六芒星の島
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「01、私達も移動するわ。エヴァをちゃんと運ぶのよ。無理そうなら、04にも手伝わせるけど? 欠損はさせたくないからね」
『生者と違って、死者は重く感じるそうだ。それは互いにバランスを取る事がないかららしい。ロボットが運ぶ場合は問題ないかもしれないな。ロボット相手でも、彼女なりに気を使ってくれているのか』
エヴァの部屋で彼女の遺体をベッドに運ぶ指示を出したのもモリー。
マスターの体を別のロボットが触れる事に拒否反応を出すのを恐れた可能性はある。
その場合、アダムを抑えるのは04だ。二体が争えば、どちらかが故障する事もありえる。尚且つ、ここでの戦闘は、他の博士達に疑いを持たせる事になる。
「キャメロン達が中央塔に行く以上、現在の私の行動を見るに違いない。変に疑われるのもある。そこを分かってくれると助かるわけだが……」
アダムがマスターであるエヴァの言葉には反応するが、モリーの言葉をどこまで聞くかを探っているのもありそうだ。
「問題ありません。マスターはワタシだけで運べます。余計な事もしません」
「理解してくれて助かる。あちらには見えるだけで、声は聴こえないから」
モリーはエヴァの部屋前に設置された監視カメラに軽く視線を向けた。
『なるほど。中央塔やらの監視カメラからでは、モリーとアダムの声は聴こえないわけだ。君は監視カメラの位置を全て把握しているのか?』
「全てではありませんが、記録はされています」
アインズはアダムの中にある記録の地図を確認する。島全体、博士達の部屋と研究室、把握している監視カメラの位置が表示された。
島は六芒星のような形。其々尖った部分に博士達の研究室や部屋が置かれているようだ。
地図では部屋と研究室は近くにあるように見えるが、ある程度の距離はある。奥側が研究室、手前が部屋。それは博士達全部屋が同じ。
監視カメラはかなりの数がある。それを掻い潜り、エヴァを殺害出来るのか。
しかも、他者が部屋に入るためにはコード解除が必要となるのもネックになる。
そこからエヴァを毒殺するわけだ。容易なんてものじゃない。
博士達が研究室でなく、部屋だとしても招き入れる事はないと態度で分かる。それはエヴァも同じだろう。
エヴァが自ら毒を口にさせるのが一番可能性はあるが、安易に渡された物を飲んだりするものなのか。
「私の研究室までは中央塔へ経由せず、外回りで行くわ」
「了解」
モリーの研究室がある場所は六芒星の位置で言えば、南の位置にある。
エヴァの部屋は南西の位置。中央塔がある場所、中心地から行く方法があるのは、外回りの方が近道になるのは地図からも分かる。
キャメロン達が先に出たのも、中央塔を経由しないのが予想出来たからだろう。




