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入室許可

「分かりました。マスターの研究室の入室を許可します」


「流石に無理よね。強制的に侵入した場合、データをどれだけ残せるかに……構わないの!?」


 モリーはアダムが研究室へ入る事を許可した事に驚いている。本来、ロボットはマスターの秘密保持に動くようになっているのか。


 04がそう設定されているからこそ、彼女が驚いている可能性が高い。


「はい。ワタシも記録の空白を埋めたいので。それがマスターの死に関係するのであれば尚更です」


 アインズはアダムにモリーへどう説明するかの助言を与えた。下手な理由を言えば、モリーはアダムを怪しむ、自我があると考えるだろう。


「……なるほど。流石、エヴァが造り出したロボット。頭の回転が早いわ。貴方が協力してなくても、私達が無理矢理入る事と予想したようね。少しでもマスターのデータを守るためにそちらを選んだ。けど……」


『それを盗む事までは分からないか……とでも思っているのかもしれないが……これで少し展開が変化する事もありえる』


「変化ですか?」


『……色々とだよ。この島は無数の監視カメラが設置されているのもあるが……この先の展開もね。記録がロック……それ自体ない可能性も出てきたわけだが、君は何を疑われていた?』


「ワタシがマスターを殺した事ですか?」


 アダムはマスターであるエヴァを殺したと疑われている。それは今ではない。


『違う。それはすでに終わった出来事。君が博士達を殺したという疑いだ。犯人が君である可能性も出てきたが、博士の誰かなのもある。そのきっかけの一つがコレであれば』


 アダムはモリー達を殺した疑いも掛けられていた。理由は彼女達がエヴァを殺害したから。


 研究室に侵入すれば、それに疑いを持ってもおかしくはない。


 博士の誰かが犯人であれば、それを独り占めするためなのかもしれない。研究室の情報が消えても、一人で復元しようとした。


 博士全員が死んでいたのなら、最後の一人をアダムが殺害した可能性はあるわけだが……


 この島は無数の監視カメラが設置されている。更にAIが管理しているのであれば、博士達が殺害された証拠は残っていてもおかしくはない。


 それを元にアダムが犯人とされたのか。それが分かるのは事件後の話だ。


『中央塔の監視カメラは重要になるな。昨日の君の動きもそうだが、これから起きる出来事に関しても……部屋や研究室内はカメラはないか』


 レオ、アーメン、ドナテルロ、キャメロンが中央塔で昨日の監視カメラの映像を確認する事になっている。


 彼等がエヴァの行動を確認するようなら、アダムが何時、誰と彼女の部屋に行ったのか判明するはずだ。

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