えばいいわけだ』


 エヴァの部屋はドアが破壊されたままであり、自由に侵入する事が可能な状態になっている。


 その修復を博士達はパートナーにやらせるつもりだろう。そのつもりで破壊したわけだが、アダムが修復を自身でする事で怪しまれずに行動可能となる。


 とはいえ、行動範囲はエヴァの部屋から研究室まで。他の場所へ行くためには、博士達の指示を聞く必要があるだろう。


 もしくは、エヴァの死の真相を知るための行動だと、博士達に思わせるかどうか次第か。


 モリーにはアダムがそれらしき行動をしているのを臭わせてはいる。


 下手に動けば、中央塔の監視カメラの映像に残ってしまう。


「部屋のドアの修理はワタシがします」


「そうか? こっちとしては助かるな。研究室さえ調べられたら俺は十分だからな」


 エヴァの部屋のドアを壊したのは02であり、お役御免だとアーメンも喜んでいるようだ。


「優先すべきなのは研究室だからね。私もそれで構わないわ。軽く見たけど、重要そうな物はなかったわ」


 キャメロンだけでなく、レオも頷いている。


 彼等はエヴァの遺体だけでなく、部屋全体を見回していたようだ。それだけで、部屋を物色したわけではない。


『モリーは何も言ってこないか。君がそう言った事により、逆に何かあると考えたのか? だとしても、彼女以外がOKしたわけだからな』


 ここでモリーが拒否した事により、研究室に入れなくなるのは避けたいだろう。それが全員になるなら尚更だ。


「……ドナテルロが中央塔から見てるわ。余計な行動は止めておくわ」


「そうですね。ドナテルロ博士は共に行動出来ないわけですから。決められた行動だけしましょう」


「アイツが勝手に入る事はないでしょうけど、私達の会話は気になっているだろうから。監視カメラでこっちを見てると思うし。私ならそうする」


 ドナテルロはアイの補助に付き、監視カメラの映像を確認にしている最中。エヴァの研究室に入るまではアダム達の動きを追跡していてもおかしくはない。


 そして、エヴァの部屋前で止まっていれば、彼も怪しむ。


 監視カメラは見るだけで、声までは聞こえないからだ。

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