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所持

✡


「まず一つ目。エヴァの死因は毒殺で間違いないなかった。その毒はアイザック液だと判明したわ。といっても」


「アイザック液単体では毒にならない。栄養剤……特に鉄分が多く含まれる物が必要になるな」


 モリーの説明をアーメンが引き継ぐように答える。


「アイザック液か。アーメンが所属している組織が開発したやつだな。ロボットの暴走……動きを活発にさせる」


「そうだ。ロボット全体がそれに対応しているわけじゃない。俺が作るロボットは問題ないがね。人間だけじゃなく、ロボットの毒にもなりえるからな」


 アーメンは一切慌てる事はなく、冷静に答える。


 アイザック液は人間だけでなく、ロボットにも影響を与える。対応出来るロボットは強化され、非対応のロボットに対しては毒……壊れる事もあるようだ。


「えらく冷静じゃないの。貴方が一番怪しまれてもおかしくないんだけど?」


 そう言うキャメロンも落ち着いている。アイザック液だけではアーメンを犯人だと示すのは弱いと彼女自身が分かっているのだろう。


「俺が所持しているのは間違いないが、お前達もだろ? ドナテルロもそうだが、エヴァも手配していたのを知ってるぞ」


 アーメンが冷静でいられる理由。それは他の博士達も所持しているのを知っていたからだ。尚且つ、エヴァが所持しているのなら、それを使用する事も可能か。


「……どうしました? 慌てたような感じが出てますよ。いや……確認してくれたわけですね」


 レオは05が挙動不審な行動を取っているのに気が付いた。彼はパートナーのロボット、特に01を見ているようだ。


「……はい」


「……問題ないです。04でもそこまでは分かりません。まぁ……言うつもりでいましたから」


 レオは何かを隠し、それが他のロボットにバレないかを05は警戒していたのか。それとも、レオは05にカマをかけたのか。


 彼は05の様子、異常が起きたのかと疑っていた。だが、それをアイが否定したわけだが。


「僕もアイザック液は所持しています。黙っている理由はないですから」


 ドナテルロやエヴァだけでなく、レオもアイザック液を所持していた。いずれバレるのであれば、この時に答えておいた方が良いだろう。下手すれば、05が口を滑らせる事もありえると考えたのかもしれない。


「確かに別経由で入手も可能だろうな」


 アイザック社から直接仕入れた物であれば、アーメンも知り得るのだろうが、一つ二つ間を挟む事により別経由となれば、隠し持てるという事だ。


「こうなったら、私も隠しておく必要はないわね。私もアイザック液は所持していたわ」


 レオが告白した事によって、キャメロンもアイザック液を所持していた事を四人に報告した。


 モリーもそれを所持していれば、アーメンだけじゃなく、全員が怪しい事になる。

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