不信
「レオが調べていた時……」
05は反応しなかったと思いきや、ボソッと呟いた。『レオが』という言葉が出てきたのは、それ以外の時間をアイは確認出来てない証拠になる。
「……僕が見ていない時間、夕方以降を重点的に調べますか? それとも」
レオ慌てず、冷静に05の呟きの続きを答える。
「その時間はアイもしっかりと見てたんだろ? 05も確認しているなら、夜メインで構わないぞ。二人はどうだ?」
ドナテルロはアイの言葉を信用しているようだ。
アイがレオを庇う必要はなく、真実を述べているからだろう。
「アイがそう答えたのなら、俺も構わないぞ。時間も無駄にしたくないからな」
アーメンも賛成する。レオと05だけなら無理かもしれないが、ドナテルロ同様、アイが答えているのが決めてになっている。
「私は却下ね。昼夕の映像は私に回しなさいよ」
だが、キャメロンだけがそれを拒否。
「何故だ? アイが俺達に嘘を吐くわけがないぞ」
「レオもOKしていたわ。アイは怪しい人物を見てないだけでしょ。エヴァが外に出てたかの確認をするわ。勿論、アンタ達の行動もね。教えて貰ったのは一部だけだし」
アイはエヴァ達を怪しい人物と認識していない。彼等がいつもの行動をしていたとして、少しの違いに気付くかどうか。
「そうですね。そこはキャメロン博士に任せますよ。僕には後ろめたい事はないので。お二人もそうだと思いますよ」
レオは素直にキャメロンの行動を許した。
レオ自身、中央塔で夕方までの映像を確認しており、自信があるのだろう。更に言えば、エヴァの行動を見ていた可能性も十分ある。
「レオの言う通りだな。俺は見られても別に構わないぞ。エヴァの死に関連する事があれば、ちゃんと知らせてくれるんだろ?」
「……ちっ!! そこで俺が拒否すれば、怪しまれるだけじゃないか。エヴァの行動を調べる事ぐらいは許してやるさ」
ドナテルロとアーメンもレオの言葉で、キャメロンの行動を認めるしかないようだ。監視カメラを見れば、二人が無実ではあると自信がある証拠だ。
当然、それはキャメロン自身もだろう。
「というわけだ。アイはキャメロンが見るモニターに昨日の朝から夕方の映像を流してくれ。その操作はアイが手伝ってくれたらいい。俺達側は六人で分担出来るからな」
「分かりました。キャメロンの補助をし、西側にその映像を流します。指示次第で、ドナテルロ側の補助に移行も可能です」
「そうしてくれ」
四方八方に配置されたモニターの西側をキャメロンが担当。そこに昨日の朝から夕方までの映像を流す。
アイがその補助を。ドナテルロ達は夕方以降を。
ドナテルロが六人と言葉にしたのは、アーメンとレオだけでなく、パートナーのロボット三体も含まれているのだろう。
だが、思わぬ相手から別の声が発せられた。




