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結託

 モリー以外の博士達が、彼女に視線を向ける。結果報告の続きもあるだろうが、アイザック液を彼女も保有しているかどうか。


「残念だけど、私はアイザック液のデータを取るために使用した事はあるけど、今は所持してないわ。勿論、この島に来る前にだから」


 彼女だけがアイザック液を所持していない。使用したのも、この島に来る前の話らしい。


「データが無ければ、アイザック液かどうかの判断はつかなかったわけだし……それに関しては嘘じゃなさそうね」


 逆に所持していない。この島で使用したと疑われてもおかしくないのだが、キャメロン達はそうしなかった。


 下手な追求は自身にそれを向けられると考えたのだろうか。


「そうですね。他に分かった事はありますか? 死亡推定時刻は?」


 レオはキャメロンの言葉に同調し、モリーに検査結果の続き、死亡推定時刻を尋ねてきた。


「……そういう事。深夜零時から二時の間よ。それよりも少し前の時間でも問題ないわね。その時間で正解? 怪しい奴が監視カメラに映ってたのは」


 キャメロン達がモリーを怪しまない理由。


 それは監視カメラで何かを発見したからだろう。


 つまり、エヴァ殺害の犯人。それも全員、彼女以外が結託している。しかも、犯人でない事を認めているのなら、博士達の中にはいない事になる。


「そうだな。といっても、怪しい人物ではないんだ。当たり前の行動をしているといってもおかしくはなかった」


 中央塔からの監視カメラの影響を確認する中で、怪しい人物はいなかった。


 全員が日頃と同じ行動をしていた。


 そうなると、博士達はその時間は研究しており、外出はしていない。そのパートナーのロボットも同様だろう。


 ドナテルロが口にしながらも、その相手に視線を向ける。


「そうなると一人……一体しかいない事になるわね」


 モリーもそれが誰なのか見当がついていたようだ。


 エヴァ殺害に関係している映像。当たり前の行動。ただし、時間的に問題がある。


「01……君は何故その時間にエヴァの……マスターの部屋に訪れたんだ? マスターの指示か?」


 ドナテルロ達はエヴァの研究室から部屋に移動するアダムを監視カメラで確認したようだ。


 死亡推定時刻。それよりも前にアダムがエヴァの部屋に到着していたのなら、彼女を助ける事も出来た可能性がある。


 それなのに彼はそれをしなかった。部屋内で待機状態になっていた。


「分かりません。気付けば、マスターの部屋にいました。移動した記録も残っていません」


 アダムはそれを否定。いや、記録がない事を告げた。研究室にいたとすれば、スリープ状態……エネルギー充電中だったとも取れる。

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