ロボット禁止
「01、それはどうなの? 今からだとドナテルロが無理になるわけだけど」
モリーはアダムに尋ねた。彼は入口前から動かず、博士達を順々に見ている。
単独で研究室に入られせるのは危険だと、アダムも分かっているのか。
それが了承されれば、全員がそれを選んでしまう。複数人で入るからこそ、互いに牽制出来る事になる。
「……早急に。夜までは待てません。研究室に入るのを許可するのは一度。許可なく侵入すれば、データは消えるように設定されています」
「……01はそう言ってるわ」
「ドナテルロ博士には申し訳ないですが、一度しか無理なら、僕も……」
レオは様子見をしていたようだが、エヴァの研究室に入れるのは一度きりしかないのであれば、同行するようだ。
数度機会があれば、一人で調べようとしていたのだろう。下手に侵入すれば、データ破損の恐れがあり、手に入れたい情報が消えてしまう可能性がある。
「付け加えます。マスターの研究室来訪時、パートナーのロボットを連れて来るのを禁止させてもらいます」
アダムはエヴァの研究室に入るための条件を付け加えた。
研究室の情報をロボットに記録させないつもりだろう。
「なるほどね。理由は分かるわよ。それにロボット達もいれたら、人数が多過ぎるからね。何かを盗む事だってあるかもしれないわ」
「データだけでなく、書類を奪う可能性もあるわね。勿論、私はしないわよ。そういう事が出来るのは否定しない」
キャメロンとモリーはアダムの条件に納得する。
「ですね。無理になるよりは断然良いです。ロボットの記録に頼らなくても問題ありません。僕の研究室に入れるとしても、同じ行動を取ると思います」
レオもそれに頷く。
残るのはアーメン。ドナテルロは中央塔に残るため、彼女の研究室には行けない。ここでアーメンが拒否すれば、ドナテルロと交代する事もありえるかもしれないが……
「それは駄目だろ。01が俺達を研究室に招き入れて、何かする可能性はゼロじゃないからな。なんせ、エヴァが死んでいるんだ。ロボットは人間を殺せない……のはコイツに関しては分からないぞ」
アーメンはロボットなしで研究室に入る危険性を説いてきた。
アダムがメリットもなしに、マスターの研究室へ入室を許可する理由。それが自分達に何かをする可能性があると。
「人間を殺す裏技でもあるわけ? それを実行するにしても、マスターを選ぶ? 相手にはパートナーのロボットはいるけどさ」
「アーメンが言いたい事は分かります。01の映像の件がありますし。であれば、同行しないのですか?」
キャメロンもアーメンやレオ、ドナテルロの四人で中央塔の監視カメラの映像を見ており、アダムの不自然な行動を見ている。怪しむ事も間違いないではない。




