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不具合なし

「レオ……ボクもキャメロン側の映像を見たいのですが?」


 05の予想外の言葉にレオだけでなく、他三人、そのパートナーのロボットさえもそちらに顔を向けた。


「……どうしたんです? 確かに僕から指示を出していませんが」


 レオが指示を出す前にパートナーのロボットが意見を出した事に驚いたのか。


 確かにそういう風に設定されてなければ、ロボットらしくはない。まるで人間のよう……


「……き、昨日の記録に一部不備を見つけました。それを補完するため、もう一度確認させてください」


「なるほど……先程も不具合らしき物がありました。僕は構わないですよ。キャメロンも構いませんか?」


 05は先程もレオに質問を繰り返す等があり、それを修正しようとしていると、彼は判断したようだ。


「……仕方ないわね。ただし!! ここでも記録ミスをして、私のせいにしないでよ」


 キャメロンも許可を出した。05が手伝うのは予想外の展開になったとはいえ、ここで拒否すれば、逆に怪しまれると踏んだのだろう。


 下手すれば、記録を保存されたくない場面があってもおかしくはないのか。


「……スキャン完了。こちらからでは05に不具合を発見出来ませんでした」


 アイも博士達の反応で、勝手に05の状態を調べたようだ。その結果、エラーは発見されなかった。


「……分かりました。今は映像を見るのを優先しますので。05も自身で異常を見つけたら、報告してください」


「分かりました。異常を見つけたら、報告します」


 レオは05の容体よりも、エヴァの死亡理由調査を優先。アイからは05の不具合を発見出来なかったわけだが、それだと05の記録不備が嘘になってしまう。


 どちらかが嘘を付いている可能性は。


 ロボットは嘘を吐けない。まして、マスター相手になら尚更だ。


 AIどうなのか。そもそも嘘を吐く理由がない。付けるかも定かではない。下手に05を調べるような行動を取るものなのか。


 ただし、昨日の中央塔を担当していたのはレオ。アイの設定を弄る事は可能ではある。


 05のマスターも彼だ。レオが演技巧者で、アーメン達を騙している事もありえるのか。


 キャメロンにとって、壊れたロボットが一緒に見ても問題ないと思わせたいのか。


 彼女の補助にアイが付き、下手な行動を取らせないようになっているはず。


 単にアイが見つけられないバグが、05の中に発生しているだけなのか。

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