戦闘の記録
「冗談に決まってるだろ。欠陥品じゃなければ、それぐらいの判断は06にでも出来るだろ」
博士達のパートナーのロボットであれば、攻擊の判断を認識するのは当然であり、それが出来なければ欠陥品。
アーメンの02はそれが可能。出来なければ、ドナテルロのロボットが欠陥品だと言っている。
「それも状況次第よ。私達が助けを求めれば、06も動かざるを得ないかもしれない。ロボットの判断だけで動くのは危険だわ」
モリーもアーメンの考えを批判する。06が01を破壊した場合、それをマスターであるドナテルロのせいにも出来てしまう。
「02を外そうとしたのも、そのためなら最悪だわ」
「なわけないだろ!! 冗談だぞ。お前等がいるんだ!! 無理な話だ」
同行するのが06になったのは全員が決めた事であり、アーメンが言い出した事ではない。
他のロボットだとして、側にマスターがいる以上、アーメンの声に耳を傾ける事はないはずだ。
「分かってるわ。こっちこそ冗談よ。私達には分かるけど、01や06にはどうかって話」
「……問題ありません。ワタシは博士達に攻擊を仕掛ける事はないので」
『君は06……パートナーのロボット達と戦闘する事になったのか?』
アダムは博士達全員殺害の容疑がかけられていた。
その映像も残されていたらしいが、パートナーのロボット達はどうなったのか。当然、破壊されているはずだが、アダムの体も無事に済むものなのだろうか。
マスターであるエヴァがいなければ、修理も難しいはず。その間に博士達はアダムをどうにか出来たはずなのではないか。
「……戦闘の記録あり?……ロボット達は無抵抗……残された記録は不完全なのかもしれません」
『面白いな。それはロックされていた記録の一つなのか。はたまた、人間にある夢や想像か?』
アダムがロボットながらも曖昧に答える。彼自身、記録と言いながらも絶対とは言い切れていない。
あったかどうかも分からない。それは人間でいう想像や夢の中での産物なのか。
『無抵抗というのなら、仕掛けたのは君だろう。マスターを狙う相手なら、君を壊す事も厭わないのでは? 無抵抗だとしても、映像には残るはずだ。その時、側にロボットのマスターはいたのか?』
「……ロボットだけです」
マスターとパートナーが別行動をしている時に狙った。それなら、先にマスターを狙ってもおかしくはないはずだが。
『そうしようとした理由は』
「分かりません」
博士達を殺害した記録はないが、ロボット達と戦闘した記録はある。それもある意味矛盾はしている。




