↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/33

記録なし

「……記録にありません。気付けば、マスターの前に立っていました」


「気付けば……ね。下手すれば、丸一日の記録がない事になるわけだ」


『君が無意識にエヴァの部屋に移動するのはありえるのか?』


「それは一度もありません……が、気付けば研究室に運ばれる事はありました。それはマスターの指示があったと推測されます」


『なるほど……君の体にエラーが発生した時、研究室に運ばれた感じか。いや……意識なく体が動く事もありえるのかもしれないな』


 アダムの記録にない状態で、研究室に移動した事がある。彼女がアダムを運べる程の力があるとは思えない。


『もしくは……エヴァの研究室には君以外のロボットがいたりするのか?』


 エヴァがアダム以外のロボットを作成していたのなら、それが彼を運んだ可能性もある。


「いません。マスターのロボットはワタシ一人です。他の博士達は分かりませんが」


 エヴァのロボットはアダム一人。彼を運ぶロボットはなし。アーメンとドナテルロとの会話の中で、島内の移動手段として、車がない事が分かっている。


 つまり、ロボットを運ぶための方法がないとも取れてしまう。


『なら、エヴァの命令次第で、君の意識なしで動くと考えるべきだな。その命令を何時受けたかも重要になりそうだ』


「エヴァは朝の集会以降、メンテナンス中の01にそう設定した事もありえるが、共に移動した可能性も。04は遠隔操作は出来ないが、エヴァの頭脳があれば」


 モリーは自身の頭を整理するためなのか、独り言を口にしている。ここにはアダムや04しかおらず、他の博士達はいない。余計な情報を聞く相手がいないと分かっているからこそか。それとも彼女の癖なのかもしれない。


「01……君はエヴァの研究室に入れるはずよね。後から彼女の研究室を調べる事になると思う。勿論、今すぐにじゃない。監視カメラで見られているからね。全員が彼女の研究室に入りたいはずよ。だから」


『エヴァの死亡原因。理由等を調べる体もあるだろう。研究を盗む……引き継ごうとする博士もいるかもしれない。君はそれを許したのか?』 


「いえ……拒否しました。ですが、強制的に開けられました。そのせいで、研究室の半分の機能が停止したた記録があります」


 研究室に無断で侵入すれば、そういう機能を施しているのは当然だろう。下手すれば、全部停止してもおかしくないはずだ。


『なるほど……エヴァが君に遺したとされる物も、機能停止によって、見つからなくなった可能性もあるのか。勿論、それだけじゃないだろうな』


 モリー達が無理に侵入しようとしたため、彼女の死の真相さえも消えた可能性もある。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。